美学生インタビューInterview
受験勉強をしながら48グループのオーディションに挑戦!
溝渕さんは2020年9月までNMB48のメンバーとして活動していましたね。加入のきっかけは何だったんでしょうか?
もともとアイドルが好きで、芸能界にもぼんやりとですけど憧れを持っていたんです。小学生の時に新体操を習っていて自分を身体で表現することが好きだったので、アイドルになったら楽しいだろうなと思ったのもきっかけでしたね。
それで、高校3年生の時にAKB48グループのオーディションがあることを知って好奇心から応募したんです。
高校3年生って受験の年ですよね?オーディションの時は進学先は決まっていたんですか?
ちょうど大学受験の真っ最中でした。オーディションの過程でSHOWROOMでのライブ配信もあったんですけど、その配信の前後はずっと勉強をしていましたし、両立しながらやっていました。
そうだったんですね!大変じゃなかったですか?
毎日、学校や塾で勉強して、家に帰ったら配信をして、配信が終わったらまた勉強してっていうスケジュールは大変ではあったんですけど、受験勉強で行き詰まったときは配信が息抜きになっていました。
配信で応援してくださっている方とコミュニケーションを取れたり、見てくれている方が楽しめるように色々と考えたりするのが楽しかったです。「もぐもぐ配信」と称してご飯を食べながら配信したりもしましたね。
とはいえ、いっぱいいっぱいになっていたみたいで、受験予定の大学の願書を提出し忘れてしまったこともありました(笑)一番大変だったのは、文系なのでセンター試験は1日で終わったんですけど、次の日に東京でオーディションに向けての合宿があったので休む間もなく東京に行ったことですね。
すごくハードスケジュールだったなって自分でも思うんですけど、オーディションに受かるかはわからなかったので受験勉強をやめようとは思わなかったです。
大変でしたね。結果として、両方とも上手くいきましたよね?
そうですね!関西大学に合格することができましたし、NMB48のチームNに研究生として合格することができました。
オーディションに受かったときはどんな気持ちでしたか?
実感が全然湧かなかったです。でも、オーディションの結果が発表された時に近くにいる親の顔が目に入った時は泣きそうになりました。オーディションの期間に何回も東京に行かないといけなかったんですけど、行き方を調べたり新幹線のチケットをとったりしてくれていたので感謝の気持ちで胸がいっぱいになったんです。
それと同時に、大学とアイドルを両立できるかなって不安もありました。
アイドルと大学生の二足のわらじは想像以上に大変でした
実際に活動が始まって、両立はできましたか?
やっぱり難しかったです。公演や握手会でどうしても出席できない授業が数多くあったんですよね。例えば、夜の公演に出演する時は午後の授業に出られませんでした。
週末は東京で握手会をやることが多くて、土曜の午前中に語学の授業を受けて、その後すぐに新幹線に乗って東京行くみたいなスケジュールも多くて勉強時間もなかなか取れなかったです。1回生の時は出席を重視する授業が多くて単位をたくさん落としてしまったり、逆にテスト勉強をするために公演をお休みしてしまったり、正直中途半端になってしまうこともありました。
でも、それでは応援してくれる人にも失礼だと思ったので、目の前のことには可能な限り一生懸命に取り組むことは意識していました。
思い出に残っている公演はありますか?
2018年の秋から2020年1月まで行った『夢は逃げない』公演です。
その時は研究生だったんですけど、同期の研究生たちが中心となって出演した公演で、山本彩さんがプロデュースしてくれたものでした。山本彩さんが私たちのことを思ってセットリストを作ってくださったので印象に残っています。また、同期の皆とステージに立って努力していったのも思い出深いです。
この公演は楽しくて盛り上がるような曲がたくさんあったので、踊っている自分たちも楽しいしお客さんにも楽しんでもらえるような公演だったと思います。特に最初の3曲はめっちゃダンスが激しい曲だったので私たちも盛り上がったし、見てくださっているお客さんの熱気がすごかったのを覚えています!
その後、2020年1月に研究生から正規メンバーとなりましたね!その時はどういう気持ちでしたか?
嬉しかったんですけど、同期の他の子と同じタイミングでの昇格だったので学業で公演を休むこともあった自分が一緒に昇格することに申し訳ない気持ちもありました。でも、ファンの方から「おめでとう」っていうメッセージをたくさんいただいて、頑張ろうって思いました!
