2021.05.05

萬谷美里(同志社大学)「17歳で単身アフリカへ。“戦士”の魅力に惹かれたマサイガール」

吉國 唯青山学院大学3年生

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リボン

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美学生インタビューInterview

黒い肌にキラっと光る歯が素敵!憧れのマサイ族に会いたい!

美里さんの趣味とか好きなものって何ですか?

私、マサイ族のことが大好きなんです!一緒に暮らたことがあるんですよ!

マサイ族と一緒に……!?

はい、高校2年の時に2か月タンザニアに、大学1年の時には2週間ケニアのマサイ族の村に行って、一緒に生活させてもらいました!


どうしてマサイ族のことが好きなんですか?

ちっちゃい頃にテレビで見て、黒い肌で笑った時にキラっと光る白い歯の輝きが忘れられなくて。その時はかなり漠然とした憧れだったんですけど、私にとっては『嵐』と同じ存在、みたいな(笑)

マサイ族と嵐が同じ……?

両親から人と違う道を歩きなさい、同じように歩いちゃダメだよって言われてたのでそういうものに目を向けてたのかもしれないです。

好きでも、よく現地に行きたいってまで思いましたね。

昔、『世界がもし100人の村だったら』っていう本を読んで、世界には自分とは全く違う境遇の人たちがいて、自分がどれだけ幸せや恵みに囲まれて暮らしているのかを痛感したんです。それでアフリカに住んでる人たちを見てみたいって思ったんですよ。

 

で、行くなら発展している都市部より部族が住んでる奥地に行こうって調べてたらマサイ村が出てきて、ここに行けば憧れていたマサイ族に会えるんだ!って。それで、高校の時に『トビタテ!留学JAPAN』っていう奨学金制度に応募して、合格したので行けることになったんです。

留学が決まった時、やっぱり嬉しかったですか?

嬉しさが溢れました。でも、冷静になると、何ていうんだろう。極端に言うと“私これから死ぬのかな……?”っていう恐怖感も湧いてきて。

恐怖ですか。どうしてですか?

アフリカって紛争や戦争っていうイメージがあったので、直前になると自分の身に危険があるかもしれないっていう怖さが押し寄せてきたんです。だから飛行機の中でボロボロと泣いちゃいました。

でも、出発した以上は着いちゃいますよね……?

キリマンジャロ空港に着いたんですけど、その時はとにかく笑顔で乗り切ろうって前向きな気持ちに切り替えて。人間その場に立ったら“やるしかねぇ!”って思うんですね(笑)

肝が据わってますね。空港からマサイ村へはどうやって?

マサイ族の方が迎えに来てくれました。見た瞬間、目の前に憧れの人がいる!って興奮しましたね。マサイ族って素肌にマサイシュカっていう赤い布を纏って暮らしてるんですけど、その方はTシャツの上にシュカを羽織ってたので、それを見てめちゃくちゃテンション上がりました。

そこから村まではどれくらいかかるんですか?

車で15時間くらいです。乗り合いバスに乗るんですけど普通の道路じゃないんですよ。起伏の激しい山。落ちるんじゃないかってくらい揺れて。

 

で、夜は外に出るとライオンの餌になるから車内で横になって、なんとマサイ族と雑魚寝が出来たんですよ。嬉しかったな~。

あの!有名な!マサイジャンプを生で目撃!

過酷ですね。それで、滞在先はどんな所だったんですか?

私がお世話になったのは『エンドゥレン』という村です。マサイ族は一夫多妻制で、円形の集落に男の人が2、3人、それに対する女の人が5、6人くらい住んでるんです。その集落が2、3個ありました。

 

村自体がサファリの中にあるので着いた時、遠くにキリンが見えたのを覚えてます。野生動物がすぐ傍にいる以外、辺りを見渡しても何もないっていう感じにすごく興奮しました。

村に着いたらまず何をするんですか?

長老の家に挨拶に行きました。マサイ族って村で一番年配の方の言ったことは絶対な社会で、長老に受け入れてもらうためしっかり頭を下げました。

 

その時に儀式をしてもらうんです。跪いて、長老におでこを触ってもらいます。

長老とか儀式とか、なんだかファンタジーの世界みたいです。

長老は最初すごく眉間にしわを寄せてたんですよ。けど「シカモー」って言葉があって、“尊敬してます”っていう目上の人への挨拶なんですけど、シカモーって言ったら顔がパァって笑顔になって。

受け入れてもらえたんですね。その後、滞在中はどう過ごしてたんですか?

私はインターンとボランティアの間みたいな立場だったので昼は学校の先生をしてました。朝8時くらいに始まって社会や算数や日本文化を教えてましたね。とにかく教材がないので石を拾ってきて数の数え方を教えたり、世界地図を見せて「今住んでる所がここだよ。私はこっから来たんだよ。」って説明するとみんな目を輝かせてました。

学校が終わるのは3時くらいで、放課後は宿題を見たり子どもたちと遊んだりして、めっちゃくちゃ明るくて可愛かったですね。それで6時頃に水浴びをして帰るって感じです。

食べ物はどんなものが出てくるんですか?

私の毎朝の日課は牛の乳搾りでした。マサイ族の人たちはよくヤギを〆て解体してましたね。その肉を火で炙って食べたり、血を飲んだり。

えっ……、血も!?美里さんも飲んだんですか……?

飲みましたよ。鼻血を飲んでるみたいでしたね(笑)マサイ族は自然と共に生きて命の循環を大切にするので、嫌な顔をしたら失礼なので。あとは豆とかバナナを食べてました。

一番美味しいと思った物は何でしたか?

