美学生インタビューInterview
祖父に見てもらいたかった聖火リレー
関西学院大学に進学した理由を教えてください。
私は岡山出身なんですけど、先輩を見ていると関西や関東の大学に進学している人の方が色々な機会に恵まれて充実した大学生活を送っているように思えたんです。なので、自分もチャンスを掴むために地元を出るという決断をしました。
迷った結果、親が福祉関係の仕事をしていることもあって関西学院大学の人間福祉学部を選びました。これ!という夢があったわけではなくて、とりあえずここに入って4年間でなりたい将来像を見つけられたらなという気持ちでしたね。
実際に進学して、生活はどうですか?
コロナ禍で授業はオンライン、新歓も無かったので「どうしよう〜!」と思っているうちにサークルに入るタイミングも逃して、1回生の春学期はだらだらとした時間を過ごしてしまいました。勉強はもちろん、大学生らしいことも楽しみたいと思っていた自分にとっては、思い描いていたキャンパスライフを送れないことにもどかしさを感じる日々でした。
でも、そんな中で嬉しい出来事もありました!地元岡山でオリンピックの聖火ランナーを務めることができたんです!
聖火ランナーですか!応募したきっかけは?
祖母からの勧めです。祖父が昔、マラソンの選手をしていたんですよ。それで孫が走ってる姿を見たいって言ってくれたんです。聖火ランナーって有名人しかできないものと思っていたんですけど、私でも挑戦できるんだと知って応募を決めました。
当日はどうでしたか?
まず、ユニフォームをもらった時点でドキドキで……!責任を感じたのと同時に、楽しまなきゃって思いましたね。
コロナ禍だったので公道は走らずにランナーが並んでトーチキスで聖火をつないでいく形だったんですけど、会場には報道陣もたくさんいて、すごいことをしてるんやなぁって実感しましたし、応募して良かったと強く思いました。
お祖父様も喜んでいましたか?
実は、祖父は私が高校3年の時に病気で亡くなってしまったんです。見せてあげることができなかったのが心残りで……。でも、当日は祖母が祖父の写真を持って見守っていてくれました。
そうだったんですね……!
聖火ランナーを勧めてくれた祖母には本当に感謝しています。とにかく人生でこの経験を出来たことがとても大きくて、大学生活の良いスタートが切れたと思いますし、これからの4年間を突き進んでいくモチベーションが生まれました。
「普通の大学生では出来ない経験がしたい!」ウエディングクイーンへの挑戦
1回生の秋学期以降の大学生活はどうですか?
学内での交友関係を広げたい!と思って秋からスカッシュサークルに入りました。スポーツをすることで自粛生活でふさがった気持ちも晴れましたし、地元を離れて一人暮らしをしている自分にとって心の拠り所になっています。
それと学外のことなんですが、1回生の終わりに「神戸ウエディングクイーン」という結婚式を通して神戸の魅力を発信するPR大使に選んでいただいて、今はその活動に取り組んでいます。
応募したきっかけは?
たまたまインスタグラムで募集広告を見かけたんです。「普通の大学生では出来ない経験がしたい!」という思いをずっと抱いていたので、これだ!と思って応募しました。その時も祖母が背中を押してくれましたね。
神戸ウエディングクイーンといえば、フジテレビアナウンサーの永島優美さん(関西学院大学出身)が初代クイーンですよね!
そうなんです!とても綺麗で気配りができる方だったという話を運営の方から聞いて、大学の先輩でもあるし、人間的にもすごく憧れています。
選考過程で苦労したことはありますか?
書類選考、2次選考(面接・特技披露)、ファイナルという順で審査が進んでいったんですが、2次とファイナルの間に8日間の「ビューティーキャンプ」があったんです。
スピーチやポージングなどについてレッスンを受ける中で、私の一番の課題はウォーキングでした。猫背な歩き方を指摘されて直そうと頑張ったんですけど、最初の頃は意識しすぎて逆に反り腰になってしまったり、手と足を一緒に出してしまったりと酷い有様で……(笑)
でも、ファイナルでは自然と背筋が伸びてすっと歩くことができて、会場に見に来てくれた母と妹にも「姿勢も雰囲気も本当に変わったね!」って言ってもらえてすごく嬉しかったです!
