緩さの中でモデルの“自然体”を引き出す【カメラマン長洲悠紀】

「美学生図鑑って、一体どんな人たちが作っているの?」という疑問に迫る、シリーズ『美学生図鑑の中の人』。第7弾はカメラマンとして活動している関西大学化学生命工学部4回生の長洲悠紀。
インスタグラムで発信している可愛い女の子のポートレートが人気の彼。でも、実は少し前までカメラは全く使えなかったそう。短期間でどうやって上達したの?写真を撮るときに心掛けてることって何?そして、忘れられないモデルさんとの“出逢い”とは?!(取材:小林純也)

カメラが僕を変えてくれた

―長洲くんが美学生図鑑に入ったのはいつでしたっけ?
2回生の終わりらへんです。ちょうど2年経ちますね。

―カメラは以前からやってたんですか?
いや、2回生の時に関西大学のミスコンの実行委員になるために機材を買ったんです。それまで全く撮ってないというか、全然カメラに興味なかったんですよ。

―えっ、意外!
1回生の頃は京都に住んでたんですけど、通学に時間がかかるし理系で忙しくてサークルにも入れてなかったんです。だから大学が面白くなくて。

それを2回生で変えてやりたいなって思って大学の近くに引っ越して1回生に紛れてサークルを探してたんですよ。その時、声をかけてくれたのがミスコンの実行委員で。

ミスコンって実行委員もめちゃめちゃキラキラしてるイメージがあって、可愛い子とも知り合えるなって思ったんですよね(笑)

―(下心丸出し……!)

実行委員をやったら絶対変われるやろうなって思って、やりたいです!って言いました。

でも、募集してたのがカメラマンだけで、入る条件がカメラとMacBookを持ってることやったんです。だから「全部買います!!」って言って入りました(笑)

―じゃあ、最初は見様見真似で撮ってたってことですか?
そう、最初の頃は先輩の後ろについて行って見様見真似で。

実行委員は営業部・企画部・広報部に分かれていて、僕は広報部の動画班にいたからひたすら動画撮ってました。


―初めは写真じゃなかったんですね。美学生図鑑に入ろうと思ったのはどうしてですか?
3回生から広報部長をすることになって広報部全体を仕切ることになったんです。でも、何やったらいいかわからないというか、ぶっちゃけカメラの使い方さえよくわかってなくて。

だからまず、写真をきちんと撮れるようになりたいと。撮り方を教えてほしくて美学生図鑑に応募しました。なので、応募する時の自己PRの文章にもほぼ素人です!って正直に書いたんですよ。

―うちは素人を採ることはほとんどないけどよく採用されましたね。
頑張ります!って気持ちが伝わったんですかね?

美学生図鑑に応募してくるカメラマンって「こんな写真が撮れます!」みたいな人が多いと思うんですけど、僕は真逆だったんですよね。全く出来ないので一から教えてください、みたいな。それが意欲として伝わったのかな?

「撮影」って言葉は好きじゃない

―そこから本格的に撮影の勉強をしたってことですか?


最初は編集長の撮影に同行してカメラの設定から逆光・順光の違い、こういう場所で撮るといいんだよって感じの基礎的なことから教えてもらいました。

それを元にプライベートでモデルさんを誘ってたくさん撮りました。ミスキャンパス関西学院に出場してた遠藤沙和子さんと友達なので最初はその子ばっかり撮ってましたね。

@photoby_yuki

―でも、今はたくさんの人を撮ってますよね。
そうなんですよ。Twitterやインスタグラムに写真を載っけるじゃないですか。そしたら「私も撮ってほしい!」って子が増えていった感じですね。

―声をかけられるってすごい(羨ましい……)。みんなどこが気に入ってるんでしょ?
「長洲くんに撮ってもらったら可愛く写る!」とか「盛れる!」って言ってもらえて、そういうところかな。“盛れる角度”を見つけるのは上手いと思いますよ。

