美学生インタビューInterview
毎週、山形から大阪へ！
今年の十日戎に今宮戎神社で福娘を務めたと聞きました！今宮戎といえば大阪の神社ですよね？どうして応募したんですか？
福娘の存在自体は知っていましたが、大阪は遠いし、山形と仙台に拠点を置いている自分にとっては縁のないものだと思っていました。
でも、2歳から小学校中学年まで大阪に住んでいたご縁もあるし、親戚の方に勧めてもらったのでせっかくだから挑戦してみることにしました。
東北の大学に通いながら大阪で福娘をやるというのは大きなチャレンジだと思います。どんな気持ちから一歩を踏み出したんでしょうか？
山形にいるとどうしても狭いコミュニティにいて、あまり外からの情報も入ってこないんです。大学の近くには電車すら通っていないし、都会の学生のように遊ぶ所も何もない、刺激のない日常を送っていて。遊ぶといえば家でみんなで映画を観たり、鍋をしたり。
そういう生活しているのでせっかくだから大阪での活動に参加して、様々な活躍をしている同世代の女の子たちに会い色々な世界を見てみたいなと思ったのと、それで自分自身も何か変われるかもと思って挑戦してみることにしました。
大阪に通うのは大変でしたか？
大変でした！選考会は1か月間毎週あって、その期間は金曜の夜に飛行機で大阪へ行って、日曜の夜に山形に帰ってくるみたいな生活をしていました。選考に通ったらまた次の週の飛行機を予約して、という繰り返しです。
福娘の主な活動期間である十日戎（1月9日～1月11日）の3日間はホテルに泊まっていました。
すごい大変ですね！福娘を経験して、今野さん自身に変化はありましたか？
人前に出ても緊張しなくなった気がします。3日間、朝から晩まで福娘としてのご奉仕をしながらたくさんの方とお話したので慣れて、人と話すことへの苦手意識がなくなりました。周りは関西人の女の子ばかりなので、ノリが良くて。私は一人その雰囲気を崩さないようにしようと心掛けて話していました！
今までは人前で話すことが本当に苦手で、高校の卒業式の時に教室で最後にクラスメイトの前で一言を言う場面でも、緊張して全く言葉が出なくて1分間立ち尽くすばかりだったんです（笑）そんな性格だったので、福娘をやっていなかったらこうして美学生図鑑に載ることもなかっただろうなと思います。
フェンシングで日本一に！
大学生活で力を入れていることはありますか？
フェンシング部の活動です！この前は、国公立大学生が集まる全国大会の個人戦で優勝しました。
通っている山形大学ではなく、地元の仙台にある東北大学に高校時代からお世話になっています。宮城県はフェンシングに力を入れていて、オリンピック選手を多数輩出しているほど練習環境が良いんです。
今は平日は山形で暮らしながら、週末はバスで仙台まで片道1時間くらいかけて通って練習をする生活です。
フェンシングはいつからやっているんですか？
高校生からです。通っていた高校がもともと男子高だった所なので、その名残で女子が入れる部活があまりなくて。どうしようかと悩んでいた時にフェンシング部の先輩にやってみない？と誘っていただいたので軽い気持ちで入りました。知らなかったんですけど、入ってみたら強豪校だったんです！
高校生の時に県大会で優勝して、インターハイに出場して、このまま大学でも続けてみようと思いました。
どんなところが楽しいですか？
頭脳戦、心理戦なところです。フェンシングは瞬発力とか、剣のやりあいというイメージだと思うのですが、意外に心理戦であったり、作戦勝ちをするという側面もすごくあるんです。
レッドカードを2枚出すと相手に1点入るというルールがあるんですけど、高校時代の県大会の決勝戦では、相手の世界大会にも出場しているような強い選手がレッドカードを2回出したので、私に得点が入り15対14で勝ちました！
こんな風にメンタルのブレとか一瞬のスキを狙って戦っていくスポーツで、試合をどうやって運んでいくか考えるのが大変だけど楽しいです。何パターンも頭に想像したり、経験から相手の動きを予測したりしています。
実習を経て分かった看護師のカッコよさ
大学では何の勉強をしているんですか？
看護学科で看護師になるための勉強をしています。
高校生みたいな時間割で、毎日朝から夕方まで授業があります。福娘の選考会期間にも、座学のテストが25個もあったので大変でした（笑）テストが本当に大変なときはみんなで学校に泊まって勉強しているんですけど、それはそれで楽しいです！
看護学科に入ったのはなぜですか？
漠然と看護師という職業をカッコいいと思う気持ちで進学しました。入学当時はそんな軽い気持ちで入ってしまったのですが、先日病院実習があって、そこで目の前で看護師さんを目にしたら、やっぱりカッコいいなとピンとくるものがありました。
カッコいいなと再認識したきっかけはありますか？
病院にいる以上、退院される方もいれば亡くなってしまう方もいらっしゃるんです。でも、どちらの場合でも看護師さんが最後まで付き添いをして、家族の方に面会していただくということはとても責任が重いことではあるけれどきちんとそこまで関われるってすごいなと思いました。実習で実際にそういう場面に立ち会って、自分の中でより現実味が増しましたね。
病院実習はやっぱり大変でしたか？
思っていた以上に患者さんの容態が刻一刻と変化していくことを実感しました。
入院してらっしゃる患者さんの良くなったり悪くなったりの変化が、たとえ小さなものでも命に関わるほど大切なことなんです。看護師さん一人ひとりがたくさんの患者さんを観察しながら、こまめにできるケアをしてる姿を見て大変だなと思いました。病院内の看護師さんは歩くときも早歩きで、1分1秒をも無駄にしないようにと心掛けていてびっくりしましたね。
これからは、4年生で受ける国試に向けて勉強を頑張って、実習で目にしたような素敵な看護師になれるように頑張ります！
