京都　シッチ アナスタシア ＠同志社大学

自分の母国（ロシア）の紹介をお願います。

みなさんのロシアのイメージは何でしょうか？ だいたいの人は「寒い国」「マトリョーシカ」「ピロシキ」「ウオッカ」と答えます。実は、寒いといっても、夏もあるし、冬は家の中がとても暖かくなるので、私にとって日本の冬のほうがつらいです。他にはロシアは何で有名でしょうか？たとえば、世界中でロシアバレエが有名です。「白鳥の湖」を聞いたことがありますか？チャイコフスキーの音楽に合わせたきれいなバレエ作品です。私自身も何回も見たことがあります。あとは、ロシアの文学も有名です。レールモントフ、プーシキン、ドストエフスキー、ソルジェニーツィン、アフマトーウァ、パステルナーク,ツウェターエワと同じ国で生まれてよかったです。ロシアの民話や古い映画、アニメも素晴らしいと思います。金のさかな、サルマン王の物語、ちいさいおしろ、きりのなかのはりねずみ、、また、「モスクワは涙を信じない」、「運命の皮肉、あるいはいい湯を」などのソ連時代の映画の中でロシアの心がよく表せられていると思います。ロシア人は冷たいと言われているんですけれども、それは表面的にすぎず、実はとてもやさしいです。道で倒れたら、また冬のときに車が雪だまりで動かなくなったら、すぐ近くにいる知らない人が助けてくれます。信号のない横断歩道の前で車が止まってくれます。電車やバスのなかで男の人はお年寄りや女性に席を譲ります。常識としてではなく、心からのやさしさがロシア人の中でまだまだ生きていると思います。あとは、ロシア人は人を自分の家に誘ったり歓待するのが好きと言われています。家族の概念もとても大切であり、お正月、女の日（３月８日）、クリスマスなどに家族みんなで集まり、食事し、プレゼントの交換などをしています。ロシアでいろいろ不公正や不作法もあるにもかかわらず、私はロシアのことがとっても好きです。私が私のままでいられるのは、ロシアで生まれたからです。毎日意識していないかもしれませんが、「奇跡を信じる」、「どんなにつらくても我慢する」、「自由やリスクが好き」というロシアのアイディアは私の中で強く存在しています。なので、みなさんにも自分の国を愛してほしいです！

日本へ留学した理由を教えてください。

私はもともと言語が好きで、子供の時から英語の勉強をしていました。大学の専門も英語にしようと思もいましたが、たまたま友達に日本のアニメや映画をいくつか勧められたきっかけで、日本や日本語に興味を持つようになりました。日本の音楽、文学、ファッション、文化にもだんだん夢中になり、２００８年の夏に、東京で３週間ホームステイをしました。そのあと完全に日本と恋に落ち、日本語学部に入学しました。大学３年生のときに交換留学生として同志社大学で勉強し、半年予定だった留学を１年まで延び、さらに日本と触れ合いたくなり、熱心に受験の勉強し、編入しました。日本の考え方をはじめ、日本人のものの扱い方やお互い思いやり、助け合う平和な日本の社会が好きです。これからもっと日本のことを理解していきたいです。

大学では何を学んでますか？

同志社大学で社会学を勉強しています。仕事社会学、災害社会学、社会調査実習（オーストラリア人の先生と浪花節の研究）などの授業を取っています。３回生のゼミで少人数でワークショップをしたり、家で「自我」についての本を読んだり、毎回レポートを書いています。ディスカッションすることによって自信が着きました。日本語でディスカッションをできるぐらいになったら、もう何も心配することないだろうと思っていたけど、今は、単なる日本語を話せる外国人ではなく、特別な考え方を持っている専門家になるため頑張りたいと思います。