いっぱいあるんですけど、牛の骨からダシを取ったスープがあって。最初はちょっと生臭くて“牧場を飲んでるみたい”って思ったんですけど日を重ねるごとにすごく美味しく感じて、それは意外でした。何でも順応するもんだなって思いましたね。

日本では経験できないことばかりですね。

経験でいうとマサイ族の結婚式にも参列させてもらいました。みんなすごくフレンドリーなのでそういう場にも招待してくれて。

 

そこで実は、あの!有名な!マサイジャンプを見ることができたんです!(笑)

聞いたことあります、マサイジャンプ。

権力を表すものなので男の人しか出来ないんですよ。本当は高さを競うんですけど、その時は式のパフォーマンス用だったので、集まって「俺はこっち行くから!おまえはこっちな!」って感じで練習をしてて。この目で見ることができて感動しました!

自然の猛威を事前に察知 サバンナに生きる戦士の力

そういえばマサイ族の村には2回行ったと話してましたね。

大学1年の時、ケニアに。その時は1回目の滞在や帰ってから振り返った時に思ったことを直接聞けたのが良かったですね。

どんなことを聞きましたか?

マサイ族の村って子どもがたくさんいるのに泣き声が聞こえないんですよ。それが不思議だったのでマサイ族のお母さんに聞いたら、「私たちはある程度大きくなるまで、子供を出来るだけ地面に降ろさないようにずっと抱っこしてるのよ。」って教えてくれて。

 

肌と肌の密着で、お母さんには子どもを愛することができてるんだって実感に繋がるし、子どもは安心を感じるから自立が早いそうなんです。学術的、発達心理学的なところにも目を向けられました。

そういえば戦士の方って身体能力が優れてるって聞いたことが。実際どうでしたか?

それが本当にすごかったです!マサイ族の友達と360度何もない大草原をお散歩してた時のことなんですけど、急にクンクンクンって匂いを嗅ぎだして「ミサト、この辺にシマウマがいるから逃げよう。」って言うんですよ。

何もおらんけど?って思ってたんですけど「危険だから!」って言うから逃げたんですね。そしたら突然、シマウマの大群がブワーッ!って土埃を立てて走ってきて!その場所にいたら私、轢かれてました。

自分たちのいる場所に来るのがわかったんですか!?すごっ!

たぶん匂いでわかったんでしょうね。で、それの竜巻バージョンもあるんですよ。またクンクンって辺りを嗅ぎだして、今度は何ですか?って聞いたら「この辺に竜巻が来るから逃げよう!」って言われて(笑)

マジですか!?その時の天候は?

それが快晴で。だから、何もないけどな~って思いながら逃げてたら直後にグルグル~!!って竜巻が起きて。それもまた私たちがいた所で本当にビックリしました。でも、そうやって危険から守ってくれるのが素敵でしたね。

マサイ族って本当にすごいですね。そうやって実際に現地で人や文化と触れ合って、どんな感想を持ちましたか?

マサイ族って最初は違う世界で生きてる人って感じでした。けど、実際に接してみると一人の人間というか、ちゃんと感情を感じましたね。自分とは全く違う生き方をしてる人たちがそこにはいて、自分の常識が常識じゃなかったって感じで選択肢の幅が広がるというか、“これじゃなきゃいけない”って考え方がなくなりました。

 

それに、足を運ぶことでマサイ族の友達も出来たんです。

そこまで仲良くなれたんですね。

あ、友達と言えば、マサイ族でも今はみんな結構、携帯持っててFacebookで繋がってるんですけど、最近、私のお兄ちゃんもFacebookを始めて私と友達になったら“知り合いかも”の欄、全員マサイ族だったらしいです(笑)ギョっとしたって言ってました(笑)

それはビックリです(笑)でも、あらためて本当に私たちの文化とまるで違うなって感じます。

今まさに勉強してるとこなんですけど、マサイ族の人生には2つ選択肢があって、一つは学校に行くこと。もう一つは戦士として生きること。両立は出来ないんです。

 

タンザニアとかケニアって識字率が低い、教育が必要だって批判されることもあるけど、それはワンサイドな意見で、そこに住んでる人たちの文化を尊重してないという面があるんですよね。

確かに外の人たちが一方的な価値観を押し付けるのはよくないですね。ところで、マサイの戦士って実際に何をするんですか?

ライオンと戦ったりします。野生の動物から村の人や家畜を守るのが仕事です。私も夜に離れた所に出掛けないといけない時があって、1人だったらライオンに食べられるので戦士の方が付いてきてくれました。「絶対に守るから!」ってくれて、カッコいいな~って思いました。

では最後に、残り2年の大学生活でしたいことはありますか?

実は私、夢があって、世の中の人みんなが自分のことを好きって言える社会を作る、その社会を作ってから私は目を閉じたいと思ってます。自分を好きになれるかどうかと、愛されるっていうのは背中合わせだと感じていて、自分のことが好きになれる教育や子育てを勉強したいです。

 

それはきっとマサイ族の村にも秘密があるので、そういうところからもヒントを得つつ、そんな社会を日本で実現するためにはどうしたらいいか学びたいですね。



美学生プロフィールProfile

プロフィールphotos

萬谷 美里 (まんたにみさと) 同志社大学 社会学部教育文化学科3回生

>お仕事を依頼する
生年月日
2001年3月25日
出身地
兵庫県
憧れの人
野嶋紗己子さん(毎日放送アナウンサー)
チャームポイント
ほっぺた
性格を一言で表すと?
背伸びしない
異性を落とすコツは?
まっすぐ
主な活動
今宮戎神社えびす娘
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