美学生インタビューInterview
好きこそものの上手なれ
自己紹介をお願いします。
山田美奈子です。福岡女学院大学で学生生活を送りながら、シンガーソングライターとして活動しています。音楽活動を始めたきっかけは?
小さい頃からとにかく歌うことが好きだったんです。もともとは音痴で、お母さんに「歌わないで」って言われるくらい下手だったんですけど、プロの歌手の方の音程を真似して歌い続けているうちに上達しました(笑) “好きこそものの上手なれ”ですね。 作詞と作曲は中学2年の頃から始めました。思春期特有の人間関係の悩みとか、仲の良い友達にも言えないような自分の心の内を歌にぶつけました。基本的に私は悩みがあるときに曲が閃くので、作るのはネガティブな歌が多いですね。本格的に音楽活動を始めようと思ったのはいつからですか?
高校3年のとき(2011年)に、KBC九州朝日放送の人気音楽番組『V3』内の新人オーディション企画に出場して、審査員特別賞をいただいてからです。今まで自分がやってきたことや歌への情熱がやっと報われた気がして本当に嬉しかったんです。受賞したことで家族にもやっと応援してもらえるようになって、周りの反応が変わったことで自信にも繋がりました。このことがきっかけで本格的に歌手活動を進めていこうと思って、自主制作でCDを作ってライブ活動をしたり、ブログで活動内容を発信したりしていました。多いときには月に10曲、新しい曲を作っていたこともありました。挫折、そして再び…
そんな中、なぜ福岡女学院大学への進学を選んだんですか?
一言で言うと、途中で挫折してしまったんです。活動していくうちに批判の声も増えていって…それが当時の自分には堪えられなかったんです。加えて、V3のあとに受けたオーディションでもなかなか良い結果が出ず、自信も失くして自分のやりたいことが分からなくなっていました。音大への進学も考えたりしたんですが、音楽の世界に引きこもりっきりになるのは嫌だと思って普通の大学へ進学することにしました。福岡女学院大学を選んだのは、OGである歌手の広瀬香美さんが客員教授として特別講義をしてらっしゃると知ったからです。そして、大学に入ってからは数年間は音楽活動を休業して普通の大学生活を送っていました。現在はまた、音楽活動を再開しているんですよね?
はい。最近になって、自分の夢が中途半端だということに気付いて「もう一度音楽と向き合いたい!」と思い、活動を再開しました。再開してからは、自分のために曲を作るのではなく聴いてくれる人たちの心を動かしたいという思いが強くなりました。自分の思いを表現するだけじゃなく、例えば友達の恋愛話を聞いて曲作りの着想を得たり、悩んでる友達に曲を送ることもあります。最近だと、就活で悩んでいる人に向けた曲を作りました。私の曲は基本的にはネガティブだけど、ネガティブだけじゃなくて希望を感じる言葉も入れます。落ち込むことがあってもずっと下ばかり向いていないで、希望を持って未来を見据えよう。そんなメッセージを届けたいです。