しかし、その約3か月後に卒業を発表。この決断に至った理由を聞かせてください。
3回生になって本格化する就活に備えようと思っていたからです。実はだいぶ前から卒業を考えていたんですよね。大学2回生の夏休みくらいから、周りの子が来年の就活を見据えて留学したりセミナーに参加したりしていて私も将来のことをちゃんと考えないといけないなって思っていました。
何歳までアイドルを続けられるかってわからないですし、ちゃんと就職した方がいいのかなって考えるようになって、就活に専念するために3回生の春で卒業しようって2019年の秋頃には決めていたんです。卒業公演のタイミングを考えた結果、3月末に卒業を発表することになりました。
実際に卒業したのは2020年の秋ですよね。
そうです。卒業発表をする少し前から新型コロナウイルスが流行り始めて、公演が全くできなくなってしまったんです。本当は発表をしてすぐに卒業をする予定だったんですけど、応援してくれた方に直接感謝を言いたくて有観客で卒業公演ができるまで待つことにしました。だから、9月というタイミングでの卒業となりました。
卒業公演はどんな気持ちで臨みましたか?
来てくださった方に楽しんでもらって、そして感謝の気持ちが伝わるように精一杯やろうと決めていました。開演したら、泣いてくださっている方もいて、こうして有観客で卒業公演をやることにして本当に良かったなと思いましたし、ファンの方の前で久々に踊れて嬉しかったです。
ただ、やっぱり大学を優先して公演を休んだりしてしまったり中途半端な部分があったので、もう少し頑張れたのかもしれないなという心残りは少しありました。でも、NMB48に入ってたくさんの方に応援してもらえたり同期やメンバーと一緒に公演を作り上げたことは、大変だったけど楽しいこともたくさんあったので後悔はないです。
卒業後も続くNMB48の縁
卒業後、就活以外ではどのような生活を送っていましたか?
感染対策をしながら大学の友達とBBQしたり、今までできなかったいわゆる「大学生」っぽいことをしました。あとは、沖縄旅行に行ったのが思い出深いです。
NMB48時代は前日の夜に次の日のレコーディングやレッスンなどの予定が入ることがあって、まとまった休みが全然なかったし前もって休みの予定を立てるってことができなかったんです。だから卒業してから初めて旅行ができました。
元NMB48のメンバーの子と行ったんですけど、2人とも免許を取ったのでドライブを楽しみました。あとは今までイメージを気にしてあんまり飲めなかったお酒も、沖縄で美味しいものを飲めて嬉しかったです!国際通りや美ら海水族館など定番の観光地を巡ったんですけど、今までできなかったことだったので新鮮で楽しかったです!
あとは、今年の1月に大阪の今宮戎神社の福娘を務めさせていただきました!
福娘はどうしてやろうと思ったんですか?
母から福娘をやってもらいたいと言われたのと、卒業公演が人数制限があったために会えなかったファンの方が多くて、福娘を通じて私の姿を見てもらいたいと思ったかったからです。
福娘もオーディションで何千人の中から選ばれるっていうのを応募してから知ったので、選考会場では緊張してしまいました。周りの人はもちろん大学生なんですけど、大人っぽくて綺麗な人がたくさんいてNMB48のオーディションとは全然雰囲気が違うなぁって思っていました(笑)
合格した時はどんな気持ちでしたか?
母の願いもファンの方の願いも叶えられる!って思って嬉しかったです。あと、福娘になると訪問着を頂くことができるんです。今年は黄色い着物だったんですけど、可愛い着物が頂けるのも私は嬉しかったです。
その代わり、帯や髪飾りは自分で用意しないといけなくて大変でした。福娘は一人ひとり少しずつ装いが違っていて、同期の子の可愛い装いを見るのも楽しかったです!
十日戎ではファンの方も参拝にいらっしゃいましたか?
はい!事前にSNSで私がご奉仕する日時をお知らせしていたので、それに合わせて来てくださいました。
最後会えずに終わってしまったファンの方が「こういう会える機会を作ってくれてありがとう。」と言ってくださり、挑戦して良かったと心から思いました。他にも福娘姿の私の写真を撮ってSNSに載せてくださった方もたくさんいて、卒業してしまったけど私のことを気にかけて応援してくださる方々の存在を感じることができました。
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer
井上 翔也
僕も昔から美学生図鑑の読者でした!美学生図鑑は1日1度見に来るだけで癒される、そんな場所です。美学生たちの煌めいた一瞬を皆様にお届けすることが出来るよう頑張ります!
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