美学生インタビューInterview
今はまだ“ミスコン女子大生”を繕っているんです
ミス立教コンテストに出場したのはなぜですか?
大学生活を謳歌して、自分の人生に良い影響を与えたかったからです。
今年の4月に一人で隅田川のほとりを散歩していました。すると、目の前にすごく幸せそうな家族がいて。本当に幸せオーラ全開で、「私ってあんな風に幸せになれるのかしら……」と不安になりました。
ちょうどその時、何をやってもうまくいかなくて落ち込んでいたんです。それもあって、幸せな家族にめちゃめちゃ劣等感を感じて……。
この現状を打破するために、新しいことに挑戦しなければと感じました。そこで、大学生にしかできないミスコンにチャレンジして自分にプラスになる何かを吸収したいと思ったんです。
出場が決まった時の心境は?
それはもう幸せでした。世界が一気に広がって、本当に楽しみに感じて。
一方で、不安もありましたね。私、ミスコンに出てる女子大生のような“映える”生活をしていないんですよ。SNSで見るミスコンファイナリストって「原宿の期間限定のカフェに行きました!」とか「週2でヨガに通ってます!」みたいな娘が多いじゃないですか(笑)
でも、私は土日も用事が無かったらずっと家にいて、出かけるとしても散歩か近所の「なか卯」に行くくらい……。全然Instagramに載せられるような生活をしていないんですよ!なので、SNSの投稿は心配でした。
周りの人の反応はどうでしたか?
友達には「すごく意外だね」と言われます。というのも、1年前まで今より15キロくらい太ってたんですよ。力士みたいでした。
だから今、人生で一番痩せてます。近所にできた24時間営業のジムで毎日8km走っていたら痩せました。別にダイエットしてたわけではなくて、ストレス解消で走っていて。バイトとかゼミで忙しくて、何もかも忘れられる時間が欲しかったんです。それで寝る間も惜しんで走っていたら痩せました。
結果、ミスコンに出られたので痩せて良かったです(笑)
実際に活動を始まってどうですか?
息苦しいですね。まだ本当の私を出せていません。素を出したいけれど、うまい出し方が分からないんです。なので今のところ平凡な内容の投稿しかできていなくて、“ミスコン女子大生”を繕っています。
SNSって基本的に文章と写真だけだし、不特定多数の人に向けているので個性が出しにくいんです。もしファンの方と5分間お話する会とかがあれば、ありのままの自分を出せるんですけどね。そういうイベントが開催されることを期待しています(笑)
今までで楽しかった活動は何ですか?
8月にミス・ミスターの出場者10人と運営のみんなで千葉に行ったことです。協賛関連のお仕事で館山を観光しました。私は初めて行ったんですけど自然が素晴らしくて!プライベートでまた行きたいです。
今までサークルとか男女がたくさんいる組織に入ったことがありませんでした。なので、ミスコンで初めてサークル活動のようなことをしましたが、すごく楽しいです。ファイナリストのみんなといると居心地が良くて。みんなに出会えたことはミスコンに出て良かったことの一つですね。
本選への意気込みをお願いします!
自分を包み隠さず出せるようになりたいです。文章で個性を出せたらいいなと強く思います。そのために、思ったことは素直にアウトプットしたいです。誰に何と言われようと唯一無二の私をみなさんに発信したいと思います。
それと、周りへの感謝を忘れないようにしたいです。一年に10人しかできない、貴重な経験をさせていただいているので、一日一日を全力で頑張っていきたいと思います。
留学先で友達作りを頑張ったら、一人で生きていけるようになりました
これまでの学生生活で一番力を入れたと思うことは何ですか?
高校時代、アメリカ留学中の友達づくりです。
小学生の時から歌手のテイラー・スウィフトとか、テレビドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』が大好きで、英語を話せるようになりたいと思っていました。そこで高校3年生の時に休学して、約1年間アメリカに留学したんです。
英語が好きなんですね!
好きでしたが、得意ではなくて。当時TOEICのスコアも300くらいで、本当に挨拶しかできない状態でした。
さらに留学先は結構治安が悪くて、みんな怖くて……。アジア人だし太っていたせいもあるのか、財布を盗まれたり、いじめられたりしていました。友達も全然できなかったので、ランチタイムになったら先生の所に行ってご飯を食べる生活が続いていましたね。
辛くなかったですか?
心は病みませんでした!その時は英語が理解できなくて悪口を言われても気付かなかったこともあると思いますが……(笑)来てしまったんだから仕方ないと前向きに考えましたね。
それに、親にお金を出してもらってるので何としても英語を習得しようと思いました。このままでは友達もできないし、英語も話せるようにならないので、思い切って陸上部に入ったんです。
すごい行動力ですね!
スポーツマンシップは人と人を繋げると思って(笑)
陸上部で出会った子と仲良くなって、一緒に長距離走の練習をしていました。過酷な練習を共にしたおかげで、その娘とは今でも友達です。
他にも友達を作るために自分から進んで英語を学ぶようにしました。Netflixでドラマを見て音声をリピートしたり、教会に通ってクリスチャンの人とお話したり。自分からとにかく行動するようになりました。
帰国してから前原さん自身に変化はありましたか?
自立心が強くなりました。
留学前は友達に依存していたんです。「週7で友達と遊ばなきゃ生きていけない!」と思っていました。あの頃の私は自我がなかったなと感じます。
帰国してからは、「私はこう思うからこうする!」と自分の意見に自信が持てるようになりました。一人でも生きていけることが分かったので、帰国後は自分から無理して友達を作ろうとしなくなったんです。留学先ではあれだけ友達づくりに奮闘していたのに、おかしいですよね(笑)
でも、大学ではいい友達に恵まれて毎日楽しいです。こんな厄介な性格の私ですが、みんな仲良くしてくれて感謝してます!