何事にも自信を持って行動できるようになった
ミスキャンを終えて一年近く経ちました。グランプリになってから、山際さん自身変わったところはありますか?
グランプリをいただいたということよりも、ミスキャンの活動を経たことで自分に対して自信を持てるようになりました。ミスキャンという大舞台に出るまで、私はこれまでの人生でピアノや演劇のように人前で何かをするという経験がありませんでした。初めは不安な気持ちでいっぱいでしたが、家族や友人が支えてくれているという温かい気持ちに改めて気づいたことで何事にも自信を持って行動できるようになりました。
前回の美学生図鑑のインタビューで、「ミスキャンを通してしっかりとした大人に成長したい」と話していました。何故、その手段としてミスキャンを選んだのですか?
私は和歌山から京都に出てきました。京都には寺社仏閣や伝統工芸品など歴史ある文化が点在していますが、私は全く知りませんでした。折角京都に近い場所で学生生活を送っているので教養として色々な文化に触れたいと心のどこかで感じていたこともあり、「文化と美」をコンセプトに掲げるミスキャンパス立命館に惹かれて応募しました。
舞子や茶道など、ファイナリストとして様々な文化体験をされたと思うのですが、一番印象に残っていることは何ですか?
華道です。体験前は花の種類や花を刺す角度に注意したらいいと単純に考えていたのですが、実際に作品作りをしてみて難しさを痛感しました。ある時、先生に「花と花の空間を意識して刺すことを心掛けるように」と教えていただきました。自分では考えもしなかった視点だったのでとても印象に残っています。華道の体験を終えてから先生の手掛けた作品を見てみると、以前より芸術の奥深さと凄さを感じることができました。ミスキャンで文化体験をしなければ芸術に対する理解を育むことはできなかったので、本当に貴重な経験でした。
ミスキャンの活動の中で大変だったことはありましたか?
自己管理面が大変でした。たとえ食べたいものがあっても、美と健康のために栄養面に気を付けないといけないので我慢する機会が多かったです。他にもダイエットのために日頃の動作を選択する際に負荷をかけたりしていました。例えば、建物の上層階に行く時もエスカレーターではなく階段を上るなど、日頃からミスキャンのことを意識して行動するように心掛けていました。
毎日が誕生日だと思えば、コメントを返すことも苦じゃない
SNSでの更新やコメントを返すのは苦ではありませんでしたか?
“毎日が誕生日なんだ”と思うようにしていました。誕生日に知り合いからコメントをもらったら嬉しいし、自然と相手への感謝の気持ちも湧いてくるじゃないですか。ミスキャンのSNSでもそういった気持ちを持つように心掛けました。皆さんが時間を使ってコメントしてくださっていると思うと、こんなに幸せなことはないと思うし、今でもコメントしてくださるのを見ると嬉しくなるんです。
他のファイナリストとの関係はどうでしたか?
ミスキャンの活動が始まった当初は、他のファイナリストをライバルとして意識してしまっていたと思います。他のメンバーが人気であると聞くと意識してしまう気持ちがありました。でも、ファイナリストの活動の一つである「人間力向上レッスン」を重ねるごとに短期間で打ち解けることができました。このレッスンは内面を磨くことが目的で、人前に立って自己紹介スピーチをしたりします。ファイナリストそれぞれの過去や考えを聞き、深くキャラクターを知ることができ、5人のファイナリストは“ライバル”というより“同じ目標に向かって共に頑張る仲間”と思うようになりました。
今の考えや気持ちを大切に
現在4回生ですが、就職活動は終わりましたか?
はい。行きたい企業から内定をいただくことができました。就職活動をする以前は身近に理想の女性の社会人像はなかったのですが、内定先の一人の女性社員の方にお会いして初めて自分の思う憧れの社会人像が見つかりました。その方は女性らしく物腰が柔らかいけれども、いざとなれば意見を伝えるような強さも持たれていて、そういったところに惹かれました。私も自分らしさを忘れずに、人から憧れていただけるような社会人像に近付けるように頑張りたいと思います。
憧れの社会人像に近付くために日頃から頑張っていることや心掛けていることはありますか?
以前から続けていることですが、瞬間瞬間に感じたことや出来事を簡単に日記にまとめるようにしています。感じたことは時間が経てば忘れてしまうことが多いので、文字にして思い出せるようにしようと思いました。就職する前に抱いた思いや目標を見失わないように、今の考えや気持ちを大切にしていきたいです。