@photoby_yuki
@photoby_yuki

―そういった日々の撮影で心掛けてることって何かあります?
当たり前ですが「主役はカメラマンじゃなくモデルさん」ってことですね。

カメラマンって自分の味を出そうとする人も多いけど、美学生図鑑はあくまでも「モデルさんが主体」っていうのが決まりだから、モデルさんが一番綺麗に写る角度とかを探して可愛く撮ることは何よりも意識してます。

あとは会話ですかね。写真を撮るとき“過程”も大事だと思ってて。僕の場合、撮ってる時間の半分ほどはモデルさんと喋ってます。

「今朝は何食べた?」「このカフェ知ってる?」「大学で何してるの?」って他愛もないことが大半ですが、会話をたくさんすることで距離が縮まって「撮影楽しかった! また撮ってほしい!」って言ってもらえることが多くなります。

逆にポーズの指示とかはあまりしません。それに「撮影」って言葉もあまり好きじゃないです。堅苦しいし、モデルさんが構えちゃって硬くなるんですよね。

―緩い感じを演出するってことですか?
そうですね。個人で撮るときは特にそうしてます。あのカフェ行きたい、その途中でちょっと撮ろう、くらいのノリです。

だからカメラもコンパクトなミラーレスを使ってます。『SONY α7Ⅲ』っていうカメラと、レンズは『SAMYANG 35mm F1.8』です。軽くて持ち運びが楽な方がいいですね。

誰かの挑戦に繋がる一枚を撮る

―今までの美学生図鑑での撮影で思い出に残ってるものってどれですか?
一度、雨の日に撮ったことがあったんですけど、その時が結構思い出に残ってて。雨撮影って全然なかったんですけど意外とイケるんだなって。

あと、志茂彩奈さんと出逢えて良かった。

志茂彩奈さん(2020年5月掲載)

―出逢い……ですか。
何か言い方悪いですよね(笑)そういう意味じゃないですよ!そういう意味じゃなくて!

あの子が去年、同志社女子大学のミスコンでグランプリを獲ったんです! その出場のきっかけを作ったというか!

―えっ、あの撮影がきっかけになったんですか?

そう!Twitterを見てたら同志社女子のミスコン、エントリー数が足りてないみたいだったから、「出てみたら?」って彼女を誘ったんですよ。

そしたら出るって言ってくれてグランプリを獲ったんです。だから、美学生図鑑で出逢わなかったらそういうこともなかったのかなって。

あの日撮った写真、雨で髪がうねってるけど、それでも綺麗に写ってるってすごく喜んでくれて、今までそうやって写真撮ってもらうことってなかったみたいだから、そういうのが後押しになったのかなって。

―そういうきっかけを作れたのはカメラマン冥利に尽きますね。
あ、そうだ、お部屋特集で撮影した坂田茉世ちゃんも印象に残ってます!スタッフの子の家で撮った時の!

坂田茉世ちゃん(2020年2月掲載)

ホントに天真爛漫な子じゃないですか。普通、女の子って思いっきり笑った顔の写真を嫌う子が多いんですよね。盛れてないって言って。でも、あの子の場合は本人も嫌ってないし、ホントにすごくいい笑顔をするから思い出に残ってますね。

―確かにあの子はホントに笑顔が素敵でした。では、最後に写真面での今後の目標を教えてください。


それずっと探してて、今はもっと色々な人に僕の写真を見てほしいなって。

それと美学生図鑑のスタッフ紹介ページに一言コメント書くじゃないですか。あそこにも書いてるんですけど、誰かの挑戦に繋がる一枚というか、きっかけになるようなものが撮れたらいいなって写真を始めた時からずっと思ってて。

さっきの志茂さんの話もそうなんですけど、たまたま僕が撮っただけかもしれないけど、僕が撮った子がそれをきっかけに活躍したりとか。そういうのを一つでも多く作れたらなっていうのが目標です。

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