美学生インタビューInterview
3万人の観客の前でダンス!
日本体育大学ダンス部ではどんな活動をしてるんですか?
主に「創作ダンス」に取り組んでいます。言葉で説明しづらいので動画を見てもらった方がわかりやすいかも知れないです。
こんな風に形式や様式にとらわれずに自由に振り付けを考えて踊ります。選曲から衣装作りまで全部自分たちでやるんです。
創作ダンスは大学から始めたんですか?
いえ、高校からです。
もともとは小学1年から中学まで新体操をやっていて、クラブチームに入って関東大会にも出たりしていて。親が習い事に関して厳しくて、ご飯を食べるときも低い机に食事を乗せて開脚しながら食べたりしていたのを覚えています(笑)
高校では個人技ではなくみんなで活動する感じの部活に入りたかったのでモダンダンス部に入りました。それが創作ダンスとの出逢いです。
創作ダンスはどのように作っていくんですか?
最初にテーマと内容をみんなで話し合って決めて、それが伝わるように振り付けや衣装を作っていく感じです。
例えば高校では、童話『ちいちゃんのかげおくり』をテーマにダンスを作りました。その時は何度も本を読み込んで、「この言葉にはこういう意味が込められているんじゃないか?」ってみんなで解釈して作品に反映していきました。
現在のダンス部での活動を教えてください。
部活は週6日、平日は授業後20時半まで、土曜日は9時から17時まであります。部員は全学年50人くらいで、私の学年は女子14人、男子3人。主に発表会に向けて活動しています。
これまでで印象に残っている発表会はありますか?
一昨年、横浜アリーナでおこなわれた「日本体育大学体育研究発表実演会」です。新体操部やチアリーダー部、和太鼓同好会などさまざまな団体が日頃の練習や稽古の成果を披露する場で、私たちダンス部も創作ダンスを実演しました。
実はこの実演会、一般の人もチケットを買うために応募するくらい人気の発表会で、当日は3万人の観客の前で踊ったんです!曲は中島みゆきさんの『糸』で、人と人とのつながりをテーマに表現しました。
今後のダンス部での目標はありますか?
創作ダンスの全国大会「全日本高校・大学ダンスフェスティバル」で賞をとることです!
10大学くらいが出場するんですけど、国立大学が結構強いんですよ。強い大学って創作ダンス一本でやってきたような人が所属していて全員がI字の足上げができるくらいもともとの身体能力が違うんです。
日本体育大学のダンス部は未経験の人や違うジャンルから来た人もいるので、普段の練習からしっかり鍛えていかないとなと思っています。
昨年の大会では特別賞を受賞できたので、今年も入賞を目指して頑張ります!
“6時間体育”みたいな感じでした
日本体育大学に進学した理由を教えてください。
高校のモダンダンス部の指導に来ていたコーチが日本体育大学で伝統芸能を教えている方で、それで興味を持ってスポーツ文化学部武道教育学科の伝統芸能コースに進学しました。
私、海外が好きなので、ゆくゆくは日本の伝統芸能(日本舞踊や和太鼓)を海外の子たちに広められたらなと思って。
スポーツ文化学部はどのような授業があるんですか?
授業自体は体育学科と変わらなくて、実技の授業も結構あります。陸上、水泳、柔道、器械体操とか。専門があっても全部の科目ができないと卒業できないんです。
それにプラスして、伝統芸能コースでは日本舞踊、琉球舞踊、和太鼓、よさこいなどの専門分野も学びます。
実技が多いのは大変そうですね。
1年生の時は1日4コマ全部実技だったので、“6時間体育”みたいな感じでした(笑)さらにそれから部活もあるのでずっと動いてる感じで……。疲労回復のために家ではひたすら寝てます。
これから大学で学んでいきたいことはありますか?
琉球舞踊の先生のゼミに入ろうかなと考えています。琉球舞踊は日本舞踊と比べて所作の決まりなども少なく、踊りも身体を大きく動かす感じなんです。自由なところに惹かれています。