美学生インタビューInterview
食物学科は実習が大変!120人分の給食作りや、ネズミやカエルの解剖も。
家政学部食物学科に進学した理由を教えてください。
高校生の時に進路を考えた際、医療系の道に進みたいなという気持ちがあったからです。私は小さい頃、本当におじいちゃんっ子で、おじいちゃんに「不老不死の薬を作ってあげるー!」なんてことをふざけて言っていました(笑)小学校のアルバムにも「将来は薬剤師になりたい」って書いていたんです。ただ、自分的には医療系と言っても、薬剤師などの病気後に対処する職業よりかは、栄養士など病気を事前に予防する方に興味があったので、食物学科を選びました。なるほど。実際に進学してみてどうですか?
興味のあることを学べて充実している一方で、とても忙しいです。というのも、実習が多くてすごく大変なんです。例えば「給食経営管理実習」という、学生14人で120食分のお昼ごはんをその日の正午までに作るという実習があります。朝8時に集合してたった4時間でそれだけの量を作らなければならず、ものすごく時間に追われるし、遅れると怒られるというプレッシャーもあるのでとてもしんどかったのを覚えています。しかも作って終わりではなく、その後アンケートを配って、味の評価はどうか、それを受けて次回はどうするべきか、といったことを考えなければいけなかったので……。実習自体は楽しいものなんですが、とにかく大変ですね(笑)他にはどのような実習がありますか?
肝疾患の患者さんがいある設定で、その患者さんにどのようなメニューが最適かを考えて実際に調理するといった実習がありましたね。この例(肝疾患の患者)で言えば、タンパク質を多く、脂肪が少ないメニューを考えて作るといった要領です。また、食物に関わることに加えて医療系も同時に学んでいるので、ネズミやカエルを解剖する授業もありました。最初はかなり抵抗があったんですが、慣れというのは怖いもので、今では魚をさばく感覚で解剖しています(笑)
現在3年生ですが、将来はどのような道に進みたいですか?
もともとは管理栄養士に興味があったんですが、授業を通して少し違うかなと思うようになりました。というのも、例えば管理栄養士の職場として学校が考えられると思うんですけど、管理栄養士は栄養のことだけを考えて仕事をしていればいいわけではないんです。献立を作ることに加えて、厨房の導線を考えたり、食材の発注やコスト管理などもしないと駄目なんですね。それが自分の思い描いていた管理栄養士のイメージとは違って、「これを毎日やるのか……」と不安になってしまいました。ただ、食に関わる仕事をしたいという気持ちは変わっていないので、視野を広く持って、これから就職活動をしていきたいなと思っています。美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer
山本 貴一
美学生図鑑は人の“人生の転機”になれる場所。美学生図鑑を通じてモデルさんが新たなきっかけを掴めるように、スタッフが成長できるように、その後押しを頑張っていきます。
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