特技披露ではどんなことをしたんですか?
歌を歌いました!私、音楽が好きで、中学の時に合唱部で全国大会に出たこともあるんです。「花音」っていう名前もクラシックの「カノン」という曲が由来なんですよ。
2次選考では阪神淡路大震災の復興の歌である『しあわせ運べるように』を歌いました。
ファイナル当日はどうでしたか?
最終審査は結婚式場でおこなわれました。私服姿で特技披露をしたあと、白いミニドレスに着替えてスピーチをしました。
スピーチではどんなことを話したんですか?
県外から来た私にしかわからない神戸の魅力を伝えていきたい、ということを話しました。
「岡山出身なのに神戸の広報大使なんて出来るの?」って友達に言われたこともあったんですけど、県外出身だからこそ感じられるものもあると思うんですよね。神戸の魅力を真剣に考え発信することで街を活性化させたい、という熱意と積極性をスピーチに込めました。
ウエディングクイーンに選ばれた時の気持ちを教えてください。
家族や地元の友達、大学の友達などたくさんの人が応援してくれていたので期待に応えられたことが嬉しかったです。
不安も重圧もありますけど、選ばれた3人のクイーンで1年間の任期を全うしたいと決意を新たにすることができました。
夢はまだ模索中 ミスキャンパスにも興味
これまでのウエディングクイーンの活動で印象に残っていることはありますか?
企業訪問やテレビ出演など、毎回色々な世界を見ることができてワクワクなのですが、強いて挙げるとすれば5月におこなわれた「KOBE元気まつり」が印象に残っています。
この日が私たちにとって初めてのステージで、ウエディングクイーンのお披露目の場でもあったんです。メリケンパークの屋外ステージでたくさんの観客の方がいらっしゃる前で歌ったり、踊ったり、トークをしました。
終わったあとに会場をまわっていたら色々な人が「写真を撮らせてください!」と声をかけてこられて、ウエディングクイーンになったという実感が湧きましたね。
初のステージは大成功でしたか?
途中、有線のマイクを持ってクルクルと踊っていたら足にコードが絡まってしまうというハプニングがありました(笑)次、同じようなシチュエーションがあったらこうしようね、と3人で反省しました。ステージを踏むごとに成長していきたいです。
一坪さんが思う、神戸の魅力を教えてください。
まず、海と山に囲まれた地形。自然と都会が共存していて過ごしやすい街ですし、とにかく景観が綺麗です。
そして、これは私が個人的に感じていることなんですが、神戸に暮らす“人”にこそ魅力があると思うんです。阪神淡路大震災を乗り越えて今この街を作っている神戸の人たちの存在そのものに、私は惹かれるものを感じます。
素敵ですね!最後にこれからの目標を聞かせてください。
明確な夢がない私にとってウエディングクイーンの活動はどれも刺激的で学ぶことが多くて、どんな職種を志望することになっても対応できるようにこれからもたくさんの経験を積んでいきたいです。
また、ウエディングクイーンの活動を通して、人前に立つのが好きだなと思う瞬間が増えました。クイーンの一人がアナウンサー志望で、夢を追いかけてる子って素敵だなと見ていて感じるので、自分も何かしら見つけられるといいなと思っています。
3年生になったら福祉の実習も始まって忙しくなるんですけど、とにかく普通の大学生に出来ないことをもっともっと経験したいんです!今はミスキャンパスにも興味があります。やらずに後悔したくないので、少しでもチャンスがあれば飛び込んで自分の可能性を広げていきたいです。
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer
井上 翔也
僕も昔から美学生図鑑の読者でした!美学生図鑑は1日1度見に来るだけで癒される、そんな場所です。美学生たちの煌めいた一瞬を皆様にお届けすることが出来るよう頑張ります!
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