美学生インタビューInterview
毎朝の「今日も頑張りましょう!」が夢に繋がりました!
将来の夢はなんですか?
アナウンサーになることです。小学生の時にアナウンサーに憧れを持って、本格的に目指し始めたのは中学生の頃です。
私は中学時代、バスケ部に所属していたのですが、毎朝6時前に家を出発し、片道1時間かけて学校に通い、自主練をしてから朝練に参加して、放課後も夜まで練習し、21時頃に帰宅するという生活を送っていたんです。あまりにも多忙な生活だったので、「しんどいな」と思うことが何度もあって……。
でも、そんな時にテレビをつけると、いつもアナウンサーの方が元気にお話をしていらっしゃって、その姿に毎日元気をもらっていました。特に、朝の情報番組で聞く、「今日も頑張りましょう!」という言葉で、「私も頑張ろう!」という気持ちになれましたね。
それがきっかけで、「自分もアナウンサーの方みたいに、たくさんの人に元気を届けたい!」と思い始めました。
「アナウンサーになる」という夢を叶えるために、何か実践していることはありますか?
アナウンサーを目指すからには情報に詳しくないといけないと思っているので、日頃からネットニュースを見たり、NHKのニュースウェブの原稿を音読したりしています。
あとは、とにかく色々な番組を見てアナウンサーの方の話し方を勉強しています。自分の生活リズムに合わせて観ていると、普段はあまり観る機会がない番組がたくさんあることに気付いたので、今は録画をして見るようにしています。
アナウンススクールなどには通っているんですか?
通っています!
一番印象に残っているのは、自分を表すキーワードを10個挙げ、それに関するフリートークをするという授業です。なかなかキーワードが思いつかなくて、個性を表現するのがすごく難しかったです。
私は帽子集めが好きで30個ほど持っているので「帽子」というキーワードや、日本漢字能力検定準一級を持っているので「漢字」というキーワードを取り上げたら、先生に突っ込んでもらえたのですごく嬉しかったです。
あと、スクールでは楽しみながら話すことの大切さを学びました。話す内容ももちろん大切なのですが、それ以上に話し手が楽しそうだったら聞き手に楽しい時間を届けられると気付きました。
普段の取り組みやスクールでの経験を通して、自分への課題はありますか?
私は、自分の意見も持っているのに、つい周りの空気に合わせた発言をしてしまう癖があるので、その場の空気感を考慮しつつ、自分の意見を織り交ぜた話し方をしないといけないなと感じています。
報道番組で事実に基づく発言をした後に、必ず自分の意見を添えているアナウンサーの姿を見て、とてもカッコいいと思いましたし、一視聴者として情報がすごく頭に入りやすくて。周りの雰囲気に合わせた発言だけでなく、自分の考えも発言することの大切さを知りました。
まさか賞をいただけるなんて……!大会を通して強まる想い
先日は「第1回学生アナウンス大賞」という大会にも出場していましたね。大会ではどんな審査があったんですか?
1次の書類審査を経て、2次審査ではZoomを用いたオンラインのグループ面談、最終審査は対面でカメラテストをおこないました。そこでは自己PRや原稿読み、フリートークが課題になりましたね。
オンラインのグループ面談でのフリートークのテーマが「10万円あったら何がしたいか」だったのですが、私は「地元である岡山県の美術館に寄付したいです。」と言いました。コロナ禍の今、あまり外出できないことに加え、地元にある私の大好きな美術館の経営が難しくなっているという話を聞いたので、寄付したいという思いを伝えました。
グループの中で発表する順番はランダムで決まるのですが、オンライン審査では私は1番目でした。2番目以降の候補者の審査を聞いて、対面よりオンラインの方が早口に聞こえることに気がつき、「もっとゆっくり話しておけばよかった……」と反省しました。
でも、みんな生き生きと楽しそうに話している印象で、聞いててすごく楽しかったし、私自身も楽しんで審査に挑むことができました!
最終審査に向けてどんな準備をしましたか?
自己PRは、話す内容が何も考えなくてもスラスラと言えるように練習しました。あとは、生き生きと話すことを大切にしていましたね。審査ではその練習の成果が発揮できたと思います!
