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美学生インタビューInterview
少しのズレも許されない?!華やかなイメージの裏側にあるもの
趣味や特技はありますか?
2歳からやっているクラシックバレエです。お母さんがバレエをやっていたっていうのとお父さんがクラッシック音楽が好きという理由で習い始めて、物心ついた頃には毎日バレエのレッスンに行くのが当たり前っていう生活でした。
そうなんですね!現役の頃はどのぐらい練習してたんですか?
週6で練習していました。学校がある日は19時半から23時ごろまでで、土曜日は15時から23時まで、日曜日は11時から20時まででしたね。休みは月曜だけでした。
本当にバレエ漬けだったんですね……!練習の成果はどういったところで披露していたんですか?
年に一回、自分が入っていたバレエスタジオの公演会がありました。合同公演に呼ばれて踊ることや、色々なバレエスタジオの人が集まって一つの作品を踊ることもありました。配役が振られて、色々なバレエスタジオが集まる公演の時は全然知らない人と初対面で練習をすることもあります。
公演以外にコンクールもあって、多くて年に6回くらい舞台に立っていましたね。発表会の練習しながらコンクールの練習することも当たり前でした。コンクールで入賞してもダメ出しされることも多々あり、努力に終わりはないなと思いました。コンクールのために毎日体重測定があって、管理できていないと出してもらえないため、食事制限もしていました。
なるほど……!特に大変だった練習はありますか?
特に公演の練習が大変でした。舞台監督の方にGoサインを出してもらえないと舞台に立てないんです。コール・ド・バレエ(2、30人で踊る、みんなで揃えるバレエ)があるんですけど、「みんなで踊れないのは1人でも踊れない。」と先生に言われていて、これをどう乗り越えるか課題でした。
本番の2週間前、先生に「ここの幕、舞台下ろす。」って言われた時は、みんなで泣きながら何時間もある幕のストーリーから調べ直しました。普通は自分が踊るパートだけ練習するじゃないですか。でも、他の人のポジションやパートも把握して練習して、全部カウントで刻んで、ちょっとの角度のずれも許されなかったですね。
他の人の踊りまで頭に入れるなんて並々ならぬ努力ですね……!
スキルを上げるのも大事なんですけど、みんなで合わせながら、みんなのテクニックを上げることが大事です。一人だけ上手い子がいてもダメなんですよね。その頃は寝ている間もバレエの夢を見るぐらい四六時中バレエのことを考えていました(笑)
バレエってめちゃめちゃ優雅なイメージあるじゃないですか。でも、優雅に見せるためには筋力も体力もいります。よく「お客さんの頭の上で踊っているのに息切れしてしんどい顔を見せるのはめちゃくちゃ失礼。」って先生に言われてました。
練習も本番も本当にしんどかったことは山ほどあるんですけど、見に来てくれたお母さんや先生が最後のフィナーレで泣いてくれた時は頑張って良かったなって感じました。
舞台って競技と違って勝つためじゃなく、自己満足でもなく、見てる人に感動を与えるものです。コンクールであればその感動が評価され点数がつきます。他の人に認められたときに私は達成感と喜びを感じます!
バレエを通して学んだことは何ですか?
1つ目は、素直さです。ベテランになるほど「分からない。」や「できない。」を言えない人が多いんですけど、分かったふりをするのが一番だめなんです。些細なことでもチームのバランスを崩したりしてしまってめっちゃ怒られるんですよ。
だから、自分から発することが大切です。知らない人がたくさんいる舞台でコミュニケーションをとるは大変ですけど、練習の時にプライドは一切いらないと思っていました。分からなかったら素直に聞けば教えてくれますしね。
2つ目は、メンタルの強さです。どんだけ先生に怒られてもへこたれない精神力をバレエを通して鍛えられました。たまに友達からも図太いと言われるくらいです(笑)怒られるうちが花で、怒られて終わりと思ったら終わりです。
今もバレエを続けているんですか?
高校2年生の時に膝の十時靭帯を痛めて、そこから足首がおかしくなってしまって、そのあと腰痛にも見舞われました。
もうやり切ったという気持ちもあり、大学にも行きたかったのでバレエ団は高校卒業と同時に辞めました。バレエ自体は大学入ってからもやってるんですけど、レッスンというよりは趣味みたいな感じですね。
“他人をサポートする”という新たな挑戦
大学に入ってから新たに始めたことはありますか?
サッカーサークルのマネージャーを始めました。6年連続で全国大会に行っている強豪のサークルで、体育会のサッカー部を辞めた人や、高校時代に全国大会を経験した人がいるため、みんなの気合が部活のようです(笑)
マネージャーは主ににどんな仕事をするんですか?
練習の時はグラウンドを走り回ってボール拾いをします。真冬はめちゃくちゃ寒いです。洗濯もマネージャーが全部しますし、ユニフォームの管理やタイムキーパー、給水ボトルを洗って持っていくなどやることはたくさんあります。
マネージャーをしようと思ったきっかけは何ですか?
バレエはやり切ったから、大学で何か新しいことをしたいという気持ちが大きかったからです。バレエで怪我をした経験からストレッチのやり方を知っていたので、それも生かせれたらなって思ってました。
今まで私は自分が何かをやる側で、人をサポートしたことがなく、最初はサポートは向いていないと感じていました。でも、次第に選手が本気でプレーしている姿に引き込まれていきました。試合は鳥肌立つぐらいすごいですし、ライン超えてしまいそうになるぐらい感情移入してサポートするのが楽しくて、気づいたら4年間続けていましたね!
サポートする側になって何か感じたことはありますか?
バレエをやっていた時は自分がプレーする側だったわけで、自分が称賛されたい、感動を与えたいという気持ちを持って舞台に立って脚光を浴びていました。音響さんとかメイクさんとか裏方で頑張っている人はいっぱいいるのに、拍手をもらうのは自分だったんです。
サッカーの場合、勝って「すごい!」と言われるのは選手たちであって、マネージャーではありません。でも、逆の立場になってみて、今まで自分が拍手を浴びていた分、裏でたくさんの人が動いていてくれたんだということ、その有り難さを改めて感じることができました。
マネージャーをしていてやりがいを感じるときはどんな時ですか?
選手のしんどさや悩みを気遣ったときに、「よく見てんなあ、気づいてたんやありがとう。」て言われたことです。試合が終わった後に選手が、「あの時、給水ボトル持ってきてくれてマジで助かったわー!」って言ってもらえた時ですね。キーパーの子って給水が来にくいんですけど、絶対に今飲みたいだろうなって思って持って行ったら「ほんまに助かった。」って言われたことがありました。
また、「マネージャーのおかげで自分たちは好きにプレーできる。」って選手が言ってくれた時に、人のために動くことにやりがいを感じました。人のことで一喜一憂したり、感動できるなんてバレエをやっていた時には考えられなかったですけど、今ではサポートするほうが楽しいかもって思うこともあります!
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer

きむら たかひろ
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