梅原早紀（法政大学）「スポーツ法政新聞会の美人記者！」

選手の“気持ち”にフォーカスした記事を書いています

今、一番力を入れている活動は何ですか？

スポーツ法政新聞会での活動です！

法政大学内の体育会の部活動を取材し、スポーツ新聞を年7回発行しています。試合などに同行して選手に話を聞き、記事を執筆することが主な活動です。みんなで競技を分担していて、私はテニス・フェンシング・準硬式野球を担当しています。

活動を始めたきっかけは？

本気でスポーツに打ち込んでいる人に携わりたいと思ったことが一番のきっかけです。

高校生の時は野球が好きだったので、大学に入ったら野球サークルのマネージャーをやろうかなと考えていました。でも、自分は他人をサポートするタイプなのか？と疑問に思って……（笑）それに、せっかくならとことん真剣に競技と向き合っている人を間近で見たくなったんです。

体験取材に参加してみて「私がやりたいことに合っているかも！」と思ったので所属することに決めました。実際の活動も面白くて続けています。

どんなところが「面白い」んですか？

取材を重ねるにつれて選手の人柄を知ることができるところです。同じ選手を2､3年取材するので、その選手の性格がだんだん分かってきたり成長していく様子を近くで見ることができたりします。どのように試合に勝ってきたのか、どんなことを考えて試合に臨んでいるのかに迫るのが好きなんです。

選手が顔を覚えてくれて、校内で会った時に声を掛けてくれることもあるんです。すごく嬉しいし、一人一人の選手に対して誠実に向き合って記事を書かなきゃなと思いました。

選手の”気持ち”にフォーカスした記事を書くのが好きなんですね！

記事を書くときは、その選手の雰囲気やその場の情景が伝わるように意識しています。

先輩にすごく記事を書くのが上手い人がいて、その先輩がずっと追ってきた選手の記事を読んだ時に鳥肌が立ちました。先輩の記事を読んで、私も読者に「こんな良い選手がいるんだな」と思わせるような記事が書けるよう、日々試行錯誤しています。

ただ、活動がしんどくて辞めたいなと思ったことも何度もありました。

「辞めたい！」と思ったことは何度もあったけど……

大変な活動なんですね。

時期によってはとても忙しいんです。大学スポーツが盛んなシーズンは月の半分くらいがこの活動に割かれたり、昼夜問わず連絡が飛んできたり……。そうなると友達との約束が守れなくなることもあって、「もっと自由に遊んだり、出かけたりしたいな……」と思うこともありました。

一方で、仕上がったものを読んでくれた人から感謝の言葉を頂くこともあるんです。
いつも地方出身の選手のご家族が新聞を購読してくださっていて。それで、試合会場で選手のご家族にお会いした時に「いつもありがとう」「記事楽しみにしてます」と言われるとすごく嬉しくて！
自己満足で始めた活動でしたが、誰かの役に立っていることを実感することができました。人の心に響くものができたと思うとやりがいを感じますし、辛くても辞められませんね。

今までの活動で印象に残っていることはありますか？

今年の夏にテニス部の全日本学生選手権の取材に行った時のことです！最近では他大学のスポーツ新聞会とも交流する機会があって、試合会場でお互い励まし合いながら取材をしました。
大体一週間くらい岐阜県で取材をしていたんですけど、帰るころには「終わっちゃうんだ……」って寂しい気持ちになりました。

テニスの取材はこの夏いちばんの思い出で、他大学のスポーツ新聞会の友達と「引退したらみんなでテニスしようね！」と約束をしていて（笑）今はそれがすごく楽しみです。

これからの目標を教えてください！

もう卒業されてしまいましたが、私が1年生の時、ずっと憧れていた先輩がいて、その先輩が引退する時の凛とした表情が今も忘れられません。
なので、今はその先輩のように最後までこの活動をやりきりたいと思っています。そしてこれまで関わってきた選手への感謝の気持ちを、記事という形あるものにしっかりと残して引退したいです。