美学生インタビューInterview
ミスキャン活動中の苦労やグランプリ受賞時の心境、今後の目標などを振り返ってもらいました。
一年前の記事はこちら→ 【ミスキャンパス立命館2015特集】石田静香
外見・内面の共に変化を感じられたミスキャンの経験
ミスキャンパス立命館2015グランプリ受賞から約一年が経ちました。ファイナルイベント一ヶ月前は本当に大変な状況だったかと思うのですが、当時はどのような心境でしたか?
本番一ヶ月前はやらなければならないことがありすぎて、正直パニックで何から手をつけていいのか分からないぐらいの状態でした。
昨年、美学生図鑑に登場した際のインタビューでも話したのですが、私はバレエ教室に通っています。その発表会が11月にあって、しかも普段よりも担当するパートが多く、練習量も責任感もいつもと全然違いました。ミスキャンのファイナルイベントの準備と並行しての練習だったので大変でしたね。
また、ファイナルイベントに向けた「京都検定」のテスト勉強も大変でした。
ミスキャンパス立命館では、華道や茶道など京都の文化を体験できる活動が充実していて、それらをどれだけ知識レベルで習得できているかを測るテストを受けるんです。活動の合間を縫いながら、少しでも良い点数を取れるように勉強していました。
そして、直前期に一番きつかったのはファイナルイベントでのスピーチの練習です。
私はみんなの前で話すとなると緊張して何を話していいのか分からなくなってしまうことがあります。ミスキャンの活動の中で「人間力向上レッスン」という講座をファイナリストは月1で受講するのですが、そこで人前で話す苦手意識を克服できるように努力してきました。
でも、いざ本番となると絶対緊張するだろうし、練習しまくらないと絶対頭が真っ白になると思ったので、言いたいことをまとめて本番まで何度も練習しました。
その甲斐があってか、本番では緊張することなく普段の自分を表現できたように思えます。
あの時期はどれも全力で取り組まないといけないことばかりだったので頭がいっぱいいっぱいの状態でしたが、全てやり終えた後は頑張って良かったと思いましたし、感じたことのないような達成感がありました。
とてもハードだったんですね。グランプリを受賞した時の気持ちはどんな感じでしたか?
会場まで足を運んできてくれたり、ネット中継で見てくれたり、応援してくださった方々に本当に感謝の気持ちで一杯でした。
私はいつも周囲の方々から影響を与えてもらっているので、ミスキャンに挑戦する際に「人に対して良い影響を与えられるようになりたい」と思っていました。
ミスキャンでは何が正解かも分からず、ただただ目の前にあることに力を注いでいるだけで、ファイナルイベントを終えた時に自分自身が成長したとか正直よく分かりませんでした。
でも、グランプリ受賞後に、友達と会った時に「しーちゃんの姿を見て、私も頑張ろうと思ったよ」と温かい声を掛けてくれたんです。少しでも誰かに影響を与えることができたのかと思えて嬉しくなりました。
ミスキャンに出てから楽しいことだけでなく大変なことや苦しいことも沢山ありましたが、本当に挑戦してよかったと心の底から思っています。応援してくださった方には感謝してもし切れません。
ミスキャンの活動を通して、自分自身の中で変化したと思うところはありますか?
どんなに辛辣な意見にも向き合えるようになったことです。
以前は豆腐のように触れたら崩れるんじゃないかというくらいのメンタルで、すぐに動揺したり何事も考えすぎたりしていました。でも、ミスキャンの活動をしていくうちに段々と強くなったと思います。
ミスキャンの活動をしていると、嬉しい言葉をたくさんいただけるのですが、時には批判的な意見をいただくこともありました。
初めは批判的な意見をもらったということ自体を考えてばかりいて、ただただネガティブな気持ちになっていました。でも、活動しているうちに批判的な意見を受け入れる態勢を作れたように思えます。
批判的な言葉の中にある本質的なところを見つけて、「自分のここが足りていないのか」とプラス思考で捉えるように思考回路を変えられたことが大きいと思います。
あと、変化という点では外見を気にするようになったこともありますね。
ミスキャンに出てから通学途中や学校内で声をかけてもらえることも多くなり、普段から化粧や服装に気をつける習慣がつきました。第三者の視点を持って外見を良くしようと努力することで、以前よりも自信を持てるようになれたことは良かったと思います。
ミスキャンを通して、外見・内面の両方に変化を感じることができたので、本当にファイナリストとして活動できて良かったと思います!
石田さんはファイナリストの中で唯一の1回生でした。1回生でのミスキャン出場は大変ではありませんでしたか?
入学してすぐにミスキャンの活動が始まったので戸惑う部分も多く、「ファイナリストの方々と馴染めるのかな?」とか「授業も忙しいし活動をこなしていけるのかな?」とか、正直楽しみという気持ちよりも不安な気持ちが強かったように思います。
でも、ミスキャンを終えてみて、1回生で出場したことは本当に良かったと思っています。
ミスキャンに出て、尊敬する方々にたくさん出会えました。ファイナリストやミスキャンパス立命館実行委員会の方々、活動でお会いする外部の方々は考え方や所作が知的かつ大人で、私もこうなりたいなと思う人ばかりです。
まだ高校を卒業したばかりの段階でこういった尊敬できる方々と一緒に活動をして、側で学ぶことができたのはとても良かったと思います。
他のファイナリストの方とはミスキャンが終わった今でも交流はありますか?
みんなでよく集まりますし、ファイナリストのグループLINEは常に稼働しています(笑)
ミスキャンをきっかけにこのファイナリストのメンバーと仲良くなれて良かったです。もちろんライバル関係にあることは否定できないのですが、それよりもスクラムを組んでいるような、チームメイトでいるような感覚を私は持っています。
悩みや不安なことをみんなで共有しながら乗り越えて一緒にゴールしたので、本当に絆が深く、これだけ腹を割った関係になれて心の底から嬉しいです。
自分の考えを言葉に落とし込むために語彙力向上を目指す
ミスキャンの経験を通して何か新たに興味を持ったことはありますか?
活動中にモデルをする機会があったのですが、そこで“自分を表現する楽しさ”を知りました。ミスキャンを終えてからも、ご縁あって色々なモデル活動をさせていただくことがあります。
私は画一的なことをするよりも自由度の高いことがどちらかというと好きで、モデルをする時はある程度のテーマはあるけれどもポージングや表情は考えながらできるので、とても楽しくやらせていただいています。
今までは比較的可愛い系の撮影が多かったので、今後はクール系の撮影にも挑戦していきたいですね。
これからの大学生活でチャレンジしてみたいことはありますか?
これから頑張りたいのは、かなり抽象的になってしまうのですが、自分の“考え”を“言葉”に変換できるようにすることです。
ミスキャンの活動を通して以前よりは人前で話せるようになったのですが、まだほんの少し苦手意識があります。
緊張した時に言いたいことは抽象的に頭の中で出てくるのですが、いざ口から発するとなると言葉に落とし込めないんです。振り返ったら簡単な言葉に置き換えられるのですが、緊迫した場になるとそれができなくなります。
私が思うに、これは緊張という精神面も絡んでいると思うのですが、それだけではなく“語彙力”の問題もあると思うんです。
上手く話す人を見ていると、「なるほど!その表現があったか」と感心させられる場面が多くあります。
だから、言葉の表現を豊富にしようと最近は本を読むようにしています。
前までは本を読む人ではなかったのですが、友達から紹介してもらったのを読んでいて、最近では伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』を読んでいます。まだ途中ですが、面白そうな予感でいっぱいです!
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