美学生インタビューInterview
世界の“裏側”を見たような気がした そこで自分ができることは……
就職活動真っ最中。興味のある業界などはありますか?
まだ色々考えている途中ですが、貿易に興味があるので商社や銀行での融資業、海上保険などを考えています。
なぜ貿易に興味が?
大学のプログラムでスリランカへ経済視察に行ったことがきっかけです。当時、成長過程の国に興味があったので、2009年まで内戦が続いていた復興中のスリランカを選びました。
将来のことを考える上で何か自分に刺激を与えてくれるかなという気持ちを抱きながら参加しました。
視察はどうでしたか?
首都のスリジャヤワルダナプラコッテは中国の介入が大きいことからビルが立ち並んでいて、数年前まで内戦のあった国とは思えないほどでした。
ですが、村になればなるほど街灯も減り、舗装されていない道が増え、トタン屋根のバラックが目立つようになってきました。洗濯物も木に干したりしていて、首都から車で二時間ほどの景色とは思えませんでした。
ただ、危険ということもあって村の人と直接お話しすることができず、格差については表面的な部分しかわからなかったんです。
そこで今度は、ボランティア団体が主催しているカンボジアの支援活動に参加してみたんです。国は異なりますが、どうしても過疎地域に住む現地の方と話してみたかったんですよね。
カンボジアでのボランティアはどうでしたか?
現地の学校の子どもたちと遊んだり、滑り台を作ったりしていました。フリーマーケットで日本から持ってきた服や化粧品なども売って、そこでできたお金は全額寄付しました。一週間くらいでしたが良い経験ができたと感じています。
スリランカの光景も含め、世界の“裏側”を見たような気がしました。普通に日本で暮らしている日常は当たり前でないというか。決して、そのような国々を差別しているわけではありませんが「様々な犠牲の上で成り立っているものがこの世界にはあるんだ」ということを感じました。
そして同時に、犠牲にしちゃいけないものもたくさんあるんだなと。ただ、全部は救いきれないということも同時にわかって。「じゃあ、私は一体何ができるんだろう?」と考えた時に出てきた選択肢が貿易関係の仕事でした。
スリランカの港を自分の目で見たことも大きかったです。スリランカの「コロンボ港」は中継貿易拠点としてハブ港の機能を持っているので様々な国から来た船が出入りしていて、漠然とですが貿易という業務のイメージができました。
ただ、私は直接貿易がしたいというわけではなく、貿易を支える仕事をすることで世界に貢献することができればいいと考えています。自分が途上国で感じたことを大切にしながら生きていけるような道を選びたいですね。
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer
山本 貴一
美学生図鑑は人の“人生の転機”になれる場所。美学生図鑑を通じてモデルさんが新たなきっかけを掴めるように、スタッフが成長できるように、その後押しを頑張っていきます。
>担当モデル一覧はこちら