美学生インタビューInterview
歯科医師は人の人生を救う職業だと思う
福岡歯科大学に進学した理由を教えてください。
両親が歯科医師をしていることがきっかけです。特に母は歯科医院を経営していて、幼い頃から歯科医師として働く母親の姿を間近で見ているうちに憧れを抱くようになりました!
今は一人暮らしをしているのですが、実家に帰る際は母の仕事を手伝うこともあります。
歯学部では具体的にどのようなことを学んでいますか?
現在は5年生で病院実習がメインですが、歯学部では基礎的な生理学、生化学、生物学から医療倫理、材料工学まで幅広い分野の勉強をします。
「歯科」では、症状から診察をし、診断、術後経過まで全てを覚えなければいけません。歯科の中にも色々な科があるのですが、全ての科の内容を学んでいます。
例えば「矯正」なら骨格や歯列の分析をおこない、どんな装置や治療、手術が必要なのか自分で考えれるようにならなければいけません。
「臨床」では、先生方の教えのもと初めて来られる患者さんの診察・診断をして、治療方針を考えてレポートを提出したり、「紹介型」といって実際に自分の周りの人に来てもらい最後まで治療をしたりします。
歯学部に進んで大変なことはありますか?
やっぱり勉強がとても大変です。病院実習は朝から夕方まであるし、テストも多くて年に5、6回はあります。
自分はずっと同じ作業を続けてできるタイプではないので、テスト前はなるべく余裕をもってテスト勉強を始めるようにしたり、わからないことは積極的に質問することを心がけています。
6年生になれば、8月には研修医の試験、1月には卒業試験、2月・3月には国家試験と大きな試験が3つあり、それらすべてに合格しないと歯科医師にはなれません。
将来はどのような歯科医師になりたいですか?
憧れである母のような歯科医師になりたいです!今のところ、福岡県内で研修医として力をつけて、いずれは母の病院を継ぎたいと考えています。
つい最近、母に「医者は人の命を救って、歯医者は人の人生を救うのよ」と言われました。私も母の言葉通り、歯科医師は人の人生を救う職業だと思っています。
患者さんに対する思いやりや寄り添う気持ちを常に持ち続け、患者さんが治療に来るのを少しでも楽しみにしてくれるような和気あいあいとした病院を作っていきたいです!
演奏会のボランティアでみんなを笑顔に!
学外で力を入れて取り組んでいることはあります?
4歳の頃からずっと続けているピアノです。
現在は母の知り合いであるヴァイオリン奏者の歯科女医さんとともに、老人ホームや保育所、飲食店等でボランティアで演奏会を開いています!
ボランティアの演奏会を始めようと思ったきっかけは?
もともと大学で老人ホームでの実習があったのですが、実習に取り組みながら老人ホームで暮らす方々の生活を少しでも潤わす方法はないかなとずっと考えていて。時間と労力が有り余っている学生だからこそできる、“人のためになる何か”をしたいなと思っていたんですよね。
そんな時にちょうどタイミング良く知り合いの歯科女医の方から演奏を一緒にしないかと誘われ「これだ!」と思いました。
そして、昨年から演奏会活動をおこなうようになりました。
この演奏会活動を続けていて良かったなと思うことはありますか?
一番やってて良かったなと思うことは、演奏を聴いてくれるお客さんがとても喜んでくれることです。
最初の老人ホームでの演奏会の時に、入居されている写真好きの男性の方が「たくさん写真を撮ってあげたい」と自分たちの演奏を楽しみにしてくれていることを職員の方からお聞きしたり、入居されている方々が歌えるような懐かしい楽曲を選んで演奏した時には「ありがとう!数十年ぶりにこの曲を歌えたよ。とても良い日になったわ。またすぐに演奏しに来てちょうだいね!」と言っていただきました。
プロとは程遠い自分の演奏でもこんなにたくさんの方が幸せな気持ちになってくれるんだと知り、これからもこの活動を続けていかなければならないなと感じました。
それと同時に、“歯科医師”として、不自由な生活をしている人や痛くて辛い思いをしている人のために活躍したい、という気持ちも強くなりました!
最初は無理だと思った華やかな舞台『miss JAPON』
5年間の学生生活で印象に残っていることはありますか?
2013年(大学1、2年生の時)に参加した「miss JAPON」(ミスジャポン)の活動です!
8名のmiss JAPONの中から2人が選ばれる「グランプリ」を頂くことができました。
活動としては、福岡を中心に日本の伝統文化である着物を通して地域発展に貢献したり、実際に京都で着物づくりの体験をしたり、私は大学の授業があって参加できなかったのですがフランスでの着物ショーの開催などもおこなっていました。
そもそもmiss JAPONに応募したきっかけは?
成人式の振袖を選んでいるときに母が広報誌からmiss JAPONの募集を見つけ、「せっかくなら成人式以外でも着物を着る機会があった方がいいんじゃない?」と勧めてくれたことです。
最初は「私にはそんな舞台は無理だよ」と断りました。でも、母が強く勧めてくれたおかげでやってみようという決心がつき応募に至りました。
miss JAPON以外にもフリーペーパーの表紙モデルを務めたことがあるのですが、それも母の勧めがあったからこそ経験できたことです。
母は、私が8歳の時にピアノの発表会で頭が真っ白になり大事な場面で音を間違って部屋で一日中泣いていた時も、「同じ曲でコンクールに出てリベンジを果たしなさい」と言って応募してくれたり、私が諦めたり断念する事をさせないようにいつも努めてくれていました。
母は私の小さい頃からの憧れであり、最高のサポーターです!
miss JAPONの経験で得たものはありますか?
同じmiss JAPONの8人と一緒に協力してショーを完成させたり、イベントに出演する機会が多く、チームワークの大切さを学ぶことが出来ました。同期の子達は大切な友達で今でもよく会っています!
また、miss JAPONの活動以前は日本文化に触れる機会があまりなかったのですが、浴衣の着付けなども教わり、自分で着付けをすることもできるようになりました。友達に着付けを頼まれることもあります。
他にも、miss JAPONの先輩からのお誘いで住宅会社のテレビCMに出演したり、ブライダルモデルを経験したりと様々なことに挑戦する機会がもらえましたし、本当に貴重な経験になりました!