美学生インタビューInterview
ライブ配信のために山へ“笹苅り”に!?なんでも気合いで乗り越えちゃいます
安東さんって変わった経歴の持ち主ですよね。
確かにそうかも知れません。2回生の時にミスキャンパス同志社の運営スタッフを務めた後、3回生の時にミスサークルコンテストに出場しました。
どうしてそのような経歴を辿ることになったのでしょうか?
私は昔からずっと大学ミスコンが好きで応援していたのですが、好きが高じて2回生の時に運営スタッフに応募しました。そして、実際にミスコンの運営に携わるようになると、ミスコンに出ている人に対する考え方が変わりました。ファイナリストたちは「元から自信があってキラキラしている」のではなく、「信念を持って努力し、夢を追いかけているからどんどん輝いていく」と気づいたからです。それで自分に自信があるわけではないですが「私も夢を追いかけて頑張りたい」と考えるようになり、ミスコンに挑戦しようと思いました。
そうだったんですね!ミスコンってたくさんあると思うんですけど、なぜミスサークルコンテストを選んだんですか?
ミスキャンパス同志社はスタッフを務めると出場者として応募することができない決まりです。そこで、“幅広い人とコミュニケーションができる”という点に焦点を当てて他のミスコンを探しました。その結果見つけたのが、全国区を対象におこなわれるミスサークルコンテストです。
何故、“幅広い人とコミュニケーションができる”という点を重視したんですか?
アナウンサーになりたいという夢があったので、人前で話す経験を増やして自信をつけたかったからです。私は子どもの頃から人前に出る機会が多く、中学では生徒会活動をしていたし、高校でもクラス劇の総監督を務めるなど、中心となる役目に進んで立候補していました。
でも、話す力に長けているわけではありません。話すことは好きだけど、苦手意識がある……いや、自信がない部分でしたね。だから、幅広い人とコミュニケーションを取って人前で話す訓練を重ねることで、苦手を克服したい……いや、自分に打ち勝ち、夢に近づきたいと思いました。
……今、2回出てきた“苦手”という言葉、どちらも言い換えましたよね。どうしてですか?
あまりネガティブな表現を使いたくないと思ったので。たとえ困難に直面しても「努力でなんとかしたい!」という気概があります(笑)
面白いですね!ミスコン中に安東さんのバイタリティに富んだ性格が表れたエピソードはありますか?
うーん……あ、配信で使う笹を自分で山に登って採ってきました。
え!?(笑)
ミスサークルコンテストは審査期間がすごく長いため、審査過程も多岐に渡ります。その中の一つにSHOWROOM審査があり、私はそこで「七夕配信」をしました。配信中に七夕飾りを折り紙で作って仕上げていき、短冊に書いて笹に吊るすという内容で、「せっかくの機会なので自分で笹を採りたいな」と思い、父とともに近所の山を登りました(笑)
SHOWROOMでは、自分のことをもっと多くの人に知ってもらうために「とにかくたくさん配信しよう!」と意気込んでいたのですが、ただ同じような配信を繰り返すだけだと“自分らしさ”は出ないと思いました。そこで、私の特技である“工作”を活かした企画をすることで、見てくださる方に楽しんでもらえるように心がけました。この「七夕配信」は工作好きな私ならではの企画だったと思っています。
他にも、ストレッチ配信や料理配信、お外配信……御所で歌ったこともあります!(笑)
パワフルすぎます!SHOWROOM審査ってことは順位が出ますよね。
はい。私は上位12人のファイナリストに選ばれるかどうかの段階で苦戦しました。当落線上にいたので、投票をファンの方へ呼びかけるのはもちろん、バイト先の先輩や社員さん、中学や高校時代の先生、昔部活が一緒だった人など、思い当たる知り合い全員に連絡を取って協力を仰ぎました。あとは、大学でもビラ配りをして、全然知らない人にも投票をお願いしましたね。
すごい!(笑)流石の行動力です。
ファンの方は「頑張って!」ではなく「一緒に頑張ろう!」と言ってくれたし、知り合いもみんな快く投票してくれました。ビラ配りではもちろんスルーされることもありましたが、中には受け取ってくれるだけではなく、SNSまでフォローしてくれる方もいました。振り返ると、たくさんの人の優しさに助けられ、支えられた毎日だったと思います。結果、私はファイナリストに選ばれたんですけど、これは決して自分一人では成し遂げられなかったことでした。
そこまで熱意を持って活動していると、スケジュール管理も大変だったんじゃないですか?
