美学生インタビューInterview
5年前に日本へ 「あいうえお」から勉強しました
日本と中国のハーフだそうですね?
お父さんが日本人でお母さんが中国人です。生まれは愛知県なんですけど、3歳から14歳くらいまでは上海で暮らしていました。
日本に来たのは5年前。「日本語を身につけた方が将来、色々な面で役立つんじゃないか」という両親の思いもあって、家族で日本に引っ越してきました。
中国にいた頃も日本語は学んでいたんですか?
全然。家族での会話も中国語だったし、日本語にはまったく触れてなかったです。だから、中学2年の時に日本に来て「あいうえお」から学びました。
普通に日本の中学に入学したのでとっても苦労しましたね。最初の頃はテストで20点くらいしか取れなかったり、授業中に音読ができなくて恥ずかしい思いをしたりすることもありました。
日本史とかもまったく知識がなかったので図書館にこもって猛勉強して……なんとか2年くらいである程度の日本語を理解できるようになりました!
今、名古屋市立大学ではどんなことを勉強していますか?
人文社会学部の心理教育学科で心理学を幅広く勉強しています。
心理学を学びたいと思ったのは実は、中学の時の苦労が原点になっているんです。当時、言葉が喋れないだけで結構クラスメイトから悪く言われることがあって……。黒板に「日中関係不仲〜」とかって書かれたこともあったんです。
どうしてそんな酷いことをするんだろう?っていう思いから、「人の気持ちを知りたい」と心理学への興味が芽生えました。
将来はどんな仕事に就きたいですか?
日中2か国語を喋れるので、通訳になりたいと考えていた時期もありました。でも、これからの時代、AIの発達で通訳の需要が無くなってくるんじゃないかなとも思っていて。
今、大学で学んでいる「比較教育学」の知識を生かした職業にも興味があります。海外と日本の教育方法や制度を比較する学問なんですけど、中国と比べて日本は先生と生徒の距離が近かったり、実体験として納得できることもあって面白いんですよね。
将来についてはまだ考え中なので、これからじっくり考えていきたいです。
被写体を始めて自分に自信が持てるようになりました
2018年に名古屋市立大学のミスコンで準グランプリを受賞してましたよね。出場のきっかけは?
実行委員の人に「出ませんか?」って勧誘してもらって、素直に嬉しかったので「じゃあ出ようかな」って思いました。
最近は少し痩せたんですけど、今思えばよくあんなパンパンな顔で出場したなって思います(笑)
活動中、大変だと感じたことはありますか?
SNSの投稿ですね。戸惑いがあって、なかなか投稿できなくて……。その頃は自分の容姿に自信がなかったから、自撮りを載せたら何か言われそうで怖かったんです。だから、控えめにやってました。
最近はバンバン載せてますよ!ミスコンが終わってから被写体活動をするようになって少しずつ自信がついてきて。SNSでいいねがたくさんつくと嬉しいし、認めてもらえることの喜びを感じるようになりました。
自信を持てるようになったんですね!
被写体を始めてから自分磨きをめっちゃするようになったんです。写真を撮られていくうちに自分の駄目なところや足りないところが見えてきて。
鏡で見るのとは全然見え方が違うんですよね。顔やスタイルもそうだし、髪型や髪色も実際に合うか合わないかっていうのが写真にははっきり写るので参考になります。
内面で成長したなと思うことはありますか?
ありのままの自分で人と接することができるようにはなったかも。色々な人と出会うから、キャラを作りすぎると疲れるんですよ。だから、相手に失礼のないように礼儀などは気をつけつつも、なるべく素を出すようにしてます。
最後に、今後の大学生活の目標を聞かせてください。
被写体活動では、学生のあいだに雑誌の読者モデルみたいなのにチャレンジできたらなと思ってます。
もちろん勉強にも励みます!どちらか一方に力を入れるとかではなく、勉強もモデル活動もどっちも頑張りたいです。