美学生インタビューInterview
「手話の魅力を伝えたい」 最年少でミス日本に挑戦!
ミス日本コンテスト(以下、ミス日本)に応募した理由を教えてください。
私は今、独学で手話を勉強しているのですが、今年、日本でデフリンピックという聴覚障害者のためのオリンピックが開催されるので、手話の魅力を広げるために貢献したいと思いました。
ミス日本コンテストは国際的なイベントにも多く関わっているので、上位の賞を頂くことができればデフリンピックにも何らかの形で携わることができるのではないかと考えました。
なぜ、手話を勉強し始めたのですか?
高校2年生の時、グアム大学で書道の講義を開催したことがありました。その時、校内に聴覚障害の生徒さんがいらっしゃったのですが、私には何も出来なくて申し訳なく感じたので、大学生になってから手話の勉強を始めました。
グアム大学に行ったのは高校のプログラムの一環ですか?
いいえ!自分で大学に「講義をさせてください」とメールを送って提案して実現したんです。もともとグアムには毎年家族で旅行に行っていたのですが、せっかく行くなら人とは違うことをやりたいなと思い、私が書道部だったこともあってこの案を思いつきました。
春休みに2週間ほど現地に滞在して、英語と日本語を使って2コマほど授業をさせていただきました。
行動力が半端ないですね……!ミス日本コンテストの話に戻りますが、現在ファイナリストとしてどのような活動に取り組んでいますか?
1月に開催されるコンテストに向けて、ミス日本としてのスキルや心構え、知識を身につけるための勉強会に毎月参加しています。私は今まで習い事というものをしたことがなかったので、ウォーキングやダンス、華道、メイクなど全ての講座が新鮮で、たくさんの学びを得ることができました。
特に印象に残っている講座はありますか?
2つあって、一つは元NHKアナウンサーの松本和也先生による「話し方」の講座です。日本大会の本番用の1分間のスピーチ原稿をそれぞれが考えてきてみんなの前で発表しました。その録画を見返して、無駄な言葉がないかなどを確認し、相手の心を掴むスピーチになるように構成を練り直すんです。必要な言葉だけで相手に思いを伝えるという、話し方の根幹を学ぶことができてとても印象に残っています。
もう一つは、「ミス日本の心構え」に関する授業です。この講座では歴代のOGの方が講師として来てくださり、服装や髪型などの外見に関するアドバイスをいただいたり、本番のスピーチのブラッシュアップをしていただいたりしました。実際にミス日本に選ばれた方の意見はどれも的確で、参考になるものばかりでした。
どんなアドバイスをもらったんですか?
服装に関しては、私がファイナリストの中で最年少なので、フレッシュさを前面に出していった方がいいとの意見をいただきました。次の日に、普段着用しない明るい黄色いスカートを履いて行ったら、みんなに「可愛いね」「似合っているよ」と言ってもらえたので嬉しかったです。
また、髪型に関しては、私は普段、前髪を下ろし後れ毛をつけることが多いんですけど、後れ毛を好まない審査員の方もいるらしく、やめた方がいいとのアドバイスをいただきました。おでこを出す髪型もいいんじゃないかという意見もあったので試してみたいです。
大変だった講座はありますか?
ウォーキングの講座ですね。私はファイナリストの中でも身長が低い方なので、本番では8、9センチのヒールを履く予定です。普段は4センチくらいのヒールしか履かないので、最初に高いヒールを履いた時は立っているのもきついくらいでした。転ばないようにしっかりと練習をして慣れていきたいです。
また、私は内股で歩く癖があるらしく、かかとが一直線上になるように少し外股で歩くといいよとアドバイスをいただきました。外股というのは意外だったのですが、実際にやってみると綺麗に見えるんですよ。
コンテストに向けての意気込みをお願いします。
身長など他のファイナリストと比べて劣っている部分もありますが、持ち前の努力家気質と何事にも挑戦する姿勢を最大限に活かして、ディスアドバンテージをアドバンテージでカバーできるように頑張りたいと思います!
趣味は資格取得!目標は手話も英語もできるアナウンサー
学外で頑張っていることはありますか?
昔から新たなことを学ぶのが好きで、検定の勉強に励んでいます。現在取得済みなのは、英検準1級、漢検準1級、日本語検定2級、日本史検定2級、秘書検定2級、硬筆書写技能検定2級、毛筆書写技能検定3級、数検3級の8つですね。
そんなにたくさん!昔から勉強が好きなんですか?
決められた勉強はあまり好きではなくて、学校の授業などはあまり頭に残らないかもしれません。代わりに、自分の興味があることはとことん学びたい性格です!知らないことがあるのが嫌なんですよね。家で一人で勉強をするほうが捗るタイプなので、検定の勉強も独学でやっています。
今後は今取得している検定のさらに上の級や、手話検定、フードコーディネーターの資格などにもチャレンジしてみたいなと考えています。あと、アナウンサーを目指しているので気象予報士の資格にも興味がありますが……文系の私には難易度が高そうですね。
アナウンサーを目指したのはいつ頃からですか?
小学校の作文で「将来はアナウンサーになりたい」と書いていたくらい、昔から漠然とした憧れがありました。その思いが強くなったのは、昨年1月の能登半島地震がきっかけです。
ある番組で現地の受験生を取材したVTRを見ました。その時に藤井貴彦アナウンサーが「非常事態ですけども、皆さんは今まで通りの力で自分を信じて頑張ってください。」とエールを送っていて、自分もそんな風に人の心に寄り添えるアナウンサーになりたいなと思いました。
最後に、目標とするアナウンサー像を教えてください。
報道やバラエティなど一つのジャンルにとらわれず、さまざまな番組に適応できる能力を身につけて、どんな情報や場面にも臨機応変に対応できるようなアナウンサーになりたいです。また、災害時に日本では手話や英語で放送する番組が少ないと感じているので、手話も英語もできるアナウンサーになって、全ての人に平等に情報を届けたいです。
ミス日本コンテストが終わったら、アナウンススクールに通ってスキルを磨きたいですし、学生キャスターにも挑戦したいです!