自分の身になる経験・自分にとって辛い経験をしてみたい
ミスコンに出場することになった経緯を教えてください。
今年のミス慶應コンテストのテーマは「本気の女性は美しい」です。このフレーズを見た時、私は「いま何かに本気になれているか」、そして「私の姿によって誰かに良い影響を与えられているだろうか」ということについて考えました。私自身、多くの人達に出会い、その人達のおかげで自分自身が成長できたと感じています。そんな影響を自分は周りの人に与えられているのかと思いました。
また、私は大学1、2年生の時はとにかく“遊んで”いました。サークルではゴルフに打ち込み、友達と東京を満喫したりするなど、とにかく“楽しい”ことに時間を費やしていました。しかし、3年生になって、「自分の身になる経験・自分にとって辛い経験をしてみたいな」という気持ちが強くなりました。そんな折に、ミスコン出場に関するお話がありました。ミスコンは私にとって縁のない世界というか、届かないモノだと思っていたので、先ほど挙げたような経験をするにはうってつけの機会だなと思い、挑戦することにしました。ミスコンは良くも悪くも人前に立つことが多いので、今まで自分に関わってくれた方に恩返しができるなと思ったことも出場した理由の一つです。
ゼミでは忙しい日々を送る
大学のゼミでの活動内容について教えてください。
ゼミでは、経済法(独占禁止法)と国際経済法(GATT・WTO)に関する専門知識、そしてそれらを駆使した法的思考力を養うため日々勉強しています。例えば、「ある市場経済において独占禁止法を緩和した方がいいのか、厳しくした方がいいのか」と言った議題を二つの班に分かれて議論します。お互いに自分たちの主張を相手に論理的に伝えるため、ゼミ以外の時間で頻繁に集まり、自分たちの意見を強固なものにしていきます。
かなり大変そうですね…
はい…。学部では「“週8”で活動するゼミ」という異名があるほど、忙しいゼミとして有名です。私自身、ゼミに入る前までは「効率が悪いから忙しくなっているのではないか」と思っていました。でも、実際にゼミに入って活動してみると、それは全然違うことを痛感しました。議題によっては、自分たちの意見の正当性を主張するために過去の裁判の判例を持ち出すケースなどがあります。そういった判例を探す作業はとても大変ですし、判例のたった“一文”の違いで論理性が崩れたりするので、またそれを補填するために資料を探すなど、本当に準備にはキリがありません。常に「ここで論理性が崩れていないか。相手に正当性をきっちりと説明できるか。」と自分たちの主張を磨き上げているので、準備に膨大な時間がかかっています。
そんな大変なゼミにどうして入ろうと思ったんですか?
ミスコンに出場した理由と重なりますが、このゼミに入れば自分が成長できるなと感じたからです。私は元々、話し合いの場で発言したり、物事を相手に対して論理的に説明するといったことができませんでした。このゼミはディベートがメインなので、そういった部分を改善したいなという思いからこのゼミを選択しました。また、数学オリンピック優勝者や司法試験最年少合格者など、様々な分野で活躍している人が集まっているゼミでもあったので、そういった人たちと一緒に勉強できたら楽しそうだなと思ったことも理由の一つです。
尊敬する人は”おばあちゃん”
憧れの人はいますか?
おばあちゃんです!私のおばあちゃんは、本当に完璧な人間なんです(笑)80歳になるんですが、姿勢はいいし、歩くのも早いし、スタイルもキープしているし…。その上、料理は上手で洗濯などの家事全般もなんでもこなすんです。逆に欠点を見つけるのが難しいくらいです(笑)でもそれ以上に、おばあちゃんの考え方を尊敬しています。おばあちゃんはいつも「いつか必ず報われるから、いつか必ず良かったと思えるから、今をしっかり頑張りなさい。」と私に言ってくれます。もちろん時には厳しい言葉もありますが、そういった前向きな考え方は見習わないとなと常々思っています。ミスコンでも、その気持ちは忘れないでいたいですね。