美学生インタビューInterview
幼少期から学び続けた音楽 教員への憧れ
国立音楽大学の音楽学部に進学した理由を教えてください。
3歳からピアノを習い始めて、高校も音楽の学校に通っていたんです。もっと音楽を詳しく学びたいと思って大学進学を機に佐賀から上京してきました。
高校生の頃は教員になろうと思っていて、音楽や自分の興味のある特別支援の教員を目指せるというのもこの大学を選ぶ決め手になりましたね。
音楽の高校って珍しいですね!どんな学校だったんですか?
普通科の高校とは少し違って、毎日音楽の授業がありました。放課後の補習授業でも音楽があって、聴音といってピアノで弾かれたものを聴いて全部譜面に起こす練習をしたり、歌やピアノのレッスンをしたりしていました。
3年間音楽を専門的に学んで、大学でも音楽の道に進もうと思ったのはどうしてですか?
最初は、音楽はもうやり切ったな、普通の大学に進もうかなと思っていたんです。でも、高校3年生の夏に最後に出たコンクールで、0.1点だけ届かずに金賞を逃してしまったことが悔しくて、音楽を続けようと決意しました。
教員を目指した理由はありますか?
中学校の時の校長先生がきっかけです。
大きい中学校で1学年8〜9クラスあったんですけど、校長先生は生徒全員の名前を覚えていたんですよ。朝、生徒に挨拶するために門に立っていて、その時に全員の名前を呼びながらハイタッチをしてくれて。
そこから教員っていいなと思い始めて、音楽の先生を目指すことにしました。
素敵な先生ですね!今は大学でどんな勉強をしているんですか?
教職の勉強もしていますし、リトミックといって、音楽を身体で自由に表現することで子どもの基礎的能力を育む幼児教育方法なども学んでいます。
あと、色々な楽器に触れてみるという授業もあります。私はピアノと歌しかやってこなかったので、例えば管楽器やお琴は本当に大変です。管楽器は息を吹き込んだらすぐ音が出る訳ではなく、身体全体を使ってやっと音が出るんです。
お琴はピンと張っている弦を下まで押すのは指が痛くて(笑)こういう楽器は上達するためには体力も使うんだなと実感しています。
先輩との出逢いが目標を変えました
今も音楽の教員になるという夢は変わらないんですか?
大学2年生になってすぐの頃に目標が変わって、今はアナウンサーを目指しています。
大学のパンフレットをパラパラと見ていた時に、同じ学科の卒業生で元フジテレビアナウンサーの加藤綾子さんのインタビュー記事を見つけたんです。
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音楽とアナウンサーってあまり深い繋がりは無いように見えると思うんですけど、国立音楽大学では身体を使った表現を多く学ぶので、表現することや人前に出て何かをパフォーマンスすることがアナウンサーの就活や仕事に役立った、自然と度胸が身に付いていたと書かれていて。
それを読んですごく輝いているなと思って、アナウンサーという仕事がとても魅力的に感じたんです。それからすぐにアナウンススクールに通い始めたら面白くて、本格的に目指し始めることにしました。
その行動力がすごいですね!
いつも思い立ったらすぐに行動しちゃうんです。周りの人からはもっとよく考えて行動しなよって言われます(笑)
スクールのレッスンに初めて参加した時はどう感じましたか?
周りが本当に輝いて見えすぎて、ずっと音楽一筋だった自分の喋っていることってすごく幼稚じゃない?って思いました。
とりあえず4月から半年間通ったんですけど、アナウンサーの方に直接お話を聞いたり、収録の練習など実践的なレッスンを受けたりする中でどんどんアナウンサーへの思いが強くなっていきました。
スクールで出会った友達が選考に進んだという話を聞いて、自分も頑張らなきゃと刺激を受けることもあります。最近は、アナウンサーになるためにこういうことをしてみようって自分で考えて行動できるようになりました。
どんなことをやっているんですか?
まず、新聞を読み始めました。社説に載っているトピックをノートに貼って、自分で感想を一日1回書くようにしています。
あと、CANAQOLE spring wedding(以下、CANAQOLE)やMISS CIRCLE CONTEST 2022(以下、ミスサークル)といったコンテストにも挑戦しています。
CANAQOLEに出場しようと思ったのはどうしてですか?
