美学生インタビューInterview
学業の傍ら、アルバイトを通じて料理のスキル向上に励む日々
学校ではどのような勉強をしているんですか?
仙台医健専門学校に通い、「柔道整復師」という骨折や脱臼、捻挫を治す専門職の国家資格取得に向けて勉強しています。この資格を持つ人は、整骨院や接骨院、病院への勤務はもちろん、オリンピックやワールドカップといった場でスポーツトレーナーとして活躍することもできるんです。僕はまだ入学して間もないので、まだ学校生活に慣れるのに必死です(笑)将来のために頑張っているんですね!放課後や休日はどのように過ごしていますか?
学業の傍ら週に3日ほどですが、仙台駅の近くにあるイタリアンカフェでアルバイトをしています!ケーキなどのスイーツや、パスタ、パニーニなどさまざまな料理を出しているお店で、僕はそこで厨房を任せられています。実家暮らしですが、よく僕が家族の晩ご飯を作っていることもあり、料理が好きなのでアルバイトは充実していますね。実家暮らしにもかかわらず、料理をするのって珍しいですね。始めたきっかけはどんなものだったんですか?
僕の家は両親ともに働いていて、帰りが遅くなることも少なくないんです。そのため、中学に入学したあたりから弟の分もあわせて夜ご飯を作るようになりました。レシピや料理番組等を見て自分なりに勉強していたんです。初めは必要に迫られてという意味合いが強かったのですが、作っているうちに料理を作るということ自体が楽しくなってきちゃって。今は時間さえあれば、冷蔵庫にある食材のあり合わせで何かを作っています。中でも一番得意だと思える料理はありますか?
得意料理はオムライスです。どうやったら卵をふわふわに焼けるかが奥深いです!また、イタリアンカフェでアルバイトしていることもあって、最近はパスタをよく作るようになりましたね。特に明太パスタがお気に入りでよく作っています。スポーツを通して様々な世代の人と触れ合う
料理以外に何か趣味はありますか?
体を動かすことです!学外ではハンドボールクラブとドッジボールクラブに所属していて、そこでそれぞれ週に約1回のペースで活動をしています。ハンドボールは高校から始め、現在所属しているクラブには、部活で指導を受けていた10歳ほど年上のコーチに誘いを受けて入りました。ポジションは左45度という、サッカーでいうFWにあたる前線の攻めの役割を担当しています。ドッジボールは、小学校低学年からずっと続けています。競技を行う傍ら、小学生の子どもたちで構成されるチームのコーチを中学2年生の頃からやっています。今ちょうど大会の直前を迎えているので追い込みをかけていることろです。
周りをまとめる立場にいるんですね。
気づいたらそのポジションに立っていたんですよね。「眞山、みんなを任せたぞ!」という雰囲気に自然になっていくんです。ドッジボールクラブのコーチをやるときはOBOGの現役時代のプレー動画を見せたり、どのような作戦を取ったら相手に勝てるかを試合毎に考えさせる時間を設けたりするなど、能力の向上だけでなく競技に向き合う姿勢づくりをするように心がけています。現在、チームは東北大会止まりなので、全国大会に進めるよう個々の力をどんどん引き上げていきたいですね。クラブ活動に取り組む上での魅力を教えてください。
僕はハンドボール、ドッジボールともに社会人クラブに所属しているので、学校の中では出会えないような様々な職業やバックグラウンドの人と出会い、話すことができるのが何よりの魅力です。普段は競技のことを話すことがほとんどなので、これからは活動を通してチームメイトの競技だけではない様々な面を知っていけたらいいなと思っています。本を通じてまだ知らない世界や価値観に触れていきたい
料理に、スポーツに、柔体整復師に向けての勉強に……アクティブな活動をされているんですね!
手や体を動かすことは大好きですし、これからも続けていきたいと考えています。でも、実はそれらと同じくらい好きなのが「読書」なんです。特に感動ものやSF小説には目がありません。最近読んだ本でおすすめの作品はありますか?
最近一番印象に残った本は『君の膵臓をたべたい』という本です。主人公である「僕」とそのクラスメート山内咲良が出会い、同じときを過ごした記録として物語が展開されていきます。傍から見ると地味で根暗な「僕」と、豪快な笑い声を上げ快活な印象の咲良は一見スクールカースト的にも不釣合いであるにもかかわらず、どうして共に時間を共有することになったのか。そのヒントとして咲良が記した日記があります。タイトルにも表されているように咲良は膵臓にまつわる重い病にかかっていて、残りの命もあまり長くない状態なんです。そんな彼女と主人公「僕」の交流を通じて、命の尊さと、人を外見などの表面的要素ではなく、その人自身の中身をしっかり見つめていくことの大切さを学びました。眞山くんおすすめの本