美学生インタビューInterview
音楽はなくてはならない存在
趣味や今ハマってることってありますか?
趣味は?って聞かれたら絶対にピアノとカフェ巡りって言ってます。
ピアノは5歳の頃からずっと続けてて、高校生の頃までは音楽系の進路もアリだなって考えるくらい本気というか、毎年コンクールにも出てましたね。今は家にアップライトピアノを買って、趣味程度にたまに弾くだけなんですけど、でもそれが自分の心の健康に繋がってる感じです。
自分が好きなものってなんなんだろうって考えたときに、音楽は絶対に捨てれない、なくてはならない存在ですね。仮に音楽のない環境に閉じ込められたらすっごいストレスがかかると思います。音楽全般好きですけど、音楽が流れている空間が好きなんですよ。
好きなジャンルってありますか?
普段聴くのは基本的にJ-POPかK-POPです。でも、憧れがあるのはジャズですね。アルトサックスってジャズのイメージがあるじゃないですか。中学の頃に吹奏楽部に入っていてやりたかったんですけど人数の関係で担当できなくて。だから吹ける人はカッコいい~!って思いますね。
あと、ピアノはずっとクラシックを弾いてたので、クラシックを聴くと落ち着くっていうのはあります。
ピアノではどんな曲を弾いていましたか?好きな作曲家とかいるんですかね?
クラシックだとモーツァルトがすっごい好きで、小学生の頃からもうモーツァルト一筋というか。モーツァルトのソナタは一通り弾けるようになりたいなと思っています。ちなみにモーツァルトの曲でダントツに好きなのが『オーボエ協奏曲』です。
モーツァルトのどういうところが好きなんですか?
主観なんですけど、曲が純粋で他の人には出せない音の重なりや曲調があってスッと入ってくるんですよ。曲の作りというか音の構成がシンプルで、だからこそ弾くときはごまかしが利かないって言われてます。ただ単に弾くのは簡単なんですよ。音を取るだけとか。それを綺麗に弾くってなると演奏する人が持ってる音質とかタッチの仕方の違いが出やすいから難しいんです。
一番おすすめのカフェは?
カフェ巡りも趣味なんですよね。
私、出身は宮崎で大学の入学に合わせて奈良に引っ越してきたんですよ。で、今住んでる家の近くのならまちにはカフェがたくさんあったからフラっと入るようになって。行き始めたらどハマりしちゃいました。
どれくらいのペースで行くんですか?
新規開拓したいなって思っちゃうから行ったことないお店にバンバン行きます。リピートすることはあまりなくて。甘い物はいくらでもイケるから多いときは週3回くらいのペースですね。
では、開拓したお店は相当な数になりますね。
どのくらいになるんだろう? 100は超えててもおかしくないかな。行ったカフェは記録としてインスタに残すんですけど、見返したら食べ物のアカウントじゃないのにカフェの写真だらけになってます。お金がそこにしか行ってない(笑)
ならまち周辺はもう行き尽くしちゃって調べても、あ、ここね、ここねって感じでどこも開拓済みなんです。だから、最近は他のエリアに手を出し始めてます。
たまたま同じ学科に、私みたいに一日何店舗でも行きたい!っていうカフェ好きな子がいて、その子とは京都に1泊して、2日で7店ほど回ったこともあります。美味しい所を探そう!って感じでカフェ開拓の旅、特に2人ともラテが好きなのでラテ探しの旅になりましたね。
7店はすごい……!ほんとにカフェ好きなんですね。
私、スタバでバイトしていたことがあって、最初の頃はコーヒーってただ単に苦いっていう認識しかなかったんですけど、働いているうちに味とか風味とか、だんだんと違いがわかるようになってきて。豆の種類や抽出の仕方ですごく変わるんですよね。だから行ったお店ごとにそういう違いを見つけるのも楽しみです。
あまり同じ店には行かないということですが、また行きたいと思ったおすすめのお店があれば教えてください。
2か所あって両方とも京都の烏丸御池なんですけど「Kurasu Ebisugawa(クラス エビスガワ)」ってお店と「Okaffe kyoto(オカフェ キョウト)」っていうお店ですね。
私、ラテが特に好きで、上に乗ったミルクの泡がふわふわでキメ細かいのが好みなんですけど、Kurasuはその好みにピッタリって感じでした。
Okaffeの方はコーヒーが絶品で、飲んだ瞬間、「え、おいしい……!」ってなりました。この2店を超えるカフェにはまだ巡り会えてないです。
これからもカフェの開拓はするんですか?
