美学生インタビューInterview
自分らしくありのままに
ミス埼大コンテスト2019に出場するまでの経緯を教えてください!
去年のミスコンに私と同じ学科の友達が出場していたので、埼大のミスコンに興味はありました。でも、自分がミスコンに出るという目線では見たことがなくて、ただ外から友達のミスコン活動を応援していましたね。
出場を考え始めたのは、今年に入ってミスコンの運営団体であるFPの方に声を掛けていただいた時からです。私の所属している教育学部は3年生が大学生活で一番勉強が忙しい年で、ミスコンに出る前からうわー!ってなっていたので、最初は悩みました。
だけど、周りの友達に相談したら「みんなできることじゃないからやってみるのもいいんじゃない?」って言われたんです。私自身、大学に入ってこれ頑張った!って言えるものが欲しいなとはずっと感じていたので、大学生のうちに何かをやり遂げたい!という思いから出場することにしました。
ファイナリストに選ばれた時の心境はどうでしたか?
楽しみというよりも不安の方が大きかったですね。ミスコンに出るようなタイプの女の子じゃないけど大丈夫!?っていう思いもあったし、去年ミスコン活動をしている友達の大変さを間近で見て知っていたから、学業との両立ができるのかも不安でした。出るからにはちゃんとやり遂げたい!という思いが強かった分、不安は大きかったと思います。
実際にミスコン活動を始めてどうですか?
やっぱり学業との両立は大変でした……。特に1か月実習があった9月は勉強で手一杯になって悩みましたね。SNSを更新していないととフォロワーさんの反応も少なくなるから不安にもなったし、ミスコン活動に時間を割けられない中途半端な自分に嫌気が差すこともありました。
でも、友達の支えがあってなんとか踏ん張ることができました!中でも学科の友達は私の体調をすごく気に掛けてくれたんです。SNSが更新されていないことから察して、連絡をくれてたくさん話を聞いてくれた時は本当に救われました。大変さも分かった上で応援してくれるみんなが居たからこそ、やるぞ!って気持ちをもう一度奮い立たせることができましたね。
先ほど「ミスコンに出るようなタイプじゃない」と話していましたが、星さんはどういうタイプなんですか?
育った所がめちゃくちゃド田舎だったので、毎日外を走り回っているような女の子だったんです。放課後は木登りとか川遊びとかしていたので、高校まではミスコンの“ミ”の字も思い浮かばないほど遠い存在でした。
だから、ミスコンが始まった当初は、ミスコンらしくならなきゃ!という思いもありましたね。でも、無理でした(笑)ミスコンらしく作った自分よりも、田舎で過ごしていたありのままの自分の方が好きだったんです。なので、自分らしく活動をすることにしました。
最初はそれで良いのか心配でしたが、イベントなどで実際に応援してくれている人に会って声を掛けていただいたときは自分のスタイルが認められた気がしてとっても嬉しかったです。このままでいいんだ、頑張ろう!と思えましたね。
ミスコン本選への意気込みをお願いします!
活動を始めた当初は“結果”をあまり気にしていなくて、“過程”を大事にしていこうと思っていたんです。でも、ミスコンを通して色々な人に出会っていくうちに、グランプリを獲りたい!と思うようになりました。応援してくれている人からは優しい言葉を掛けてもらっているのに、私は何も返せていないから、結果で示したい!という風に考え方が変わったんです。
なので、本選でグランプリを獲ってみんなと一緒に喜びを共有するためにも最後までやり遂げたいです!
止まり木になれるような保健室を作りたい!
将来の夢を教えてください!
養護教諭(保健室の先生)になることです!
お母さんが精神科の看護師をしていて、その影響もあってもともとは看護師を目指していたんですけど、話を聞いているうちにカウンセリングに興味を持ちました。なので、心のケアよりも身体のケアに重きを置く看護師は私のやりたいことと違うのではないか?と悩んでいたんです。
そんな時に、高校の保健室の先生に将来についてたくさん話を聞いてもらったんですよ。すると、「成美ちゃんは養護教諭になればいいと思う!」って言われて、初めて養護教諭という選択肢を考えるようになりました。
心の病気を抱えている人の多くは子どもの頃から何かしらの問題を抱えているという話をお母さんから聞いていたので、子どもが頼れる居場所を作れる養護教諭こそが私のやりたいことかもしれない!と思って目指し始めました。
看護師は理系で養護教諭は文系ですよね。
そうなんです。しかも、養護教諭を目指し始めたのが高校3年生の夏だったので、どうしよう!ってなりましたね(笑)でも、担任の先生がとりあえず推薦を受けてみろ!って自分の評定で出せる養護教諭養成科を調べてくれて、急いでその学科があった埼大に推薦の願書を出しました。
1か月半後には推薦入試だったので、これまで勉強できていなかった穴を埋めるべく、集中して詰め込みましたね。保健体育の教科書は全部覚えて、小論文の過去問を解いて、面接の練習をしてとバタバタでしたが、なんとか合格することができました。
大学ではどのような勉強をしているんですか?
興味のあったカウンセリング以外にも保健室内の業務やけがの処置の仕方、病気の勉強などをしています。病院や学校に行って実習をすることもありますね。あとは、教員採用試験の勉強もしています。
保健室の先生って暇そうなイメージがあると思うんですけど、実は一人職だからとっても忙しくて勉強することもたくさんあるんですよ!
最後に、理想の養護教諭像を教えてください!
思春期には多くの人が自分の中に問題を抱えていますよね。学校が楽しくてしょうがない子も居る反面、苦しんでいる子は絶対に居るので、そういう子たちのために止まり木になれるような保健室を作りたいです。一人ではないと思ってもらえるような頼りになる居場所を作れる養護教諭になることが目標です。
そのために、まずは来年の教員採用試験に受かります!それが私の大学4年間をかけてやり遂げることです。