美学生インタビューInterview
ライブ配信アプリで外国人と交流!夢のために勉強中
将来の夢を教えてください。
日本語教師になることです。ゆくゆくは台湾、中国、韓国など東アジアを転々としながらフリーランスで外国人の方に日本語を教えたいと思っていて、そのために今の大学に入りました。大学院にも進んで修士もとりたいなって考えてます。
どうして日本語教師になりたいと?
高校生の時にテレビで、外国人労働者の子どもたちの教育問題が深刻化しているというニュースを見たんですよ。日本語を十分に習得できず周囲と上手くコミュニケーションがとれないことで孤立してしまって、不登校になったり就労が困難になったりする人が多いそうなんです。
日本が外国人労働者受け入れるのって一見良いことに思えるけど、その裏では困ってる子どもや家族がいる。せっかく来てもらってるのに支援が行き届いていないのは申し訳ないなぁと思って、そういう人たちに日本語を教えたいという気持ちが芽生えました。
日本語教師になるには資格が必要なんですか?
国家資格とかはないんですけど、大学に日本語教員養成課程っていうのがあって卒業したら修了証をもらえるんです。それで信頼してもらって仕事ができるって感じですね。
今、神戸女学院大学ではどんな勉強をしていますか?
日本語を母国語としない人に対してよりわかりやすく、より実用的な形で日本語を習得してもらうための教育方法を学んでいます。
「日本語教師」って「国語教師」と混同されがちなんですけど、教え方はまったく違うんです。そもそも外国人の方って、主語と述語とか、「私は」と「私が」の違いもわからないじゃないですか?そういった基本的なところから教えていきます。発音やアクセントもですね。
学部に日本語教師の先生がいらっしゃって、日本語教師になりたくてこの大学に来たって話をしたら熱意が伝わったのか特別に3回生の実習発表会に呼んでくださったり、神戸女学院を卒業して実際に海外で日本語教師として働いてる方を紹介してくださったりもしました!
先ほどフリーランスで教えたいと話していましたよね。就職はしないんですか?
そうですね。私、昔から同じことをずっとやり続けるのが苦手で……飽き性なんですかね?OLとかは向いてないと思うし、同じ教室でずっと教えるってこともできないと思うんです。
どうしたら自分が楽しく働けるかな?って考えたときに、今はインターネットもあるし、拠点をを転々としながら旅する日本語教師になりたいなって。それが目標ですね。
夢を叶えるために何か努力してることはありますか?
今年の6月から「17Live」っていうライブ配信アプリでライバーを始めました!最近は毎日配信してて、今日も撮影の前に2時間くらいやってきたところです。
17Liveは台湾発のサービスで、海外のユーザーの方も結構いらっしゃるんですよ。私の配信を見に来てくれてる人だと、1、2割くらいが外国人かな。日本語を勉強してるっていう外国人の方と配信で交流したりすることもあります。
どんな配信をするんですか?
歌ったり踊ったりする人もいるけど、私はそんな才能ないので基本的にまったり雑談です。リスナーさんがコメントしてくださったものに対してコメントを返す感じ。
大学で中国語も勉強してるので、台湾の方からのコメントも読めるものは返すし、わからなかったらパソコンで調べます。台湾在住経験のあるリスナーさんが「これはこう言ってるんだよ」ってコメントで教えてくれることもありますね。
今はまだフォロワーが300人くらいしかいないのでもっと配信に力を入れていきたいです。色々な方とコミュニケーションをとっていきたいし、オフ会にも参加してみたいですね!
「そんなわけのわからない団体にお金出せるか!」って言われたこともありました
勉強以外に力を入れてることはありますか?
「関西女子大生団体 SHELLY」の活動です。
今年で創設10年目で、関西で一番長く続いてる女子大生団体なんですよ。企業さんとコラボして商品開発をしたり、女子大生向けの色々なイベントを企画・運営してます。
どうしてこの団体に入ろうと思ったんですか?
就職せずにフリーの日本語教師になるっていうのは大学に入った時から決めてたので、その分、大学生のあいだに学生団体で社会人らしい経験をしたいなと思ったんです。
それと、周りの大学生と差をつけたかったのもありますね。大学名や学力だけで就職が左右されるというのが悔しいなと感じていたので、他の人たちとは違う経験がしたかったんです。
SHELLYのことは入学式の時にビラをもらって知りました。他のサークルがぺらっぺらのビラを配ってる中、SHELLYだけがハイクオリティな冊子を配っていたんです。デザインも女の子らしくて可愛くて、この団体は他とは違う!って心惹かれました。
SHELLYは美学生図鑑よりも歴史が長いですよね。ずっと団体が続いてるのはすごいと思います。
覚悟を持ったメンバーだけが集まってるから長く続いてるんだと思います。入るときは理由を紙に書いて発表しなきゃいけないし、ミーティングも毎回参加っていう決まりがあります。他のサークルや学生団体みたいに簡単に入ったり辞めたりできるようなゆるい雰囲気ではありません。
先輩たちも意見をばんばん言ってくれるし、自分を成長させてくれる素敵な団体です。
これまでの活動で一番印象に残っていることは?
去年の10月に開催したSHELLYの9周年記念イベントです。中之島のLOVE CENTRALっていうお洒落な会場を貸し切って、200名くらいの学生を集客しました。
ゲストで芸人のミキさんやマルセイユさんに来てもらったり、協賛ブースを設置したり、振袖の企業さんとコラボして着物ショーもやりました。
入ったばかりで右も左もわからないままテレアポをしたり企業さんと打ち合わせをしたり、とにかく大変だったのを覚えています。
テレアポは難しそうですね。
50件はかけたんじゃないかな。「そんなわけのわからない団体にお金出せるか!」って言われることもあって結構メンタルはえぐられましたね(笑)
興味を持ってくださった企業さんには協賛してどんな効果があるのかを伝えて納得してもらわなくてはいけないので、「SHELLYの公式SNS・メンバー個人のSNS合わせてフォロワー◯万人がいるのでそこでPRができますよ〜」など具体的な数値を挙げて説明しました。
イベント本番はどうでしたか?
結果として成功しました!コンセプトがぶれてしまったり、途中で会場が変更になったり、協賛金が足りなかったり、直前になってあれもこれもできてないってバタバタしましたが、半年以上前から準備をしてきたことが形にできて大きな達成感を感じました。
今後の活動の目標はありますか?
11月から自分たちの代になって、私は副代表を務めることになりました。
みんなをまとめていくという仕事ができて、初めてのことばかりで不安です。でも、私には全盛期の頃のSHELLYに戻って活気溢れる団体にしたいという目標があります。来年の9月にはSHELLYの10周年イベントがあるので成功できるように頑張っていきたいと思います!
また、私自身、まだまだビジネススキルが身についていないのでそこも磨いていきたいですね。社会人と大学生が同じ土俵に立つって普通じゃなかなか出来ないことだし、本当に有り難い環境だなというのは常に感じています。
大学生って「人生の夏休み」って言われるけど、時間を無駄にはしたくないし、遊びだけじゃなくて色々な経験や挑戦を大切に毎日を過ごしていきたいです。