まさかこの大学に入るなんて
どうして神戸女学院大学の舞踊専攻に進学しようと思ったのですか?
神戸女学院の舞踊専攻に世界的に有名なコンテポラリーダンスの振付家・島﨑徹先生がいらして、その方に習いたいと思い舞踊専攻に進学しようと思いました。
貴島さん自身、昔からダンスをやっていたんですか?
はい。3歳の頃からバレエを習っています。母がバレエ教室を開いており、そこで子ども達の指導補佐もしています。また、小さい頃からプロのダンサーになることが夢だったので、国際コンクールに挑戦したり、アメリカのマイアミシティバレエスクールに一年間留学もしました。
留学中はどのように過ごしていましたか?
月曜日から土曜日、朝から夜までレッスン漬けの毎日でした。日本人は私一人だったので、最初は言語や文化の違いに戸惑いを感じましたが、人見知りをしないタイプなのですぐに仲良くなりました。昔から英語は得意だったので、英語でのレッスンも特に不安はありませんでした。
そしていつかは海外のプロのバレエ団に所属して活動できたらいいなと考えていました。
最終的には日本に戻って大学に進学する選択をしましたが、それは何故ですか?
海外に出てみて、自分の良いところ・悪いところが分かりました。黒髪や黒い瞳は海外ではよく好まれますし、また努力家で根性強いのは日本人ならではなのではないかなと思いました。逆に、やはり海外のダンサーに比べると手足の長さは劣るので、それをカバーできるほどの技術と強い精神力が必要だと思いました。
そこで、自分の踊りの技術をもっと高め、「ダンサーとはどうあるべきか」ということを真剣に学べる環境に身を置きたいと思ったんです。そんな時に家族から神戸女学院大学の舞踊専攻への進学を勧められました。その後、夏期講習に参加し、実際に島﨑徹先生のレッスンを受けて大きな感動を覚えたことや、先輩方の踊りを見て「私もこんな風にかっこよく踊りたい」と心から感じたことから、この大学へ進学することを決意しました。
今、大学生活がすごく楽しい
大学に入学して二ヶ月ほど経ちましたね。授業ではどのようなことを学んでいますか?
クラシックバレエはもちろん、モダンバレエやコンテンポラリーなども学んでいます。実技だけでなく英語などの一般教養の授業も受けています。
クラシック・モダン・コンテンポラリー、それぞれのダンスの違いについて教えてください。
最近テレビでも取り上げられることが多いので、クラシックバレエは皆さん想像できると思います。クラシックバレエは古典的なバレエで、モダンバレエは現代的なバレエというのが一番分かりやすいかなと思います。また、コンテンポラリーは身体の使い方も違いますし、身体全体を使って色々な感情を表現できるのが特徴です。踊る人によってその作品の雰囲気や解釈が変わってくるのでとても奥が深いです。
色々な踊りを学ぶことができるんですね!
そうですね。四年間で自分がどこまで成長できるのか、今からとても楽しみです!
ダンサーが日本でもっと活躍できる環境を作りたい
体型を維持するために努力していることはありますか?
もともと痩せ型ではないので、夜ご飯は少なめにしています。その分、朝と昼はたくさん食べていますね。ただ、痩せれば良いというわけではなく自分の中で一番動きやすいと感じる適正体重があるので、その体重をキープできるように努力しています。
また、適度に筋肉もつけなければいけないので、踊るときに意識したり普段から意識して体幹を鍛えたりしていますね。
将来の夢や目標はありますか?
もちろん海外でプロダンサーとして活動できたらいいなと思っています。簡単なことではないですけど(笑)でも、目標は高くありたいですね。
日本ではなく、海外に活動の拠点を置くんですね。
日本ではまだ「ダンサー」という職業は“仕事”としてあまり認められていないというのが現状で、踊りだけで生活していくというのは女性は特に厳しいんです。
将来的にはダンサーがもっと日本で活躍できるような環境を作ることに私自身も貢献していけたらいいなと思っています。
一生懸命バレエに取り組んでいる子ども達もたくさんいるので、私も負けないように頑張りたいですね!