美学生インタビューInterview
グラフィックデザインを学んできました
大学ではどんな勉強をしていますか?
山形の自然に囲まれた東北芸術工科大学で、グラフィックデザインを学んでいます。ポスターやパッケージデザインをはじめ、大判キャンバスにイラストレーションを描いたり、文芸学科との絵本の共同制作など幅広いデザインに取り組んできました。平面的なデザインが得意なんですね。
いえ、実は立体造形の方が好きで…機械には疎い方だったので周りに助けてもらってばかりでした(笑)でも、分野に縛られないカリキュラムだったのでとても充実していました。写真撮影もやるそうですね。
自身の学科も設備が充実していますが、映像学科からスタジオを借りての撮影も経験しました。一眼レフを使用した人物撮影の授業もあり、モデルの魅力を引き出す写し方を学ぶことができました。撮るのはもちろん、撮られるという楽しさも実感できた良い経験でしたね。今回の美学生図鑑の撮影でもその経験が活かされていて、とても慣れてらっしゃるなと思いました。
いえいえ、そんなことないです。恐縮です(笑)卒業制作真っ只中!
美大生だと、今は卒業制作の時期ですよね。
はい、12月末に審査を経て、2月の卒業展覧会に向けてブラッシュアップしている最中です。卒業制作の内容を教えてください。
明治から戦後まで48年間続いた少女雑誌があるのですが、その表紙に描かれた少女達を「ヘア」「メイク」「ファッション」の3分解して、時代の変化と共に女性を惹きつけるものがどう変遷していったのかを、雑誌内容や歴史年表と照らし合せながら3mのグラフにして表現します。全体的なテーマは、“日本の文化と伝統をグラフィックを通して伝える”といったところにあります。これまでにも、日本の伝統色を児童向けにしたカードゲームの制作も行ったことがあり、そういった経験が今回の卒業制作にも繋がっています。