美学生インタビューInterview
ネット上のトラブルに遭う人が減りますように
慶應義塾大学に進学した理由を教えてください。
中学生の時に夏休みの課題の理科研究でまとめた『小麦由来グルテンを使わないパンづくり』という作品が日本学生科学賞というコンクールで入賞して、慶應SFCのAO試験の一次免除の権利をもらったことがきっかけです。
それと私が今、所属している「さよならモラトリアム(通称:さよモラ)」というアイドルコピーダンスサークルが慶應生限定なので、そこに入るために慶應を目指したいと思ったのもきっかけの一つですね。
大学の授業はどうですか?
私の所属する環境情報学部は本当に幅広く色々なことを学べるんですけど、特にAIに関する授業は変わっているものもあって面白いなと感じます。先生は教室に来ないで、中継という形で代わりにロボットが教壇を歩き回って授業をしてくれるんです。
それは面白そうですね!特に力を入れて勉強してる分野はありますか?
「サイバー防犯ボランティア」という研究会での活動です。まだネットリテラシーのない子どもたちがネットを使ってトラブルに巻き込まれるのを防ぐために、中学や高校に行ってその対策のための授業やプレゼンをしています。
具体的にどんな授業をしているんですか?
実際にあった事件をもとに作ったイラスト付きのスライドを見せて、「こんな事件に巻き込まれました。さて、どうすればいいでしょうか?」という風に質問して子どもたちに解決案を考えて発表してもらうんです。そして、その後に模範解答を提示して、どうすればいいかを説明するという流れでやっています。
子どもたちはみんな元気で積極的に発表してくれるし、興味を持ってくれるのでやりがいがありますね。
そもそも、なぜその活動に参加しようと思ったんですか?
実はさよモラに入ってから私自身、ネット上での誹謗中傷を経験するようになったんです。ネットの怖さを知ってから、自分も知識を増やして対策したり、またその知識を伝えることで同じ目に遭う人や誹謗中傷をする人が減ってほしいなと思いました。
最近って小中学生でもスマホを持っている子が多くて、誹謗中傷以外にもゲームに課金しすぎて親に高額の請求が行っちゃうとか、ネット上でのトラブルが結構あるみたいなんです。だからこの活動を通して子どもたちが少しでもネットの危険な面を知って危機感を持ってくれたらいいなと思います。
そして、私自身もこの活動を続けてもっと知識を増やしていきたいなと思っています。
踊っているとアドレナリンが出て元気になれるんです!
所属しているアイドルコピーダンスサークル「さよならモラトリアム」についてお話を伺おうと思います。どんな活動をしているサークルなんですか?
主に「UNIDOL」という大学対抗の女子大生アイドルコピーダンス大会や、学園祭などのイベントに出演しています。主にSKE48やハロプロ、=LOVEの曲に合わせて踊ることが多く、一生懸命で泥臭さがありながらもキラキラしてて華やかな雰囲気のグループなんじゃないかなって思います。
私はサブリーダーを担当していて、イベントの時に運営の方と連絡を取ったり、チームを優勝に導く事を目標にリーダーの補佐として練習をまとめています。
なぜ、さよモラに入ろうと思ったんですか?
私が高校生の時に、テレビで色々な大学のコピーダンスサークルが特集されていて、そこでさよモラを知ったことがきっかけです。本当に一人ひとりがアイドルみたいに可愛くて、ダンスも上手で、しかも慶應生だけっていうのもすごいなと思ったし、もう全部含めて魅力的で憧れでした。
それと4~14歳までバレエを習っていたから踊ることも好きだったし、小学生の頃から一人でしょっちゅう握手会やコンサートに行くほどアイドルも大好きだったこともありますね。
活動していて大変なことはありますか?
家から練習場所までの移動に時間がかかるせいで睡眠があまりとれないことにストレスを感じてしまうことはあります。普段の練習は週3で、深夜練は月2回なんですけど、大会前の1か月くらいはほぼ毎日練習があって深夜練も増えるので、練習が終わってもまたすぐ次の練習があるという感じなんです。
だから、その時期はみんなすごく疲れてイライラしてしまったり、空気がどんよりするというか全体的に暗くなっちゃうこともあって……。振りを詰めるのも大変だし、大会前はプレッシャーがすごくて精神的にも体力的にも本当にきついんです。
そんな時、どうやってその状況を乗り越えていますか?
嫌なことや悩んでいることがあっても、なるべく明るく振る舞うように心がけています。上手く踊るには、いかにテンションを持ち上げるかが大事だと思うので練習の雰囲気を崩さないことを第一に考えています。
でも、なんだかんだやっぱり踊ることは楽しいので、練習を続けていくうちにアドレナリンが出て最終的には自然とみんな元気になっています(笑)それと大会の一週間前くらいになると、本番で使う衣装やPVも出来上がってきてステージに立つイメージが湧いてくるので燃えてきますね。
これまでの活動で一番の思い出は?
先日おこなわれた冬の大会です。12月の関東予選は世代交代して私たちの代になってから初の大会だったのでどうしていいかわからず、約35グループが出場した中でも結果は本当にボロボロで。
でも、悔しかったのでその後の敗者復活戦までのおよそ3週間、毎回先輩たちに練習を見てもらい指導してもらったんです。あとはチーム内でコミュニケーションをたくさん取るようにして、曲に対するイメージや表現を統一するように意識しました。
その結果、2月に行われた敗者復活戦では1位通過し、決勝のステージでは大トリで踊らせてもらえたんです!お客さんも本当にいっぱいいて沸いてくれたし、憧れの新木場の広いステージで踊れたのはすごく楽しくて良い思い出になりました。その時のワクワクした気持ちや景色は今でも忘れません!
これからの活動の意気込みを教えてください!
次の夏の大会で引退してしまうので、そこでは優勝を目指して気合いを入れていきたいです!
そして笑顔で踊ってキラキラしているというさよモラのイメージは残しつつ、リアルに歌っている風に見えるように意識したり、カッコよさやセクシーさも出すなど、パフォーマンスの幅を広げていけたらいいなと思います!