“音楽”を聴くというより“楽器の音”を聴く
関西外国語大学に進学した理由は？
キャビンアテンダント（以下CA）になりたくて、ですね。私は4歳からピアノ、小学校に入ってからは楽器も習い始めてホルンを吹いていたんですが、クラシックがテーマのドラマ『のだめカンタービレ』にハマっていたことがあって。その舞台の一つ、オーストリアの風景がすごく自然豊かで、行ってみたいなって思ってから海外に興味を持ちました。CAならフライト後に旅行できると聞いて良いなって思ったんです。
音楽は今も続けているんですか？
地元の人たちのバンドがあってお姉ちゃんがそこに所属してます。コンサートには私も呼んでもらって一緒に演奏することもありますね。得意なのはアルトホルンで、音が心に響きやすくて落ち着く音程なんですよ。トランペットみたいに高音でもなく、サックスのソロを支える感じでめっちゃキレイな音です。
普段、音楽はよく聞きますか？
“音楽”を聴くというよりも“楽器の音”を聴くという感じですね。音に敏感になっていて曲を楽しめないのであまり聞かないですね。今もBGMが鳴ってるけど……これはピッコロの音だな～とか考えちゃいます。
やりたいことを死ぬまでやりたくて
どんなCAになるのが目標ですか？
いや、実は今はもう目指していないんです。大学生になってから美容師さんに声をかけてもらってサロンモデルとして活動するようになって、CAよりもこっちがしたいと思ってからは「モデルになる」って決めました。最初は美容師のコンテストのモデルをやって、その時の写真をInstagramに載せたらだんだんと依頼が来るようになり、本格的に活動を始めて1年半くらいになります。今はほぼ毎日で、1ヶ月に30件くらい撮影してもらってます。
どんな感じで撮って、どういうものに使われるんですか？
美容室の中か貸しスタジオで撮ります。1回2時間くらい。部屋の中での撮影がメインで外はあまりないです。上半身のアップが中心ですね。看板や店頭のポスターに使ってもらえることもあって、そういうのってお店を背負うことになるのでめっちゃ嬉しいんです。ヘアスタイル誌の『カジカジH（ヘア）』、ファッション誌の『ar（アール）』や『mer（メル）』にも載せてもらってます。振袖とかカラーコンタクトの仕事もたまにあったりしますね。
忙しそうですね。では、大学へはあまり行っていないんですか？
撮影は朝、授業前や終わってからにしています。撮影して学校行ってまた撮影とか、休みなく動いてるとすごく充実感がありますね。しんどくて休みたいなって日もあるんですけど、なんやかんやいって学校も楽しいから結局ちゃんと行っています。大学生ってすごく楽しいイメージだったから、今その立場になってるってだけで嬉しいですね。
大学卒業後はどうするんですか？
すぐに東京へ行って事務所に入れたらって考えてます。自分の可能性も広がるし露出も多くなるので。卒業してすぐにはモデルになれなくても、私は一般企業に就職することはないと思うんです。やりたいことを死ぬまでやりたくて、たぶんバイトとかをしながらでもモデルを目指して頑張って生きていくと思います。
死ぬ時に幸せだったと思える人生を
どうしてモデルという道を？
もともと目立ちたがりだから撮影は楽しいし、みんなに写真を見せた時に可愛いと言ってくれるのも嬉しい。人に求められるのが好きで私を必要として使ってくれる人がいれば責任あることでもやらせてもらいたいと思うんです。将来的には演技も学んで女優さんになれたらと考えています。多くの人を感動させられるのはカッコいいなって。目標は30歳までにモデル・女優として一人前になることです。
これまでに演技の経験は？
中学校の頃、大学生が監督の映画に出演したことがあります。主人公のおじいちゃんと仲良くなる少女の役でした。盆踊りのシーンがあってそれを撮るため夕方から次の日の朝までずっと撮影したんですが、中学生なのでその時間に起きてるのも初めてで。途中、仲良くなったお姉さんの膝の上で仮眠しながら撮ったり、周りはみんな優しくて楽しかったのを覚えています。
モデルや女優は自分の中ではどういう存在ですか？
目標というか、そうなれたら死ぬ時に良い人生だったなって思えるやろうなって。周りの人に「最後に幸せって思える人生を考えなさい」って言われて、幸せってなんやろうとか色々と考えました。私の周りでも結婚する人もちょいちょい出てきて、子供がいる幸せな家庭も良いなって思ったりもしたんですけど、自分の夢で成功したいのでそういう幸せは後で良い、今は仕事がしたいなって思います。
