美学生インタビューInterview
「歯ってすごい!」祖母の手術がきっかけで歯科医を目指す
大学ではどんな勉強をしていますか?
歯学部で歯科医になるための勉強をしています。座学だけじゃなくて実習もあるので虫歯を削ったり入れ歯を作ったりもしてるんです。入れ歯を作るの、難しいですよ(笑)
実践的ですね!そもそも歯医者を目指されたきっかけはなんですか?
もともとはバレリーナになろうかなとか、ピアノも習っていたので音楽をやろうかなとか考えていて、やりたいことがたくさんあったんです。
でも、ある時、おばあちゃんが具合が悪くなって倒れてしまって、心臓の手術をしたんです。その時、手術をしてから元気になるのがすごく早くて、「何でだろう?」と思ってお医者さんに質問したら「おばあちゃんは自分の歯でちゃんとご飯を食べられたからこんなに元気になったんだよ」って言ってくれたことがあって。その時に「歯ってすごい!」と感動して歯医者を目指そうと思うようになりました。
実際に勉強してみると歯だけじゃなくて全身について勉強するので、難しいし大変だなと思うこともありますが、興味のあることが学べて楽しいです。
将来の目標はありますか?
歯科医として得た知識をいろいろな人にテレビなどのメディアを通して発信していきたいです。
というのも、日本人って歯に対する意識が外国の方と比べて低いと思うんですよ。地方の人ほど虫歯が多いっていうデータもあって、私自身が地方出身なので、みなさんの意識を上げていきたいって思っています。
「歯並びがきれいだね」って褒めてもらえることが多いし、虫歯も一本も無いので、自分自身が見本になれるように頑張りたいです!
着物に対して自分が美しくありたい
学外で何か活動はしていますか?
東京きものの女王2017(東京織物卸売り組合が主催する、きもの姿No.1を決めるコンテスト)として昨年の11月から活動しています。
主に着物に関する行事に参加していて、最近では「ゆかたで歩こう日本橋」というイベントやアートアクアリウムのオープニングイベントに出演しました。
もともと着物は好きだったんですか?
七五三の時に写真館の方に着物のモデルを頼まれてやってみたんです。それから着物が好きだなって思い始めました。おばあちゃんがプレゼントしてくれたこともあって、幼い頃から着物を着る機会は多かったですね。
東京きものの女王に応募したきっかけは?
成人式の前撮りをする時に、呉服屋さんが「着物すごく似合うね。こういうコンテストがあるから出てみたら?」って勧めてくれて。調べてみたら、昨年はちょうど50回目の開催だったので「これは出なきゃ!」と思い、応募しました。
活動させていただく中で外国人の方と接する機会が多く、「日本の着物が好き」「着物を見たいから日本に来たよ」と言ってくれる方がたくさんいて、すごくうれしいし、世界に着物の魅力や文化を発信していけたらいいなと思います。
活動をする上で気を付けていることはありますか?
“着物に対して自分が美しくあろう”って気持ちを大切にしています。着物を着た時の凛とした雰囲気が好きだし、みんなが「きれいだね」って言って笑顔になってくれるのがうれしいので。
特に、姿勢が悪いと見栄えも悪いし着物に対して申し訳ないので、姿勢を良くするように気を使っていますね。もともとバレエをやっているので姿勢には自信があるんです!
みんなで一つの作品を作る意識
バレエをやっているんですね!
長く続けていてすごいですね!辞めたいと思ったことはないんですか?
受験で1年間休んでいたので、筋肉も落ちちゃったしもう無理かなと思ったことはありました。でも、両親が「今までやってきたのにもったいない。続けた方が絶対に自分のためになるよ!」と勧めてくれたので勇気出して再挑戦したんです。
両親はいつでも私をサポートしてくれて、一人暮らしをしている今でも精神面で大きな支えになっています。
これまでのバレエ人生で一番印象に残っていることはなんですか?
山形での最後の発表会で主役をやらせてもらったんですけど、その時にみんなが私のことをサポートしてくれて、自分独りで踊ってるんじゃないんだなって改めて感じました。
学年が上になっていくと男性とペアで踊ることが多いのでみんなで一緒に踊るっていう感覚が薄れていくんです。でも、みんなで踊る時は「全員が一つの作品を作る」っていう意識がなくては良い作品が出来ないので……。発表会の時に改めてみんなで踊る良さを知って、バレエがもっと好きになりました。