美学生インタビューInterview
アドリブ力には自信あり!竹刀を手に挑んだ自己PR
今宮戎神社の福娘に応募したきっかけを教えてください。
インスタグラムのストーリーズを見ていたら、たまたま募集広告が流れてきて興味を持ったのがきっかけです。両親に聞いてみたら「大阪といえば今宮戎やで!」と言われたので、せっかくだし挑戦してみようと軽い気持ちで応募しました。応募数が多いことや審査が本格的だってこともまったく知らずに応募したので、あとでびっくりしましたね。
最終審査では一人につき15秒の自己PRがあります。石原さんはどんなことをしましたか?
今宮戎の福娘って連日のご奉仕なので、体力と忍耐力が求められると思ったんです。私は中学高校と剣道部だったので、ステージに竹刀を持ち込み、剣道の構えを披露してそれらをアピールすることにしました。

剣道部時代の写真
ただ、当日、他の応募者の自己PRを見ていると想像以上にみんなしっかりしていて、「こんなに準備してるの?!」って驚いたんです。私は発表の順番が後半だったので、他の子の自己PRを参考にして、急きょ内容を組み立て直すことにしました。
どんな風に変えたんですか?
当初は体力と忍耐力だけをアピールする予定だったんですけど、「声の大きさ」と「笑顔」を追加することにしました。会場に響くような大きな声で「ヤー!!」と構えを披露し、最後に「名前のように珠(たま)のような笑顔で皆さんに福をお届けします!」と言って締めくくりました。
その場で内容を変えるのは勇気がいることだと思います。
そうですね。でも、私、変にアドリブ力があるんですよ。緊張はするんですけど、勢いで乗り切れちゃうタイプで、我ながら度胸があるなって思います。
そして、見事福娘に選ばれた石原さん。十日戎の感想を教えてください。
一言でいうと、ものすごい仕事量でした。私は「バイト人間」で、これまでにイタリアンのホール、スターバックスのバリスタ、ホテルのサービススタッフ、ジミーチュウの販売員など、いろんなアルバイトを経験してきたので忙しさには慣れているつもりだったんです。でも、十日戎は人の数が段違い。朝から晩までひっきりなしに参拝者が訪れます。
福娘はベンチに座って笹に御札や吉兆類を結ぶのですが、休憩で立とうとしたら足が震えて、生まれたての小鹿みたいになっちゃってました(笑)座っているだけでも力が入ってるんでしょうね。全身の筋肉を使ってる感じで、やっぱり体力仕事だなと実感しました。あと、着物をずっと着ているのも慣れなくて大変でした。
でも、参拝者の方々とお話しするのはとても楽しかったですし、同期の子たちも明るくて良い子ばかりで、笑顔が絶えない3日間でした。
ご家族も参拝に来られましたか?
はい!特に父は、会社の同僚を連れて3日間で5回も来てくれました(笑)典型的な女の子の父親なんですよ。娘が福娘をやっていることが誇らしくて仕方なかったみたいです。
お父さんの娘愛が伝わってきます。改めて福娘の活動を振り返って、得られたものなどはありますか?
何よりも同期の子たちとの出会いが大きかったです。私は大学で化学を専攻していて、将来は理系の仕事に就くことを考えていたんですけど、まったく違う夢を目指して頑張っている同期の子たちと交流を深める中で、自分の将来の選択肢が広がった気がします。「私ももっと欲張っていろんな道を考えてみよう」と思うようになりました。
ふと思い立った富士登山で山登りの虜に!
趣味はありますか?
最近は山登りにハマっています!
アウトドア派なんですね!きっかけは何だったんですか?
私はもともと何にでも挑戦するのが好きで、毎年「今年はこれに挑戦しよう」って決めて実行しているんです。そんな中、去年ふと、“富士山に登りたいな”って思い立ちました。「死ぬまでにやりたいことって何やろう?」って考えたときに、日本一高い山には登っておくべきじゃないかと思ったんですよね。
登山なんて小学校の遠足くらいでしか経験がなかったんですけど、思い切って夏休みに挑戦することにしました。そこから山登りの魅力にどっぷりハマっていったんです。
誰かと一緒に行ったんですか?
父と行きました。最初は友達を誘って行こうと思っていたんですけど、みんな「山登りは無理」って断られてしまって。その話を家族にした時に、「お父さんも人生で一度は富士山に登ってみたかってん」と言ってくれて、それなら一緒に行こうと誘いました。父も登山は未経験だったそうです。
富士登山ってかなりハードだと聞きます。実際に登ってみてどうでしたか?
こんなに過酷だとは思いませんでした。5合目から登り始めたんですけど、途中から酸素が少なくなってきて体力的にめちゃくちゃきつかったです。足場も不安定で、「ここ登るんか……?」みたいな所を自分で岩を選びながら進んでいく感じで。でも、非日常な経験にずっとワクワクが止まりませんでした。
9合目あたりの山小屋で仮眠して、夜中の2時に出発して頂上を目指したんですけど、頂上付近は光がないから星がすごく綺麗で!流れ星も5回くらい見れたんです。そんな経験、大阪に住んでたらできないじゃないですか。本当に楽しくて貴重な経験でした!
一歩一歩は小さいけれど、それを積み重ねていったら自分ってこんなに高い所までたどり着けるんだ!って達成感がありました。富士山から学んだことは大きかったなって思います。
その後、他の山にも登ったんですか?
最近は、屋久島でトレッキングツアーに参加してきました。世界最古のスギとして有名な「縄文杉」を目指して、片道5〜6時間かけて山を登っていくんです。
道中は倒木や落石もあって、整備されていない道も多く、危険を感じる場面もありました。それに、屋久島は雨がとても多くて、大阪の1年分の雨量が1か月で降るらしいんです。だから土砂崩れの跡もあちこちに残っていて。
でも、それも含めて、“人の手が加えられていない、昔のままの森”という感じがして魅力的でした。とても緑豊かで、「私はこういう自然がいっぱい感じられる場所が好きなんだな!」って改めて感じました。
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer

井上 翔也
僕も昔から美学生図鑑の読者でした!美学生図鑑は1日1度見に来るだけで癒される、そんな場所です。美学生たちの煌めいた一瞬を皆様にお届けすることが出来るよう頑張ります!
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