美学生インタビューInterview
MCをする上で大切なのは“空気を感じながら場をまわすこと”
将来の夢を教えてください。
アナウンサーになることです。
興味を持ち始めたのは中学生の頃。叔母がミュージカル女優をやっていて公演に足を運ぶうちに、表舞台に立つ人の発信力や表現力に惹かれるようになったんです。
ただ、自分が表にどんと立つというよりは、アナウンサーのように自分がメインとならずにその場を上手くまわしながら見ている人に情報や元気を与える職業を目指したいなって思って。
最初は単なる憧れだったんですが、高校生になってからはニュース番組を意識的に見るようになって、大学生になってからは放送研究会に入って経験を積んでいます。
具体的にどんな活動をしているんですか?
私の所属する放送研究会は1学年300人くらい、3学年合わせると900人弱が所属する早稲田大学でも最も大きなサークルで、他の団体から依頼を受けて映像・照明・音響・MCなどをやるというのが主な活動内容です。
私の所属するアナウンス部では週に2回、定期練習があって、発声や滑舌、原稿読みやフリートークなど12種類くらいの練習を先輩方からアドバイスをもらいながらやっています。
外部から依頼があったときは募集の案内が来るので、やりたい人が挙手して講習を受けた上で現場で職務を担当する形ですね。
これまでに富山さんどんな仕事を担当したことがあるんですか?
大学主催の文芸祭で司会を担当しました。学内のサークルが日頃の活動の成果を大隈講堂でパフォーマンスするイベントで、その進行役を。あとは、「原宿表参道元氣祭スーパーよさこい」というよさこい祭りのMCも担当しました。
実際にやってみてどうでしたか?
パフォーマンスされる方々と観客の皆さんが作り上げる空気感をいかに崩さずに時間を調整しながら司会を進められるか、というのが難しかったです。
司会が言葉を挟むことによって会場の雰囲気が変わってしまうことってあるじゃないですか?どれだけまわりを見つつ、空気を感じながら場をまわしていけるかが大事だと思っています。
以前、サークルの先輩が引退される時に「アナウンサーやMCという仕事は『表舞台に立つ裏方』だ。」っておっしゃっていたんですけど、そのことを改めて実感しました。
特によさこい祭りは「元氣祭」と名がついてる通り、とても明るくパワフルなイベントなんです。だから、MCの表情も大事。
こんな楽しい場なのに司会の人はなんであんなに暗いんだ?って思われないようにしなきゃいけないなって思いました。
あとは、知識を蓄えておくこと。担当する団体さんに関することはもちろん、とっさに時間を繋がなければならくなったときのための予備知識が大切だと感じます。
自分の知識のなさを痛感したので、また機会があれば今度は上手くできるようにしっかり準備したいです。
アナウンサーになるという夢を叶えるために努力していることはありますか?
今はアナウンススクールにも通って訓練を重ねています。
ただ「読む」だけでなく、「話す」「伝える」という意識を持つこと。そして、言葉を聞いただけで想像させられるような力を持つこと。
そのためにどのトーンが一番聞きやすいかを研究して、自分にとって武器になる声を磨いています。
努力家ですね。
私の長所はありきたりだけど、“諦めないこと”だと思っています。
アナウンサーは狭き門だとは思いますが、やりたい気持ちがゼロ、いやマイナスになるまでは諦めずに執念深く頑張ろう!って考えています。
将来、どんなアナウンサーになりたいですか?
目標は日本テレビの水卜麻美アナウンサー。アナウンス技術も完璧だけど何より人柄の良さが伝わってきます。
私も自分の人間性が伝わるようなアナウンサーになりたいですね。一生懸命なのがが私の特長でもあると思っているので、そんな姿を視聴者の方に伝わればと思います。
“織姫”として足利市をPR!
アナウンス以外に力を入れて取り組んでいることはありますか?
昨年の9月に足利商工会議所が主催する「足利ミス織姫コンテスト」で織姫に選んでいただき、栃木県足利市の観光プロモーション活動に参加しています。
「一日足利税務署長」や「足利警察署一日交通課長」を務めたり、テレビ番組に出演したりして足利市のイメージアップに貢献しています。
足利市出身なんですか?
そうです!今も足利に住んでいて、片道2時間くらいかけて大学に通っています。
美容師の方から「こんな募集あるよ」ってチラシをもらって、何か地元に貢献できることがあればと思って応募したんです。
私は足利と東京両方に拠点を置いて生活しているので、それを上手く生かしながら足利の魅力を外部に発信していけたらなって思っています。
足利で一番好きな場所を教えてください。
織姫神社や足利学校が有名な観光地なんですけど、私は「名草」っていう場所が好きです。足利市の北部の自然豊かな地域で、夏になるとホタルが見られるすごく綺麗な場所なんです。
幼稚園の時に祖父母が連れて行ってくれた思い出のある大好きな場所で。足利ミス織姫コンテストの最終審査でも、名草が好きだということを語りました。
これまでの足利ミス織姫の活動で印象に残ってることはありますか?
8月におこなわれた「足利花火大会」ですね。
今年で105回目を迎える伝統的な行事で、そこで協賛アナウンスをさせてもらったり、ローカルテレビのリポーターとして会場の様子を伝えたり、実行委員長の方や市長さんにもインタビューさせてもらったんです!
“足利市”という大きなものの一部を自分が担当できたことが本当に嬉しくて……貴重な経験をさせていただいたと思っています。
放送研究会に足利ミス織姫に、充実した大学生活を送っていますね。
大学生という時間は、将来を決める大事な時期であるとともに人生で二度とないかけげえのない時間だと思っています。
3年生になったらこんなこと言ってられないですが、これからも後悔のないように新しいことにどんどんチャレンジしていきたいです。