美学生インタビューInterview
スクールに通って気づいた「本当になりたいのはアナウンサーじゃない」
今日は就活の合間に撮影にやって来てくれたそうですね!どんな業界を目指しているんですか?
今は商社の一般職を中心に見ています。2か月くらい前まではアナウンサーを目指していたんですけど、方向転換することにしたんです。
詳しく経緯を聞きたいです。まず、アナウンサーを目指したきっかけを教えてください。
もともとは、やりたいなと思う仕事のイメージがあまりなくて、3回生の間もインターンには参加せずに友達と遊んだり趣味を楽しむことに時間を使っていました。
そんな時に周りから、「アナウンサーっぽいね。」とか「向いてそう。」って言われて、私自身も昔からテレビが好きだったのでアナウンススクールに通い始めることにしたんです。それが、去年の12月頃でした。
3回生の冬からスクールに通い始めるのは少し遅いですよね。
そうですね。キー局のアナウンサー職は大体3回生の夏には内定が出るので、私はかなり遅い方です。だから、スクールでは1個下の子たちと一緒に指導を受けていました。
結果的に方向転換することになったということは、スクールで学ぶ中でアナウンサーには向いてないと感じたということでしょうか?
アナウンサーはキラキラしていて自分にとって憧れの存在だったんですけど、いざスクールに入ってみると「本当に自分はこの仕事をやりたいのかな?」って疑問に思うようになったんです。競争社会じゃないですけど、枠が少ない中、自分をアピールして勝ち上がっていくっていうのが私の性格的に向いてないんじゃないかなって。
スクールで自己PRの練習をした時も、「もっとアピールして!もっと自分を出して!」って先生に言われました。でも、全然上手く表現できなくて……。アナウンサーらしく明るく元気に振る舞おうとしても、どうしても恥ずかしさが上回ってしまうんです。
向いてないなって感じたし、本気でなりたいっていう気持ちがないから出来ないんじゃないかなと思ったんですよね。他の子たちが一生懸命頑張ってる姿を見て余計に「違うのかも」って感じるようになりました。
それでスクールを辞めて別の業界にシフトすることにしたんですね。
いや、実はアナウンススクールには今も通い続けているんです!面接での受け答えとか自己PR動画の撮り方とか、他の業界の就活でも役立つことがたくさんあるので。
結局、アナウンサー職のエントリーシートは一度も出さなかったんですけど、スクールでは本当に色々なことを学べました。ここに通ったことでより就活に向き合えるようになったので、ある意味ターニングポイントだったと思います。
今は商社を目指しているとのことですが、どうしてですか?
大学生活を振り返ってみたとき、人のために何かをして喜んでもらえることが自分の原動力になっていたということに気付いたんです。サッカーサークルのマネージャー、飲食店での接客のアルバイト、どちらもすごく楽しくて共通していたのはその部分だったんですよね。
商社は売りたい人と買いたい人を繋いで喜んでもらうお仕事なので、まさにぴったりだなって。中でも一般職は転勤がないので生まれ育った大阪でずっと暮らせるし、プライベートとのバランスも取りやすそうだなと感じたので志望度が増しました。
学内で一番強いサッカーサークルです!
先ほどサッカーサークルのマネージャーのお話がありました。どんなサークルなんですか?
関西学院大学のCURSOLE(クルソーレ)というサッカーサークルです。プレイヤー・マネージャー合わせて100人くらいの規模で、関学生に限らず色々な大学の学生が集まっています。去年の夏に引退したんですけど、私の大学生活を語る上で欠かせない存在です!
どうしてそのサークルに入ろうと?
もともとサッカー観戦が好きだったんですよね。
バイト先の先輩がJリーグのセレッソ大阪のサポーターでコールリーダー(拡声器を持って応援を先導する人)をやっていて、その先輩に誘われてバイト先のメンバーと一緒に観戦しに行ったんですよ。そしたらたまたまその試合でセレッソが勝って、そこからハマりました(笑)スタジアムが家から近いこともあって、月1、2回足を運んでいた時期もありましたね。
それでサッカーサークルに入ろうって考えて、関学にはサッカーサークルが8個くらいあるんですけど、せっかく入るなら強いところがいいなと思ってCURSOLEを選びました。
強いサークルなんですね!
高校までサッカー部でバリバリやっていた人も多くて、準体育会レベルですね。関学のサッカーサークル同士で対戦する「関学リーグ」という大会があって、私がマネージャーになった2019年から3年連続で優勝してるんですよ!
すごい!特に印象に残っている試合はありますか?
2年生の時の関学リーグの決勝戦です。
もう一つ強いサークルがあって、そのチームと決勝で対戦して同点になってPK戦までもつれ込んで……最後の最後でCURSOLEのキーパーがセーブして優勝を勝ち獲りました!
まだコロナが流行る前だったので私たちマネージャーもスタンドでメガホン持って大声を出して応援して、その時の熱気は今も忘れません。PKの瞬間をスマホで動画撮影してたんですけど、後で見返してみたら緊張で画面がプルプル震えていました(笑)
改めて学内で一番強いサークルなんだということを実感できたし、誇りに思えた試合でしたね。
感動的ですね。マネージャーとして普段はどのような形でサークルに貢献していたんですか?
水を運んだり、ゼッケンを管理したり、コートの予約をしたりといったサポート業務がメインなんですが、プレイヤーに対してもマネージャーに対しても“居心地のいい空間を作る”というのは常に心がけていました。
人数の多いサークルなので、全員が楽しく活動に参加できるように後輩にも積極的に話しかけていましたし、試合の時にはただ見守るだけではなくてめちゃくちゃ声をかけて盛り上げていましたね。
プレイヤーから「ありがとう。」とか「よくそんなこと気づいたな。」って言われた時は、マネージャーをやってて良かったなって思いました。自分の行動で相手に笑顔になってもらうことが私のモチベーションの源なんだと感じます。
最後に改めてサークル活動を振り返って、気持ちを聞かせてください。
コロナの影響で活動が制限されて、体育館が借りれなかったり、人数制限があったり、試合の応援で声出しが出来なかったり、大会自体が中止になることもありました。
でも、「コロナ禍で対面授業が少ないからサークルで友達を作ろう」って例年よりもたくさんの新入生が入ってくれたり、Zoomを利用して新歓を開催したり、不自由な状況の中でもみんなで交流を深めることができました。引退の時も送別会が中止になってしまったんですけど、LINEでたくさんの後輩たちが「ありがとうございました!」ってメッセージをくれてめちゃくちゃ嬉しかったです。
ほんとうにこのサークルに入ってなかったらどんな大学生活を送ってたんやろ?ってくらい、濃くて楽しい時間を過ごせたし、そこで出逢った友達は私の人生においてかけがえのない存在です!