美学生インタビューInterview
期間中は3時間睡眠!?大変な実習を乗り越えて理想の看護師を目指します!
藍野大学で勉強していることを教えてください。
短期大学部の第二看護学科に所属していて看護師になるための勉強をしています!
看護師を目指し始めたのはどうしてですか?
母が看護師になりたいとよく言っていて看護師という職業に興味を持ったのと、『コウノドリ』という綾野剛さん主演の産婦人科を舞台にしたテレビドラマを見て助産師に憧れたからです。
助産師の資格を取れる大学には落ちてしまったので、今の大学に進学しました。
藍野大学を選んだのはどうしてですか?
高校の先生に、藍野大学の先生はすごく面倒見がいいと勧められたからです。あとは短期大学部なので3年で看護師の資格が取れるんですけど、そこで卒業せずにさらに4年次に進学して保健士の資格を取ることもできるんです。保健士の資格があれば企業で働いたり学校の保健の先生として働くこともできるし、色々な選択肢があるのも魅力的だったので進学を決めました。
実際の授業はどうですか?
座学と実習があるんですけど、座学はオンライン授業ばかりでした。人体の仕組みや解剖学的なことなど、覚えることが多くてテスト前は本当に大変です。でも、看護師は人の命に関わる仕事なのでしっかり勉強しないといけないですし、友達と励まし合いながらやっています!学科の友達はみんなポジティブなので課題に追われていても楽しく勉強できてますね。
実習は1年生の時からする予定だったんですけど、コロナの影響で受け入れ先がなくて全然できなかったんです。だから1年生の時は大学の教室をベッドの配置や照明を本物の病室のようにして、先生が患者さんの役をして実習の練習をしていました。
実際の病院へ実習に行くことができたのは、2年生の最後になってからです。
初めての病院実習はどうでしたか?
今まで学校でやっていたのと実際の病院はやっぱり違うことがたくさんあって焦ってしまうことが多かったです。
実習では一人ひとりに担当の患者さんが割り当てられて、朝と昼に体温や脈拍、血圧などを測ります。これをバイタルサイン測定というんですけど、朝と昼の変化を見たり痛みや浮腫みがないかなどを確認したりして看護師の方に報告します。
また、傷の処置や洗髪などのケアに関する看護師の仕事を見学したり、空いてる時間には患者さんとコミュニケーションを取ったりもします。患者さんのカルテも見させていただき、それを基にどういう看護をするのか考えるのも実習の課題です。毎日レポートも提出していました。
レポートではどのようなことを書くんですか?
患者さんに対して自分がおこなったことや、一日の中だったり前日と比べて変化したことなどを記録します。看護師さんに報告したことや質問したことなども全てレポートにまとめますね。
私の大学はレポートのひな形のようなものがあって、患者さんが飲んでいる薬や食事、栄養のことなど書かないといけない11項目があるんです。例えば、栄養の欄には病院の食事で残しているものから何の栄養が足りていないかを分析してレポートに書きます。
夕方5時すぎに実習が終わって家に帰ってから書くんですけど、これが深夜までかかってしまうんですよ。実習は朝8時半から始まるので、毎日3時間くらいしか寝られなかったです。
それは大変ですね……!実習の中で印象に残っていることはありますか?
コミュニケーションやケアを通して患者さんに喜んでいただけたことです!
患者さんが直接伝えてくれた要望を叶えるだけでなく、自分から表情などを見て察したり患者さんの疾患の内容から関わり方を考えたりしてコミュニケーションの取り方を工夫していたんです。そうしたら、「何も言わなくても私の気持ちを考えた対応をしてくれて嬉しかったよ。ありがとう。」と言ってもらえました。患者さんのためを思って行動したことに対して喜んでもらえてとても嬉しかったです。
また、実習の最終日にその患者さんの援助をやらせてもらったんです。実習期間中に看護師さんに見せてもらったり、手順を勉強したりして援助の仕方を学んでいたんですが、最終日に実際にやらせてもらえることになったんです。患者さんの状態から適切な援助は何かを考えて実施したんですが、とても喜んでもらえました。
コミュニケーションやケアを通して患者さんに喜んでもらえる看護師はとてもやりがいのある仕事だと、実習を通して改めて感じました。
将来、どんな看護師になりたいですか?
