2017.06.30

弁論で社会貢献!?北の国からやってきた弁論ガール 髙松瑞樹(北海学園大学)

佐久間 みなみ上智大学2年生

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美学生インタビューInterview

物心ついた時から弁論人生が始まっていた

自己紹介をお願いします。

北海学園大学3年生の髙松瑞樹です。生まれも育ちも札幌のどさんこです。高校時代は「弁論部」で部長を務め、大学2年生の時には文部科学大臣杯全国青年弁論大会で3位を受賞しました。現在は大学を(3年次終了後)休学して北海道から上京し、「弁論ガール」という肩書きで弁論の魅力を広める活動に取り組んでいます。

「弁論」とはどのような競技なんですか?

弁論中の髙松瑞樹
 
簡単に説明すると、演台に立って7分間で自分の想いを語り、審査員が表現や内容などを採点してその合計点を競うものです。話すテーマは大会によって統一されていたり自由だったりしますが、原稿は自分で書きます。弁論は原稿が命なので、構想に一年かかることもあるんです。書くテーマに詳しい教授に助言をもらいながら内容を考えて、7分間で一文字も無駄がないようにしていきます。
「弁論」と聞くと“ディベート”や“政治”など堅苦しいイメージを持つ人がほとんどですが、私が関わっている弁論は自分の経験や趣味を絡めた内容もあって親しみやすいし、人の心を動かすことのできるパフォーマンスなんです。

そもそも、なぜ弁論を始めようと思ったんですか?

本格的に始めたのは高校からですが、物心ついた時から弁論人生が始まっていたんだと思います。子どもの頃は、テレビで政治家が話しているのを見て「かっこいい!」と思って真似をしていました。きっと幼い頃から大勢の前で自分の言葉で何かを伝えることに憧れがあったんですよね。中学に入ってからもずっと「たくさんの人に向けて話したい!」という欲求があって。そんな時、たまたま「弁論部」がある高校を見つけて、そこを受験したんです。それからはもうずっと弁論に夢中です!高校時代は24時間、弁論のテーマになりそうなことを探していました。おかげで視野が広がったし、色々なことに好奇心が湧いて世の中が面白く見えるようになりました。

休学して上京、 弁論ガールとしての挑戦

「弁論ガール」として弁論の普及活動を始めたきっかけは?

大学2年生の時に私が弁論の全国大会で3位になって、周りの人が弁論に興味を持つようになってくれたんです。それまでは“自分が楽しいから”という理由でやっていましたが、「弁論で誰かを喜ばせることができるんじゃないか?」「社会貢献に繋がるんじゃないか?」と考えるようになったんです。
そこでまず、弁論を広めるために私が「弁論ガール」としてイメージキャラクターのようになって、自分が有名になることで弁論に興味を持ってくれる人を増やそうと思いました。

「弁論ガール」としてこれまでにどんなことに挑戦しましたか?

フリーペーパーのモデルをしたり、「ミスiD(講談社主催の芸能オーディション)」や「みんなの夢AWARD」(公益財団法人「みんなの夢をかなえる会」主催の日本一の夢の祭典)に応募したり、弁論の魅力を広められそうなことなら何でも挑戦しました。「みんなの夢AWARD7」ではファイナリストになることができて、舞浜アンフィシアターで2000人の観衆の前でプレゼンを行いました。
 
みんなの夢AWARDプレゼン中の髙松瑞樹
 
今は「弁論ガール」としての肩書きが定着して、「夢をサポートします」「弁論ガール応援団の隊長になります!」と全国各地に弁論ガールを応援してくださる方々が現れ、嬉しい限りです。感謝の気持ちを忘れず、期待に応えられるよう精一杯頑張りたいです!

どうして休学して上京しようと思ったんですか?

「みんなの夢AWARD7」のご縁で、企業様や教育機関等からお仕事のオファーがあり、東京を拠点にしたほうが何かと便利だったからです。まずは修行のつもりで教育系のベンチャー企業2社でインターンをしながら、ビジネススキルを磨きました。また、東京は人も情報も多いので、毎日出逢いや学びの連続です。大変なことや悔しいことも多いですが、夢の実現や自身を成長させるためには最高の環境だと思います。

弁論を一つの軸に色々なものに掛け合わせていく

今はどんなお仕事をしているんですか?

先日は講師として、社会人向けの社内弁論大会のお仕事をさせていただきました。大会に出場される6名の社員さんに向けて弁論の研修を行いました。テーマ設定、原稿の書き方、表現方法まで盛りだくさんなプログラムでしたが、仕事が忙しいのにも関わらず6名全員が素晴らしい弁論を発表し、すべての社員さんが感動を共有できるような社内弁論大会になったんです。私自身も当日は審査員を担当し、講演の時間をいただきました。
社会人になればなるほど、仕事以外の話(自分の人生、哲学、想いなど)を大勢の人の前で語る機会が少なくなるので、社内弁論大会のニーズがあるという声が多いんです。新入社員が会社への熱い想いを語ることで全社員のモチベーションを向上させることができますし、ベテラン社員が普段は見せない自身の弱さや苦労したエピソードを語る姿にはグッときます。

弁論はどのように社会貢献に繋がると考えていますか?

弁論を一つの軸・手段と考えて色々なものに掛け合わせていくんです。例えば、弁論×教育として中高生に弁論を広めたり、弁論×地域として地域で弁論大会をしたり。弁論を通して自分で考えて伝える力が養われ、それがコミュニケーションに活かされたり、地域の活性化に繋がったりすると思うんです。話すのが苦手な人には難しいかなと思うので、そういう人でも取り組みやすい工夫のある弁論の形を作っていきたいですね。

大学卒業後はどのような道に?

どんな形であれ、今後も大好きな弁論に関わり、ライフワークにしていきたいと考えています。「弁論」は私の武器であり、また同時に何かを成し遂げる“手段”に過ぎません。講師として活動する以外にも、企業や教育機関で自分のスキルを活かすこともできると考えています。「弁論×〇〇」の可能性は無限大なので、まずはこの一年間でそのベースを築き上げたいと思います。



美学生プロフィールProfile

プロフィールphotos

髙松 瑞樹 (たかまつみずき) 北海学園大学 人文学部英米文化学科3年

>お仕事を依頼する
生年月日
1995年4月30日
出身地
北海道
憧れの人
吉田松陰
チャームポイント
笑顔
性格を一言で表すと?
真面目
主な活動
弁論活動 / 講演会 、セミナー、研修など
Twitter
みんなの夢AWARD
日本弁論連盟

担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer

辻村 真依子

大学時代に友人に誘われ暇つぶしで参加した美学生図鑑。今では会社を立ち上げ代表に。かけがえのない大学生という時間の美しさを皆さんに伝えていきたいです。

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