大会を終えた今の胸中を教えてください。
CanCam賞を受賞することができてとても嬉しかったです!
まさか賞をいただけると思っていなかったので、当日は本当にびっくりしました。でも、今は当日の動画を見返して、早口になっていたことや声が上擦ってしまっていたことなど、大会に出場したからこそ見つかった改善点がいくつかあるので、すごくい良い経験になりました。
もちろん出場するからにはグランプリを目指していたので悔しい気持ちはあります。でも、悔しさよりも「学生アナウンス大賞」という大会を楽しめたことや、大会を経て得た学びへの充実感の方が大きいです!
また、大会を通して“アナウンサー”という同じ目標に向かう仲間に出会えたので、そこでの人脈が今の心の支えになっていますし、今後も試験や面接があるたびに励まし合い、助け合っていくんだろうな、と思います。
大会を通してアナウンサーへの想いは強まりましたか?
かなり強くなりましたね。表彰式でフジテレビの鈴木唯アナウンサーが司会を務めていらっしゃったのですが、鈴木アナが式後に舞台裏で私たち候補者に「同じ局かどうかはわからないけれど、皆さんと一緒にお仕事できることを楽しみにしています。」という言葉をかけてくださったんです。その時はみんなもう感激してましたし、私も「絶対にアナウンサーになりたい!」と改めて感じました。
アンテナショップで地元愛を熱弁!“観光地を発掘したい”
アナウンサーになったらやってみたい仕事は何ですか?
一番は、新しい観光地を生み出すことです。テレビで注目される観光地はやっぱり関東圏が多いな、という印象があって、地方の訪れたことがない場所の情報を知る機会が少ないと思うんです。なので、“既に話題になっている場所”よりも“これから話題にしていく場所”にインタビューに行きたいです。
アナウンサーの仕事というと情報番組やバラエティ番組の司会が初めに思いつきますが、そこではなく「まだ知られていない観光地の発掘」に意欲的になったきっかけはありますか?
私は岡山県出身ということもあって、上京してから岡山のアンテナショップでアルバイトをしたことがあるのですが、そこでの経験がきっかけですね。
どんな経験をされたんですか?
アンテナショップに来てくださるお客さんの中には、一度も岡山を訪れたことがないという方が多くいらっしゃるんです。
ある時、ご年配の夫婦のお客さんに、私が岡山県出身であることを伝えると、「岡山ってどんな所なの?」と聞かれたので、地元である倉敷市の倉敷美観地区という場所の魅力を私なりに熱く語りました(笑)倉敷美観地区は江戸時代の町並みをそのまま残した地区で、川沿いになまこ壁の建物が並んだ風情ある場所で、ご年配の方に楽しんでもらえると思ったんです!
すると、後日そのご夫婦が実際に美観地区に行ってくださった上に、わざわざもう一度アンテナショップに来て「岡山があんなに良い場所があったとは知らなかったよ!」と言ってくれたんです!それがすごく嬉しくて。
まだまだ知られていない素敵な場所がたくさんあるので、次はアナウンサーとして、テレビを通して伝えたいと思いました。
学生アナウンス大賞のフリートークでも岡山県の美術館を話題にしていたり、すごく地元愛が伝わってきます!
岡山を離れたからこその地元愛かもしれないです(笑)岡山の魅力をもっと発信できたらいいなと思います。
他に挑戦したい仕事はありますか?
大学での学びを生かした仕事もしてみたいですね。私は文化構想学部に所属していてドラマやメディアについて勉強していることに加え、もともとドラマが大好きなので、ドラマの告知の仕事にもすごく興味があります!先日、新ドラマのセットにアナウンサーが訪ねて出演者にインタビューをする、という番組が放送されていて、「めちゃくちゃやりたい!」と思いました。
また、4月から世界遺産のゼミに入ったので、ゼミでの学びを生かして、いつか国内だけでなく世界の観光地を発信したり、豆知識を披露したいです。
最後に、アナウンサーを目指すにあたって渡邉さんの“強み”を教えてください。
ん〜なんだろう(笑)よく「爽やかだね。」と言ってもらえます。爽やかさでは負けないと思います!