実習を通して、看護師は患者さんの表情などから気持ちを察して寄り添うことが本当に大切なんだと感じました。私は昔から人の表情を見て気持ちを察するのが得意なので、看護師は自分の長所を活かせる仕事だと思っています。
なので、一人ひとりの患者さんに丁寧に向き合いながら、どんな状況でも臨機応変に対応できるような看護師になりたいです!
諦められずに再挑戦!念願の福娘に選出
若狭さんは今年の1月に今宮戎神社の福娘を務めましたよね。応募した理由を教えてください。
私の祖父が商売をしていて、小さい頃から毎年今宮戎神社にお参りをしていたんです。そこで福娘の方々を拝見して、自分も福娘になりたいと思うようになりました。
実は今回の福娘は2回目の挑戦で、実は大学1年生の時も応募していたんです。その時は最終審査まで行ったんですけど落ちてしまって、「福娘」ではなく「えびす娘」としてご奉仕させていただきました。
そうだったんですね。選考に落ちた時はどんな気持ちでしたか?
めちゃくちゃショックでした。家族も期待してくれていたし、知り合いも私が福娘に選ばれるのを楽しみにしてくれていたので落ちたことを言うのも恥ずかしかったです。
えびす娘としてご奉仕させていただけるのは嬉しかったんですけど、やっぱり福娘だけが着れる着物への憧れが消えなかったので、去年もう一度挑戦しました!3年生になったら看護師の国家試験の勉強に専念したいので、書類審査で落ちようが最終審査に残ろうがこれが最後のチャレンジだと思って受けました。
今回は念願叶い、福娘に選ばれることができましたね!審査に臨むにあたって何か工夫したことはありますか?
前回は最終審査の1分間の自己PRの時に、フルートを演奏して最後に「よろしくお願いいたします。」と言っただけだったんです。そうしたら落ちてしまったので、自己PRでは何かを喋って思いを伝えなくてはいけないという教訓を得ました。
そこで今回は、A3サイズの紙を用意して紙芝居風に“笑顔の効果”について説明したんです。
笑顔の効果?
笑うことでドーパミンやセロトニンというホルモンが出て、これらが分泌されることで心臓病や糖尿病の予防になるということを説明したんです。私は看護学生なので、そういう人体のことについて話したら印象に残るかなと思ったんですよね。その時に紙芝居に出てくる人物をえべっさんにしました。
発表では自分自身も満面の笑みで臨むことを忘れずに、元気よく振る舞うことを意識していました。
合格した時はどんな気持ちでしたか?
めちゃくちゃ嬉しかったです!自分が選ばれるなんてっていう驚きもありましたし、早く家族や友達に福娘に選ばれたことを伝えたかったです!
伝えた時の反応はどうでしたか?
母に報告したら泣いて喜んでくれました。福娘は母の夢でもあったのでそれを叶えられて嬉しかったです。着付けの予約や送り迎えなども母が全部やってくれたので感謝しています。
十日戎の3日間はどうでしたか?
想像以上に過酷でした。福娘って明るくて元気で輝いているイメージだったんですけど、自分がいざやるとなったらすごくしんどかったです。
幅が20センチくらいしかない木の椅子にずっと座ってご奉仕するので身体も痛くなりますし、休憩も20分が2回しかなくてその間にご飯とかを済ませないといけなかったんです。マスクをしていて口元が見えないのでいつも以上に笑顔にならないと笑っていることが参拝客の方に伝わらなくて、家に帰ったら顔が引きつっていることもありました。
でも、同期の福娘の子たちはみんな元気で明るい子ばかりだったので楽しい思い出の方が多いです!家族はもちろん、友達も来て声をかけてくれてそれもすごく力になりました。本当に楽しい3日間だったので諦めずに挑戦して良かったです。