美学生インタビューInterview
プレゼンで賞を貰ったことは今でも自信に繋がっています!
鹿児島大学に進学した理由を教えてください。
高校3年生の頃、東京の大学を目指して勉強していたんですけど現役では受からなかったんです。その後、4つ上の姉が東京で一人暮らしをしていたのでその家に住ませてもらって1年間浪人生活をしました。
結果、東京のいわゆるMARCHと呼ばれる私立大学には受かったんですけど、親に国立の方が良いと言われていたので、後期試験を受けて地元の鹿児島大学に通うことにしたんです。
東京の大学への進学を目指していたのはなぜですか?
もともと企画や経営に関わる仕事につくことを希望していたので、学部もそういう分野を学べる所を志望していて、大学卒業後に一流企業に入ることを目指すならやっぱり地方よりも東京の大学に通っていた方が良いのかなと思っていました。
企画や経営の仕事をしたいと思ったきっかけは何ですか?
高校2年生の時にたまたま姉と行った代官山T-SITEの、カフェと音楽が融合した空間に衝撃を受けたんです。
蔦屋書店って聞くと本だけが並べてあるイメージだと思うんですけど、一つの家みたいになっていて、スタバのドリンクを飲みながら本を読むこともできるんです。そのリラックスできる空間に感動しました。鹿児島には図書館はあっても、カフェと融合したそういう施設は無いので当時の私にはすごく新鮮だったんです。
こんなにすごい施設を考えた人は誰なんだろう?と思って調べたら、蔦屋書店の創業者の増田宗昭さんで。自分もこんな風に人を感動させられることを考えられる経営者というか、そういう経営に携われる人になりたいと思ったのがきっかけです。
その目標を実現させるために何か頑張っていることはありますか?
去年の2月に、3週間アメリカのシリコンバレーに行ってインターンをするという大学のプログラムに参加しました。
どんなことをしたんですか?
最初の1週間は、シリコンバレーの文化や精神を学ぶというプログラムを受けて、世界最先端の技術や失敗を恐れない精神を吸収しました。その後の2週間は、各自行きたい企業でインターンシップをするという流れでした。
その最初のプログラムで、自分の考えたビジネスプランを発表する機会があって、私は空き家問題と人々が持っている「give力」に着目したプランを考えて発表しました。
「give力」?
これは私が考えた造語なんですけど、例えばお母さんだったら子どもの面倒を見る力であったり、お父さんだったら家族のために仕事を頑張る力だったり、人それぞれにそういう、人のために何かを行う「give力」というものがあるんじゃないかって思ったんです。
そういった力を持つ人達を空き家に集めることで、待機児童の問題と空き家問題を同時に解決していくというプランを考えました。
最終プレゼンは大勢の大人の前で発表しなきゃいけなかったので、自分のアイディアが受け入れられるかなという不安からすごく緊張しました。
でも、結果的にビッグビジョン賞という賞を頂くことができたので、今でも自分の自信に繋がっていて良い経験になったなと思っています。
賞を貰うなんてすごいですね!その後の2週間のインターンはどこへ行ったんですか?
BtoBの販売代理店に行って、どうやったら商品が売れるのかを考えたり、SNSを活用してブランド戦略を構築したりしました。
日本向けの製品を扱っている会社だったので日本企業の方々との会議にも出させていただいたんですけど、日本企業はやっぱり時間感覚や対応がしっかりしているなと感じて、海外にいながらも日本企業の良さを改めて吸収することができました。
大学からは1人で参加したんですか?
10人くらいです。学部もバラバラのみんなが集まってシリコンバレーに行って、共同生活を送っていました。
ホテルに泊まるわけではなく、Airbnbを借りて3週間暮らしたので、料理とかも全て自分たちでやったんです。最初は全く知らない人たちだったのに、夜な夜な恋バナや人生相談をするうちにすごく仲良くなりました(笑)今でも連絡を取り合う仲です。
シリコンバレーに行って何か発見したことはありますか?
シリコンバレーには起業家を支援するベンチャーキャピタルの仕組みが整っていて、大学からも優秀な人材を引き抜いたりするシステムがあるんです。起業家精神のある人も多いし、スタートアップ企業を支援する環境が整っているので失敗を恐れずに何事にもチャレンジするという精神が根付いているなと思いました。
その一方で、日本の企業で働く人って新しいことに挑戦することを恐れたり、枠にはまってしまっていることが多いと思うんです。実際に行ってみて、まずはそういう環境に飛び込んでいくことが大切だなってことを身に染みて感じましたし、自分も何事にも挑戦しようと改めて思いました。
生まれ育った鹿児島も魅力的 でも、やっぱり東京に出たい!
高風さんは小中高大とずっと鹿児島で生活しているんですよね。鹿児島の魅力って何だと思いますか?
人が温かいのが鹿児島の魅力だなって思います。大学には色々な県から人が集まっているんですけど、みんな鹿児島の人は温かいって言ってくれるんです。
鹿児島の人って何でも正直に話してくれるんですよね。本音で言い合えるというか、自分のダメなところもはっきり教えてくれます。そういうところも素敵だなって感じます。
あと、食べ物もすごく美味しいです!私は父の転勤の影響で鹿児島県内を転々としていたんですけど、マグロとかカツオとか鶏飯とか行く先々に美味しい名物があるんです。温泉街も自然もたくさんあるし、そういうのを楽しめることが鹿児島ならではの魅力だなって思います。
浪人時代、1年間東京で暮らしていた時には何か地元との違いは感じましたか?
とにかく人が多いっていうのと、時間の流れが早く感じるなと思って毎日を過ごしていました(笑)東京の電車はいつも満員電車で、どんどん来ます。1時間に2本くらいしかない鹿児島とは全然感覚が違うんですよね。
あと、東京はあまり人との繋がりを感じられないなと思います。鹿児島では近所の人に野菜を貰ったりするんですけど、東京では野菜を貰うどころか近所付き合いが全然無くて驚きました。
鹿児島ではどんな大学生活を送っているんですか?
東京って娯楽施設というか遊び場がたくさんあると思うんですけど、鹿児島には中央駅のアミュプラザっていう所しかないんです。だから、普段は授業を受けてバイトをたくさんして、休みの日はみんなで集まります。娯楽施設で遊ぶというよりは、小さなカフェ等に友達と行くことが多いですね!
大学卒業後も鹿児島で暮らしたいですか?
鹿児島に限らず、様々な場所で暮らしてみたいという思いがあります!生まれ育った鹿児島のことが好きですが、卒業したらまだ住んだことのない土地でも頑張ってみたいですね。
また、就職活動で自分自身と向き合う中で、企画・経営の仕事も含みますが、それ以外の様々な職種にも興味を持つようになりました。シリコンバレーで吸収したチャレンジ精神を活かして、何事にも果敢に挑戦していきたいです!
あともう一つ、東京で働いてる姉のことをすごく尊敬しているんです。海外で一人旅をしたりと度胸も行動力もあるし、芯があってブレない人で。近頃は、姉みたいな社会人になれたらいいなと就活を頑張っている毎日です!