半年間のアナウンススクールでの勉強が終わって、アナウンサーってすごく遠い存在だな、自分が本当になれるのかなと思って、また新しくスクールに通い始めるかどうか迷っていた時があって。
そんな時にCANAQOLEを運営している方からインスタグラムでDMを頂いて、直接アナウンサーと関係はないけれど、挑戦したら学べることがあるんじゃないかなと思ってやってみようと思いました。コンテストは配信でのポイントとWeb投票とTikTokのいいね数で結果が決まるものだったんですけど、今考えると本当に挑戦して良かったなと思います。
審査内容も知らずに出場を決めて、配信があると分かった時には1人で画面に向かって何を喋れば良いんだろうと思っていたんです。だけど、やっていくうちにとても楽しくて自分に向いているなと思って。今ではコンテストがなくても配信をしているくらいです。
配信ではどんなことを話しているんですか?
元から誰かと話すのが好きだったんですけど、配信でも同じ感じで日常に起こったことをひたすら話しています。観てくれている人の反応が一人ひとり全然違うのが面白いんです。ずっと観てくださっている方はもう私のことを分かっているので「ほら、やっぱりね」というコメントをくださったりして(笑)本当に友達と話しているような感覚ですね。
あと、自分が悩んでいるときに背中を押してくれたり励ましてくれるのが有り難いです。CANAQOLEで順位が上がらず落ち込んでいた時も、観てくださっている方が「大丈夫だよ。頑張ろう!」とポジティブな言葉で支えてくれたおかげで頑張ることができました。
結果はどうでしたか?
2位でした。グランプリを目指していたので悔しかったんですけど、たくさんの方が応援してくれて2位にまでなれたことが本当に有り難いし、1位になった方とは配信のスタイルが全然違った中、最後まで自分のスタイルで頑張り切れて良かったなと思うことができました。
あと、準グランプリの特典でファッション雑誌『non-no』に載ることができたのがとても嬉しかったです!
ライブ配信を楽しむ秘訣は「素を出すこと」
そして、今はミスサークルに出場しているんですよね。
CANAQOLEが終わって1か月くらいが経って、次はこれを頑張るという目標が欲しくて。そんな時にインスタグラムにミスサークルの出場者募集の広告が出てきて、これに出ようと決めました。ミスサークルは配信とWeb投票で決まるので、CANAQOLEで学んだことも活かせるんです。
経験を活かし、工夫していることはありますか?
配信に来てくださる方の名前を絶対に覚えるようにしています。あとそれぞれの配信期間の最後の日はコスプレをするとか、少し特別感を出すようにしています。
私、配信がすごく好きなんですけど、他のコンテストに出ていた友達とかに話を聞くと、苦手だって言う子も結構いて。それ聞いてビックリしちゃいました(笑)
長い期間やるので、キャラを作って配信していると続かないと思うんです。なので私は素を出して配信していて、それが楽しむコツかなと思っています。
アナウンサーを目指すために、これからの学生生活で頑張りたいことはありますか?
ミスサークルでは絶対にグランプリを獲って、今よりももっと多くの人に知っていただけると嬉しいです。配信も色々な人が気軽にコメント欄で賑わえるような空間を作れたらいいなと思っていて、それがアナウンサーという仕事を目指す上でも役立つと思っています。
あと、音楽以外の色々なことにも挑戦しつつ、音大にいるからこそ出来る音楽のコンクールでも結果を残したいなと思っています。こうして色々なことに挑戦することで、アナウンサーとしてお仕事をすることになったときに深みも出るんじゃないかなと思っています!
アナウンサーという仕事に大学の勉強は活かせそうですか?
もしアナウンサーになっても、音楽と全く関わらないのは寂しいので活かしていきたいですね。
目標は、音楽番組の司会を務めることです!音大出身ということを活かしながら直接アーティストの方たちの音楽に対する思いを聞いたり、サポートをすることが出来たらいいなと思っています。
あと、以前、加藤綾子さんが芸能人の方々にピアノを教えるという企画をやっているのを見て、自分もいつかそういったことが出来たらいいなと考えています。