美学生インタビューInterview
自分から話しかけることを意識した留学生活
海外の高校に通っていたとお聞きしました。きっかけは何ですか?
もともと英語に興味があったのと、姉がカナダの高校に通っていてよく話を聞いていたので、その影響を受けたんです。「自分も姉のように英語が喋れるようになりたい!」とずっと思っていて、海外の生活にも興味があったので留学に行こうと決めました。
でも、留学先は誰にも頼ることの出来ない環境で自分を磨きたいなって思ったのと夏や海が好きだったのもあって、姉のいるカナダではなくオーストラリアを選んだんです。
当時15歳ですよね。不安はなかったんですか?
当初はすごく不安でした。留学生活3年間はずっとホームステイをしていたんですけど、最初のステイ先のホストマザーがとても気性の荒い方で(笑)私にも結構キツい言葉を浴びせてきたりして怖かったんです。
ステイ先を変えることはできたので、結局2週間で変えることになりました。最初がそれだったのですごく怖くて、1人で海外に来ていてただでさえ不安なのに、余計に不安になってしまいました。
でも、次のスティ先のホストマザーはとても寛容な方で、私以外にも中国人留学生が2人居たので留学生慣れもしていて。1人の時間が欲しいタイプの私にも必要以上に干渉してこないので、とても生活がしやすかったです。卒業までずっとそこに居ました。
ステイ先の中国人留学生とも交流があったんですか?
帰国した今でも連絡を取り合うくらい、すごく仲良くなりました!
私、名探偵コナンのアニメがすごく好きなんですけど、その子もアニメをよく見る子だったので一緒に見ていました。たまに英語字幕がない回もあって、そういう時は見ながら重要なシーンを英語で説明してあげていました。その子と過ごす時間が本当に楽しくて留学生活がより一層充実したものになりましたね。
オーストラリアと日本の違いを感じたことはありますか?
みんな寝るのがとても早いんです!9時にはみんな電気を消して寝てしまいます。私が夜の12時まで電気を点けて起きていると、ホストマザーが私の部屋をノックして、「まだ寝ないの?」と聞きに来ます。
お店も6時には閉まって、夕食を食べてその後少し家族の時間を過ごしたら、その後は寝る時間という文化があるんですよ。これは日本とすごく違うところで面白かったです。
留学生活で一番の思い出は何ですか?
2年生の時に参加した“Sports Day”という、日本でいう運動会のようなイベントが思い出です。日本と違って全員が参加するわけではなくて、参加したい競技に各々が申し込んで参加する方式なんです。
当日、私は会場に友達を応援しに行ってたんですけどエントリーはしていなくて。でも、友達に「一緒になんかやろうよ!」と誘ってもらって、急遽ボール投げと100メートル走に参加したんです。
100メートル走が終わった後、「美来、足速いね!」と言ってもらえて、その流れで500メートル走も出ることになり、飛び入りで選抜のリレーにも出ることになりました(笑)
そしてリレーでは全然体格が違って足も長い現地の子を2人も抜かすことが出来たんです!みんな「美来やったね!」と褒めてくれて、このイベントを通してより仲良くなることができたなと思います。
留学中、心がけていたことはありますか?
私、全く英語が喋れない状態で行ったんです。コミュニケーションを取れるようになるのにも1年くらいかかったし、もっともっと自分の言いたいことを伝えられるようになったのは3年生になってからなんです。
でも、そんな中でとにかく「笑顔で自分から話しかける」ってことを意識していました。そうすると、相手からだんだん“友達”っていう認識をしてもらえるんですよ。
やっぱり現地では私は“留学生”であって、その壁を超えるのって結構難しいんです。最初は「日本人の子だよね。困っていることはない?」というように、「話しかけてあげなきゃ。」という認識を持たれてしまって。
なので、“留学生”から“友達”になれるように、相手から話しかけられるのを待つのではなく、自分からもどんどん話しかけようと心掛けていました。
人前に立つ仕事を真剣に考え始めました!
将来は英語を活かした職業を考えているんですか?
留学終わった直後はそう思っていたんですけど、やっぱりビジネス英語は私が留学生活で学んできた英語と全然違うんですよね。あと上智大学に入って、自分より英語を喋れる方はたくさんいるなと思ってしまいました。
そう考えたときに自分が留学で得たものは英語力だけじゃないなと思って、身につけたコミュニケーション能力やトーク力を活かせる仕事に就けたらいいなと今は考えています。今年に入ってから人前に立つような仕事もいいなと真剣に考え始めました。
人前に立つ仕事を考え始めたきっかけは何ですか?
インスタグラムで声をかけて頂いたことをきっかけに、去年の8月くらいからポートレート写真の被写体活動をしているんですけど、その活動を通して人に見られることが楽しいということを実感出来たんです。写真を撮られることによって、自分って人からこんな風に見えてるんだとかこんな表情してるんだっていうのが分かって面白いんですよね。
もともとインスタグラムとかで可愛い女の子を見て研究するのがすごく好きだったので、それを自分に落とし込んでより良く見られるにはどうしたらいいかなと研究しています。
研究の効果はありましたか?
ありました!この前、私が被写体活動をするきっかけとなった方にまた撮っていただく機会があったんですけど、「表情の作り方上手くなったね。」とか「雰囲気出てるよ。」と褒めていただいたんです。
最初に撮っていただいた時は不慣れで表情の作り方だったりポーズだったりを丁寧に教えていただきながら撮ったので、成長を見せることができて嬉しかったです。