Google Mapに行きたい店をピン止めしてあるんですよ。それが奈良、京都、大阪、あと神戸を合わせて150くらいあるんです。あと1年半ほどの大学生活のうちに全部行けたら最高ですね!
生理の痛みに苦しんだ高校時代 同じ立場の人の力になりたい
宮崎県出身ということですが、どうして奈良女子大学を選んだんですか?
外というか違うところを見たいなっていうのがあって、もともと高校1年生の段階で九州は絶対に出るって決めていたんです。
最初は小さい頃からピアノを習っていたからお茶の水女子大学の音楽表現コースとか東京の学校を見ていたんですけど、途中で音楽は趣味の範囲でやりたいな、学問として勉強したいものじゃないなって気付いて。それで、行くなら珍しい学部がいいなと思って探していたら、高校の先生が奈良女子大学の生活環境学部を勧めてくれました。
その当時、実は私、月経で悩んでいて、体育とかで走った後は動けなくなるくらい生理痛が酷かったんですよ。でも、そういうのって理解されないというか、あまりきちんと習わないじゃないですか。女の子同士でも人によって症状や重さが違うので口に出しづらくて。
それは大変ですね。その頃はどうしてたんですか?
薬を飲んでその場しのぎで済ませてました。婦人科に行くって選択肢もあったけど高校生にそれはそれでハードルが高かったんです。だから困ったときに情報が得られる場やちゃんと学べる環境があったらなって感じていたんですよね。
奈良女子大学は健康面、特に女性の体やホルモンバランスの研究をしている先生も多くて、そういった分野の勉強ができるので興味が湧きました。
今は臨床心理学コースで学んでいるんですよね?
そうなんです。心理面をサポートすることで心の苦しみを取り除いて身体の健康に繋がるんじゃないかなって思ったのと、自分自身もメンタルがめちゃくちゃ弱くて上がり下がりが激しかったので、人間の心理を勉強したらより生きやすくなる考え方を習得できるんじゃないかって思いました。生理周期に影響されて心の変化が大きかったりして自分の心の状態を知ってるから、他の人の心の状態も知りやすいんじゃないかなって思ってます。
こういった問題にすごく関心があるんですね。
実はこの夏に受けたインターンシップでも性教育をテーマにしました。
「47INTERNSHIP(ヨンナナインターンシップ)」っていうものなんですけど、各都道府県から1人ずつ参加できるもので、個人とグループ、それぞれ1つずつ解決したい日本や地域の課題を決めて、考えを深め、解決策を打ち出すというものなんです。
日本では学校であまり触れないじゃないですか、性教育に関して。私も何を教わったっけ?って考えてもあんまり覚えてないし、大事なことを教わってないなと思って。だけど、教わってないことで生じてる問題はいっぱいありますよね。知らないから誰かを傷付ける人がいたり、知らないから傷付けられても気付かない人がいたり。それで、個人の方で性教育を取り上げることにしました。
確かにあまり学校で詳しくは教えないイメージがあります。
性教育っていうと生殖のイメージが強いけど、それだけじゃないんです。例えば生理のこともそうだしLGBTQについてもそう。一人ひとりがもうちょっと生きやすくなるためというか。性のことで生きづらさを抱えてる人ってたくさんいると思うので、もうちょっと教える環境があったら理解も進むんじゃないかって思うんです。