美学生インタビューInterview
人と比べず自分らしく成長できた新体操
趣味や特技はありますか?
小1から中3までやっていた新体操です。新体操で身体が柔らかくなったおかげで、ブリッジをしながらラーメンを食べられたりもします(笑)
すごいですね(笑)それほどまで鍛えるには相当な努力をしたのでは?
レッスンは週6で1日5時間、小学校高学年からは朝9時から夜21時までの日もあって、女の子とは思えないくらいに汗だくになってやっていました。レッスンでは椅子に前足を乗せて200度の開脚をしたり、先生に頭を後ろに押されて泣きながら側屈をしたりと、今思い出しても鳥肌がたつくらい過酷な練習でした。
あとは先輩の荷物は後輩が持つ、挨拶は絶対、それと罰でロープのようなもので走り縄跳びをさせられるなど、行動面でも体育会系の厳しさがあったり、お正月やお盆休みに0.5キロ以上太ってはいけないという体重管理などの大変さもありました。
新体操というと華やかなイメージがありますが、実際は泥臭くて厳しい世界なんですね。
それと私は身体能力も柔軟性もそれほど優れていたわけではなかったので、努力をすれば人並みにはなるけど、それ以上はなかなか実力が伸びず悩むことも多くありました。また、チームのキャプテンを務めていたのですが、チームメイトに嫌われるのが怖くて思ったことを言えず、そのせいでチームがバラバラになってしまったことも悩みでした。
辛いことや悩むことがたくさんあったんですね。それでも続けられたのは何故ですか?
やっぱり純粋に踊ることが好きで、やりたいという気持ちが強くあったからです。それと良い結果を残して家族に恩返しをしたいという想いも自分が頑張る大きなモチベーションになっていました。母は毎日レッスンのお迎えに来てくれたり、私の演技をビデオに撮ってくれたり、父も遠い会場まで車でみんなを送ってくれたりと、家族のサポートがすごく手厚くて。
実力面では何かに長けていない分、人と同じではなく自分にしか出来ない部分を伸ばそうという発想で、思いっきり笑ったりなど曲に合わせて全力で表現することを意識してやるようにしました。またキャプテンとしては、当時先生から頂いた「自分の想いを伝えることが本当の優しさだよ。」という言葉をきっかけに、嫌われることを恐れずにチームのために意見を言うようにしました。それからは良い演技ができるようになって、おかげで中3の時にずっと夢だった東京都代表に選ばれ、関東大会の決勝にまで進むことができました。
努力が成果に結びついたんですね。本番はどうでしたか?
夢の舞台ですごく緊張したけど、いざ本番のマットに足を踏み入れると楽しい気持ちが勝って気持ちよく踊ることができたし、悔いの無いようにやろうという目標も達成できたと思います。これほど大きな舞台でやらせてもらえたことへの感謝の気持ちも強くありました。
満足できる舞台になったんですね。新体操は中3までやっていたとのことのですが、ずっと頑張ってきた新体操を引退するときはどんな気持ちでしたか?
正直、やっと引退だという嬉しく思ってしまうくらいにこれまでの道のりの中では辛いことも多かったけれど、本当にやってきて良かったなと思います。人と比べず自分を伸ばせて、「みんな違ってみんないい」というマインドを持てるようになったことは今の自分にもすごく活きているし、人間的に成長できたなと思います!
夢は人々の繋がりを広げられるような言葉を紡ぐアナウンサー!
これまで新体操を頑張ってきた松澤さんですが、次なる目標はありますか?
アナウンサーになることです。
幼い頃から人と話すことが好きで、誰かと一緒になって喜ぶことや、自分がかけた言葉によってその人が嬉しそうにする顔を見るのが好きだったんです。誰かの原動力になるような、笑顔になるような言葉を紡ぐことに喜びを感じると思ったことがきっかけですね。
それと、元アナウンサーの叔母の影響も大きくあります。叔母は当時スポーツニュースを担当していて、下準備をたくさんしていたり、視聴者に伝えたいという気持ちの強さが全面に出て前のめりになって話していたりする姿が印象に残っています。憧れだけで出来る仕事ではないけれど、小さい頃から憧れでした。
アナウンサーになるために何か努力していることはありますか?
大学2年生の夏からアナウンススクールに通い始め、基本的な発声やフリートーク、実況の練習などをしています。また、自己分析を繰り返し、自分がどんな人なのか、どんな話題なら自分らしいかを考え、試行錯誤しながら話す練習をしています。
確かに自分らしさを探すのは話す上で役に立ちそうですよね。松澤さんは自分のことをどんな人だと思っていますか?
一言で言うと、素直なポンコツです(笑)正直、ポンコツで知識不足なせいもあるんですけど、わからないと思ったときなどに変にごまかしたり背伸びしたりせず、素直に聞けるところは長所かなと思います。それと相手が言ったことをスッと自分にに落とし込めるところや人に良いことがあったときはその人以上に喜んだりするくらい、相手の感情に寄り添うことは好きだし得意かなとも思います。
面接などで話す話題としては家族の話が多いですね。というのも、家族のことを思うと自然に表情が柔らかくなるからです。家族と仲が良いのもテレビがきっかけにあって、テレビを見ていると「ここ行ってみたいね!」などと話すようになって家族の繋がりが深まるなと感じているんです。こういった経験があるからこそ、私自身も人と人の繋がりをアナウンサーとしてテレビから広げていけたらいいなと思うんですよね。
あとは、気になったら何でもやるタイプという自分の性格の話もよくします。東日本大震災の被災地に行ったり、ある事件があった駅に行ったり、この前はプロレス体験もしてみました(笑)単純に興味があるからというのももちろんですが、やっぱり現場に行って自分の目や肌で感じたことを自分の言葉で伝えられるのが理想だと思うので、出来るだけ色々なことに飛び込むようにしています!
好奇心を持って挑戦するのは素敵ですね!アナウンスの技術面などで意識していることはありますか?
もともと声が高くて少し幼く聞こえがちなので、どんなに忙しくても毎晩原稿読みの練習をしたり、それを録音したものを聞き返したりして誰が聞いても聞きやすい声になるように意識しています。
それと面接では緊張しがちなのですが、受かりたいと思って上手くやろうと背伸びすることはダメだと気づいたので、最近は等身大の自分でいることを心掛けています。変に自分を作るよりも素を出す方が楽しんでできるし、自分らしくて評価されるかなと思うんです。
最後に、将来どんなアナウンサーになりたいか、意気込みを聞かせてください!
テレビを見ている方々が、少しでも「今度ここ行こう!」などと話したり、行ったりしたくなるような、人々の繋がりを広げられるような言葉を紡ぐアナウンサーになりたいです。
そのために世の中のことをもっと勉強したり、たくさんの人と話したり、国内も海外も色々な所に行って今までやったことがないようなことに触れたりしていきたいです!