森瑞季（獨協大学）「夢は“人を立てる”アナウンサー」

私は脇役がいいんです！

これまでの大学生活で力を入れて取り組んできたことはありますか？

今はもう辞めたのですが、1年生の時から女優として舞台などで活動してきました！

私は小さい頃からドラマが好きで、『リッチマン、プアウーマン』とか『花より男子』とか、色々なドラマをよく見ていました。テレビを見ていて泣くことってそんなに無いけど、ドラマってたったの1時間で泣かせにきたりするじゃないですか。それでドラマって面白いな、見る人にこんなに影響を与えられるっていいなって思うようになったんです。

テレビで活躍している俳優さんみたいな影響力ってどうしたら出せるんだろう？自分には出来ないなぁと思いつつ、せっかく進学を機に上京するなら人生で一回くらいそういう経験をしてみたい！という思いが勝ってしまって（笑）それで劇団東俳というところに応募して、女優として活動を始めました。

具体的にどんな活動していたんですか？

ソフトバンクのCMや、新川優愛さんが主演のドラマ『いつまでも白い羽根』などにエキストラみたいな感じで出演したりもしたんですけど、ほとんどが舞台の出演でしたね。

舞台『タイラー△』©タイラー製作委員会

大学と両立するのが結構大変で、1年生の時は朝9時から夕方4時くらいまで大学で授業を受けて、途中で抜けて夜6時から10時まで舞台の稽古をするっていう生活をしばらく毎日繰り返していました（笑）アルバイトやサークル活動もいっさいせずに稽古や公演に専念してましたね。

めちゃくちゃハードですね（笑）

はい……（笑）でも、舞台上ではみんな自分の役に入りきって人が変わって、それができる人ってやっぱり裏でちゃんと努力しているんです。自分も頑張らなきゃなって思ってやっていました。

それに、私は大阪から一人で上京してきたんですけど、親が舞台を見に来るので喜ばせたいっていう思いもありました。実際に見に来てくれたんですけど、私の舞台を見て泣いてくれて（笑）
一人暮らしをしていて何をしているかが親には分からないからこそ、大事な娘が頑張っているんだ、ちゃんと生きてるんだってところを見せられて良かったです！

素敵な話ですね。女優をやる上で大切にしていたことはありますか？

「自分は脇役だ！」って思っていましたね。いや主役だと思えよ、っていう人もいるかもしれませんが、私はあくまで脇役として主役のために、出しゃばりすぎないようにしていました。

主役をやりたいわけではなかったんですか？

無いですね、脇役が好きでした（笑）

私、昔めちゃくちゃ根暗だったんですよ。だから、自分がメインで人前に立つと緊張しちゃって、自分のありのままが出せなくなっちゃって……。それよりは主役の横でその人のためにと思ってやる方がリラックスできるし、楽しいんです。

なるほど。もう女優活動は辞めてしまったんですよね？

就活のために辞めることにしました。中学生の頃からアナウンサーになりたくて、舞台をやっていた時もアナウンススクールに通っていたんです。

将来、どんなアナウンサーになりたいですか？

私は“人を立てる”アナウンサーになりたいです。

例えばバラエティー番組の司会でさらっと進行をこなしながらも主役が輝けるようなアプローチができる人を見てカッコいいなって思うんです。だから、水卜麻美さんみたいに、自分を活かしながらも人の面白さを最大限に引き出せるようなアナウンサーになりたいです！

家に帰ると干物になります（笑）

獨協大学ではどんなことを学んでいるんですか？

私は地方がすごく好きで、ゼミでは地方創生のための観光プランを考えています。

例えば北陸にある金沢って観光地としてすごく人気だけど、北陸全体で見たときにもっと盛り上げられないかと思って。実際に海外の人向けに「時間を忘れる旅」っていう北陸観光プランを提案したりもしました。

地方の魅力って何ですか？

人が急いでいないことですね。地方って時計がどこにも無い場所もあって、そういう所って時間がゆったりと流れているんです。

実は、地方局を志望しているのはこういう理由もあって。私、家にも時計がないんですよ。だから家に帰ると完全にオフモードになります（笑）

どんな風になるんですか？

もう、メガネをかけてチーン、って干物になってしまいます（笑）何も予定がないとずっとそのままなので、この日はこれをする！っていう予定を決めるようにしています。

最後に、大学生のうちにやっておきたいことってありますか？

もっと自信をつけたいです！

昔は教室で一人で色塗りをしたり本を読んだり、本当に根暗だったんです。あの頃から比べたらだいぶマシになって人前に出ようと思えるようになったんですけど、これからも人前に出続けるにはまだまだ足りないので……。目の前にある機会を活かして、自信をつけられるように成長したいです！