美学生インタビューInterview
新種の虫を見つけて海外で発表しました
趣味は何ですか?
虫取りです!物心ついた時から昆虫が好きで、毎日虫取りばかりしていました。
中学生の時には虫取りのために一人で石垣島に2週間行ったくらいです(笑)
外国で虫取りをするのが夢だったので、大学に入ってからは世界中の色々な国に行って虫取りをしたり論文を書いたりしています。
すごい行動力ですね!これまでどんな国に行ったんですか?
行った順に言うと、フィリピン、ニュージーランド、マレーシア、韓国、香港、イギリス、モルディブですね。
僕、思い立ったらすぐ行動したいタイプなので、1年に2回くらい海外行かないと気が済まないんです(笑)
フィリピンとニュージーランドには合わせて1年間くらい、ワーキングホリデーに行っていました。
お金がなかったんで、アジア人とルームシェアして日本食レストランで働きながら、大学に行って昆虫の標本を見て研究したり、先生や現地の人と虫取りをしたりしていました。
英語も身についたし、現地の文化に触れることができてとても充実した時間を過ごせました。新種の昆虫も発見したんですよ!
新種!?すごいですね!
これまでにニュージーランドと台湾から合計3,4種類くらい新種を見つけて発表しました。
でも、虫取りをしていて「これって新種だろうな」と思っても、それを新種だと証明するのって難しいんです。
そのために各地の博物館に行って、まず近い種類で同じものがいないかを確認して、違いを全部論文にまとめて発表するんです。だから、今まで日本国内でも北海道から九州まで各地の博物館に行きました。
名前も自分で付けられるんですが、高校の時に担任の先生に「新種を発見したら絶対に先生の名前を付ける」って約束してたんで、ニュージーランドで発表した時はその先生の名前をつけましたね(笑)
目指すは“虫界のさかなクン”!?
本当にフットワークが軽いんですね!今までで一番印象に残っている場所はどこですか?
各地で様々な思い出があるので全部印象深いですね。
今年の3月に行ったモルディブは、海がすごく綺麗で感動しました。そこでも虫取りしたんですけど、思わぬところで人脈を作ることが出来たんです!
街中で虫取りしていたら警備員さんに怒られてしまったんですけど、自分の今までの研究の話をしたら興味を持ってくれて、「知り合いの科学者を紹介してやろう」って言ってもらえたんです!そして、その科学者の方からまた違う人を紹介してもらって、それが続いてついに政府の方と知り合うことができたんですよ!!
こんな風に大好きな虫取りがきっかけでどんどん人脈が広がっていくのは本当に嬉しいですね。
これからの目標を聞かせてください。
もっと色々な国に行きたいです。
去年の9月にイギリスの大英博物館とオックスフォード大学に行ったんですけど、そこには世界中の標本が集まっていてすごく感動したんです。それで世界中の国に行きたい気持ちがさらに強くなりました。
今までもいくつかの国に行きましたが、その国の文化や人の価値観に触れて自分の人生観が広がったので、これからもたくさんの国に行って自分自身を成長させたいです。
研究の面では、昆虫の論文をたくさん書いて博士号を取りたいです。そのために、勉強して大学院に行こうと思っています。
将来はタレント業にも興味があるので、魚界でいう「さかなクン」みたいな存在になって昆虫の魅力を広めていきたいです。