美学生インタビューInterview
人の手で愛されて生きる猫を増やしたい
大学生活で力を入れていることはありますか?
保護猫のお世話をするボランティア活動です。週に1回程度、保護猫シェルターに行って猫たちにご飯をあげたり、遊んだり、掃除をしたりしています。
そんな活動があるんですね!「保護猫」について教えてください。
元を言えば、路上を歩いている野良猫のことですね。その子たちを捕まえてこれ以上繁殖しないように去勢させ、シェルターに迎え入れて保護猫としてお世話をしています。
私がお手伝いをしているシェルターの管理人の方いわく、以前は近所に野良猫がすごくたくさんいたみたいなんですけど、このような活動を地道に繰り返していき、20年かけて200匹近くいた野良猫を5匹まで減らしたみたいなんです。
今はそれ以上数を増やさず少ない頭数にして、一匹一匹にたくさんの愛情を与えるということをモットーに日々のお世話に励んでいます。
そうなんですね!そもそも、なぜこの活動を始めようと思ったんですか?
両親がもともと保護猫を飼っていて、その子が亡くなってから現在も自宅で保護猫を譲り受けて飼っているんです。自分が今飼っている大好きな猫と出会えたのもそういう保護団体の方がいたおかげなので、私もそういう方々と一緒に保護猫のために何かをしていきたいと思って始めました。
保護猫を飼っていたことからこの活動に興味を持ったんですね!ちなみに今飼っている猫はどんな子なんですか?
キジトラという種類の子なんですけど、野良猫だったと思えないくらい本当に可愛いんですよね。人に写真を見せると「ペットショップに売っている猫じゃなくてもこんなに可愛いんだ!」とびっくりされます(笑)保護猫といっても実際は普通の猫と変わりない可愛い子なんですよね。
いいですね。家でもボランティア活動先でも猫に触れ合っているんですね(笑)
そうですね(笑)やっぱり猫とたくさん遊べることはこの活動ならではの楽しみであり、魅力ですね。シェルターにも、三毛猫、サビ猫、キジシロなど色々な種類の猫がいてどの子もとても可愛いんです。
色々な猫たちに囲まれるのって確かに楽しそうですね!では、これまでの活動の中で印象に残っていることはありますか?
子猫が外でずっと鳴いているから捕まえなきゃとなって、夜の23時くらいから網を持って保護のお手伝いに行ったことです。
その猫はとにかくあっちへこっちへと動き回ってしまう子で、一軒家のベランダに入っちゃったり、車の下にまで入っていっちゃったりしたんです。夜遅くだったので人の家を覗くのもインターホンを押すのも難しいし、なかなか掴まえづらい状況だったんですけど、なんとかこっちも猫のように鳴いて気を引いたり追いかけ回したりして、結局深夜3~4時になってやっと捕まえることができました。大変ながらも印象的な出来事でしたね。
お世話をするだけではなく、保護活動をすることもあるんですね……!今後の活動に向けての意気込みを聞かせてください。
もしかしたら人間側が勝手に思っているだけかもしれないんですけど、やっぱり誰にも飼われずに外で暮らすよりも、暖かいお家でたくさんご飯をもらって人に可愛がってもらう方が猫たちは幸せなんじゃないかなと思うんですよね。
そして、人によって愛されて一生を終える猫を見届けることは私自身も幸せを感じることなんです。なので、そういったことをできるだけ多くの猫にやってあげられるよう、もっと日本の野良猫について勉強して、野良猫の保護に関わる活動に参加していけたらいいなと思います。
カップル誕生かな!?とつい想像しちゃいます(笑)
アルバイトはしていますか?
実は最近、婚活パーティーで受付と司会をやるアルバイトを始めました……!求人サイトで高時給を条件に検索をかけたら出てきて、ひと目で面白そうだなと思ったんです(笑)
確かに珍しいし面白そうですね!でも、パーティーでの司会ってアルバイトが急に出来るものなんですか?
一応「未経験歓迎」となっていたんですけど、面接の時にパーティーの開始の挨拶の台本を読む時間があって、そこで問題がないかチェックされていました。
ちなみに、「本日はパーティーにお越しいただきありがとうございます。10分に1回、席替えをさせていただきます。本日のパーティーは男性の方には年収600万円以上の方にお越しいただいています。」みたいな文章を読みました。
人前で話すこと自体にはあまり抵抗はないので緊張はしなかったんですけど、純粋に内容を見て「コンセプトってあるんだ!へえっ!」と驚きましたね(笑)
業務ではどんなことをするんですか?
まだ研修の段階なので1回しかやっていないんですけど、その時は初めてなのにいきなり実際のパーティーの場で実務をやりました。
内容としてはまず、受付で身分証などを見せてもらって確認し、席のご案内をして、パーティーが始まったら司会として進行のアナウンスをするという感じです。言うことが決まっているので、特に難しいことはないのかなと思います。
即戦力になれたんですね!
ただ、クレームが予測できない点については少し難しいのかなとも思いますね。参加者に不満があるとかパーティーがつまらないとか、こっちのミスではないことへのクレームが発生したときの対応は大変そうな気がします……。
確かに人間関係に関わることは難しそうですよね。逆に楽しいと思ったことはありますか?
男性の積極的な姿を見れることです(笑)
この前、パーティーが終わって参加者の方々が会場を出る時に、男性から女性に「この後、どうしましょうか?」みたいに声を掛けている方がいて。良い感じになるのかな?カップル誕生かな?などと、つい想像してドキドキしちゃいました(笑)
それと少し意外なことがあって、割と年齢層が高めの方が来るのかなと思っていたんですけど、基本的に参加者は男女共に30代とかなんですよね。まだ大学を卒業したばかりくらいの年齢の綺麗な女性もいたくらいで。なかなか内情を知る機会がない婚活パーティーの中身について知れるのも面白いですよね。
今後バイトを続けていく上での目標はありますか?
いちアルバイトの立場ではカップルが出来るように後押しするのは難しいとは思うんですけど、少しでも多くの方々が上手くいくように考えながら働いていきたいです!