当時はあまり寝ていませんでした。具体的なスケジュールとしては、学校に行って、空き時間をすべて配信に費やしてから、夕方にはスイミングインストラクターのアルバイトに行ったり、バレエのレッスンに通ったりして、帰宅後また配信をして、その後は配信でもらったギフトに対してお礼メッセージを送って、学校の課題をやって……という感じです。睡眠時間は毎日3、4時間ほどでした。
それでも頑張れたのは、ただただファンの方のおかげだったと思います。配信を始めるといつでも待ってくれてる方がいて、私が「おはよう」と言うと「おはよう、今日も頑張ってね!」と返してくれる。そういうファンの皆さんの温かさが、私の頑張る力の源になっていました。
また、一番近くで応援してくれた家族にも感謝の気持ちを伝えたいです。私がミスコン活動で夜更しせざるを得ないとき、一緒になって夜遅くまで付き合ってくれたり、「SNSに投稿する写真のために出かけよう!」と言って、時間をかけてたくさんの写真を撮ってくれたりしました。
私にとってミスコン期間はかけがえのないものでした。この期間を通じて応援してくれた方へのご恩は、今後も自分らしく自分の目標に向けて挑戦し続けることで返していきたいです。
ときには子どもたちの喧嘩を仲裁!スイミングインストラクターとしての一面も
安東さんの努力の裏側にはたくさんの方から受けた愛があったんですね!ところで、スイミングインストラクターのバイトって珍しいですね。
私は小学校の時から休み時間はサッカーや縄跳びをするなど、教室でお喋りするよりも外で走り回っているタイプでした。スポーツ全般が大好きで、今でも継続しているバレエも含めてたくさん習い事をしていました。その中の一つが水泳です。
結局、水泳は小学6年生の時に辞めてそれきりだったのですが、ひょんなことからインストラクターを始めることになりました。
ひょんなこと……?
実は最初は受付のアルバイトに応募していました。しかし面接に行くと、当時私を指導していたコーチが社員になっていて、「水泳コーチの方をやってくれへん?」と誘っていただいたんです。もともと人とコミュニケーションをとることが好きだったので、コーチの方に興味が湧いてインストラクターを始めることになりました。
10年近いブランクがありながらインストラクターになるなんてすごい度胸ですね!
最初に研修期間があり、サブコーチとして学びながら教える感じだったので、焦ることもなかったですよ。私は3歳から中学生までのキッズスイミングや大人のスクールを担当しているのですが、ブランクがあるので「どうやったら泳げるようになるのか」といった基礎的なところから先輩に話を聞いて、「どのように指導したら水泳を楽しんでもらえるか、上達に繋がるか」を意識して指導しています。
キッズスイミングの生徒の中にはプールが怖くて泣いてしまう子もいます。でも、私が工夫して考えた練習方法や遊びで、その生徒が「プール楽しい!」って言ってくれたり、クラスが変わるタイミングで「なんでおらんくなるの?安東コーチじゃなくなるの寂しい。」と言ってくれたりします。プールって親に連れられて嫌々始める子も多いです。でも、私の指導でスイミングが好きになり、楽しんでトレーニングに取り組んでいる子どもたちの姿を見られるのはとてもやりがいがあり、成長が感じられた時は私まで嬉しくなります!
素敵なエピソードですね。指導する中で特に大変なことはありますか?
子ども相手だと、何をするにも思った通りにはいかなくて……。それが一番の困難ですね。生徒の中には、途中で集中が切れてふざけ出したり、ときには喧嘩したりする子もいます。ですから、このバイトを続けるうちに、教えることだけではなく喧嘩の仲裁の仕方も身につきました(笑)
子どもたちをたしなめるときに大切なのが、“怒ってはいけない”ということなんです!私は喧嘩しちゃった子と向き合って「何があったのか」、「何が嫌だったのか」などを聞くようにしています。激しく注意をするのではなく、生徒の感情を理解して解決するんです。そのため、喧嘩が起こったときには一度指導を中断して、当人たちに話を聞きに行きます。それで、とにかく向き合う。もちろん喧嘩の根本原因が明らかな場合は、相手に謝るようにきちんと伝えるし、ダメなことはダメと言うようにしています。
水泳って個人競技ではありつつも、仲間と協力し合わないと成り立たないスポーツだと思います。ですから、生徒には技術だけではなく助け合いの部分でも学びを得てほしいと考えています!
長身を活かしてモデル活動にも挑戦!
それにしても、安東さんってやることなすこととことん頑張る人ですね。
実は、ミスコン活動をきっかけに運営の方から声を掛けてもらって、撮影会モデルを始めました。最近はモデル活動にも力を入れています!
今までモデルをしたことがなかったので、始めたばかりの頃は「どんなポーズをしたらいいのか」と戸惑うばかりでした。そこで、同じポーズばかりになってしまわないように雑誌をたくさん見て研究を始めました!以前は「この人綺麗やな」とか「こんな服いいな」みたいな感じでしか雑誌を見ていなかったのですが、今ではポーズや目線なども意識して見るようになりました。
安東さん、長身ですもんね!モデルにぴったりです。
ありがとうございます!身長が171cmあるので、カメラマンさんに「写真映えするね!」と言ってもらうことも多くて嬉しいです。
私はもともとメイクにこだわりがなく、それほど気を遣って過ごしてきたわけではなかったので、自分の顔と向き合うって言ったら変ですが「メイクこうしたらいいのかな?」とか「服装は自分にどんなのが似合うかな?」とか色々試している最中です。
でも、メイク動画をたくさん見てその通りにやってみても「これ、変わってるのか……?」と思うこともあります!(笑)そういうときはインスタグラムに写真を載せて、ファンの方の反応を見つつ似合っているかどうか探ります(笑)
今はまだまだですが、いずれは誰かの心に響くような写真をカメラマンさんと一緒に作りたいです!もっと表現力を磨けるように頑張ります。
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer
井上 翔也
僕も昔から美学生図鑑の読者でした!美学生図鑑は1日1度見に来るだけで癒される、そんな場所です。美学生たちの煌めいた一瞬を皆様にお届けすることが出来るよう頑張ります!
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