美学生インタビューInterview
美学生図鑑がきっかけで大きな変化
前回、2015年1月に美学生図鑑に登場していただきましたが、その後色々と反響があったそうですね?
ネット上でものすごい話題になってびっくりしました。美学生図鑑の記事が色々なまとめサイトに取り上げられたり、グノシーのトピックにまで載ったり。
それからは街を歩いているとヒソヒソされたり、大学内で知らない学生に声をかけられることが多くなりました。実は私がミス佛教大だということは大学内であまり浸透していなくて、美学生図鑑に掲載されてからやっと周りに認知されだしたんです。ミスコンが終わってから3ヶ月も経っていたんですけどね(笑)
声をかけられたりしたとき、田中さんはどんな風に反応するんですか?
「ミス佛教大の田中真琴さんですよね!?」と聞かれても、「え、あ、はい〜」と言ってサッと逃げちゃうことが多いです。”塩対応”だと思われてるかも知れません(笑)
なるほど、確かに急に有名人になると戸惑いますよね。そうやって周りからの見られ方が変わっていく中で、田中さん自身には何か変化はありましたか?
ネット・リアル関わらず、たくさんの人の自分に対する感想を知ることができて、自分を客観的に見つめる機会が増えたと思います。
例えば、ネット上で自分の顔についての評価が書かれているのを見て、「あ、うちって目が離れててメンヘラっぽい顔してるんや」と気付いたり(笑)自分の顔が他の人からどういった風に見えているかなんて今まであまり意識したことがなかったので面白かったですね。
あと、活動面での変化でいうと、モデルのお仕事依頼をいただくことが増えました。以前からたまにサロンモデルなどをさせていただくことはあったんですが、美学生図鑑に掲載されてからはSNS等を通じて多種多様な依頼をいただくようになりました。
田中さんがそういったお仕事依頼を引き受ける際に気をつけていることなどはありますか?
気をつけるというか、自分が楽しいと思えない仕事は徹底的に断ろうと心掛けています。写真でも映像でも撮られること自体はとても好きで撮影中もすごく楽しいんですけど、それは何かきちんとした目的を持って一生懸命に取り組んでくれるカメラマンやスタッフの方がいてこそ溢れる感情なので、そういう本気の人たちと本気で仕事をしたいですね。
なんとなく撮影したいとか、ただ私に会いたいだけみたいな浮ついた気持ちで声をかけてくる方からの依頼は引き受けません。生意気だと思われるかも知れませんが、これからも慎重に判断して選んでお仕事を受けていきたいと思います。
では、これまで受けてきた仕事で一番楽しいと思えたものは何ですか?
感覚ピエロというインディーズバンドのミュージックビデオ『A-Han!!』にメインキャストで出演させていただいたのが今までのお仕事の中で一番楽しかったです!私にとって初めての映像作品だったんですが、サロンモデルの撮影などとはまた神経の使い方が違って、演じるのが面白かったです。
ミュージックビデオのYouTubeでの再生回数が50万回を突破し、この曲が収録されているアルバムがタワレコ全店総合アルバムチャートで4位にもなるなど反響も予想以上で自分のことのように嬉しく、本当にこのお仕事をやって良かったと思えました!
石で妄想
もうすぐ梅雨が明けて夏がやって来ますが、田中さんは子どもの頃、夏はどんなことをして過ごしていましたか?
小さい頃から石を集めるのが好きで、夏になると海に行っては石を拾って家に持ち帰ってコレクションしていました。
今でも集めた石が詰まったビニール袋が自分の部屋のベットの下にゴロゴロあって、掃除した時とかにビニール袋の外に出てる石を見つけて懐かしんだりしています(笑)
石のどういうところが好きなんですか?
ツルツルしていて、触っていて気持ちいいところが好きです。あと、石を見て「この石にはどんな歴史があるんだろう?」と妄想したりするのが好きです。
海に落ちているツルツルピカピカした綺麗な石も、元々は岩やガラスの欠片だったものが長い時間削られて丸まってその形に辿りついてるんだろうなーと。そんな過程やルーツを考えたりするのを一人で楽しんでいます。
映画を「広める」ことを仕事に
前回の美学生図鑑のインタビューで「将来は映画製作に携わりたい」と語っていましたが、その後何か気持ちに進展はありましたか?
映画に関わっていきたいという気持ちは今も変わらず抱き続けているのですが、作る側ではなく映画を広める方の仕事に興味が湧いてきました。
ミュージックビデオの撮影など映像製作の現場を体験していく中で、一生懸命に頑張るスタッフさんやその熱い思いに触れて、そうして出来上がった作品をもっと多くの人に広めたいという気持ちが強くなりました。
「映画を広める仕事」とは具体的にどういうことでしょうか?
配給会社で映画バイヤーとして働けたら幸せかも知れないなぁと今は考えています。映画バイヤーは、国内ではまだ上映されていない海外の映画などに目星をつけて上映権を得るための交渉をし、買い付け、配給する役目を担います。
どうして映画バイヤーという職業に興味を持ったんですか?
映画バイヤーをしている方のブログを読んでカッコいいなぁと思ったのがきっかけです。
『アメリ』という2001年に日本で公開されたフランス映画があるんですが、その映画は元々、日本のバイヤーたちは売れるわけないだろうと見向きもしなかったんですけど、一人のバイヤーさんが間違えて買い付けてしまったらしくて。そしたらそれが興行収入16億円にものぼる予想に反する大ヒットになって、映画と共に配給会社も一躍有名になったそうなんです。
そのエピソードを知って映画バイヤーという仕事にすごく魅力を感じました。まだ世間に知られていない原石とも言える映画、その秘められた未知の可能性を自分の手で広げていくのはとてもやり甲斐のある仕事ではないかなと思います。